総務省は10月19日、BS・東経110°CSによる4K/8K実用放送の業務の認定申請の受付結果を発表した。

今回、10者(社)から認定申請があり、東経110°CSによる4K試験放送(チャンネル番号ND23)の業務の認定申請については1社から申請があった。対象周波数は、基幹放送普及計画で使用されていた試験放送用周波数、BS放送業務終了に係る周波数、BS放送用周波数(右旋円偏波の電波の周波数)のうち、第8チャンネル、第12チャンネルおよび第14チャンネル、そして東経110°CS放送用周波数で生じる空き周波数になる。

申請者の内訳としては、今後新たに生じる見込みのBSの右旋波(BS右旋)の空き周波数利用の申し込みがBS朝日とBSジャパン、BS-TBS、BS日本、BSフジ、WOWOWの6社。WOWOWは利用を希望する周波数として、BS左旋側の周波数の利用にも申し込んでおり、このBSの右旋波(BS右旋)の空き周波数の利用を第一希望としている。

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新たにBSで利用を開始する左旋波(BS左旋)の周波数の利用を希望する事業者。WOWOWは同利用を第2希望として申請している。総務省発表資料「申請者の一覧」より抜粋

東経110°CSで、新たに利用を開始する左旋波(CS左旋)の周波数を使う認定申請を行ったのは、SCサテライト放送とスカパー・エンターテイメントであった。スカパー・エンターテイメントは、4K/8Kチャンネル用として8チャンネル分の認定申請を行っている。

また4K試験放送(東経110°CS放送用周波数のうちチャンネル番号ND23)の放送業務の認定申請の受け付け結果も同時公表されており、申請を行ったのは、放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の1者のみとなっている。

なお、今回の申請受付期間に合わせて、日本放送協会(NHK)からBS(右旋)による4K実用放送の業務(1チャンネル分)およびBS(左旋)による8K実用放送の業務(1チャンネル分)の認定申請があったことも開示された。総務省では今後、受け付けた申請について審査を行い、電波監理審議会への諮問を経て、BS・東経110°CSによる4K/8K実用放送の業務等の認定を行う予定。

(山下香欧)