ソニーは、同社のレンズ交換式XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-FS7」の上位機種として、4Kスーパー35mm CMOSセンサー搭載のXDCAMメモリーカムコーダー「FS7 II」(「PXW-FS7M2(本体のみ)」と「PXW-FS7M2K(レンズ付属)」)を2017年1月10日に発売する。希望小売価格はFS7M2が税抜1,200,000円、Eマウント電動ズームレンズ「SELP18110G」が付属するFS7M2Kは税抜1,580,000円。なお、従来機種のPXW-FS7は現行商品として併売予定だが、PXW-FS7Kは生産完了となる。

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電子式可変NDフィルターを搭載

FS7 IIは、基本性能はPXW-FS7と同じく、新たに電子式可変NDフィルターを搭載した上位モデル。電子制御により1/4~1/128まで連続的にNDフィルターの濃度の微調整が可能なため、絞りを固定したままNDフィルターで露出を調整していくことで、被写界深度を変化させずに、最適な露出を得ることができるとしている。またオートND機能を搭載しており、屋内から屋外など、幅広く刻々と照度が変わるような場合でも最適な露出になるように自動でNDフィルターの濃度を変更することも可能だ。

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新付属レンズの「SELP18110G」

また、PXW-FS7M2Kは、ズームリング、フォーカスリング、絞りリングの3連リングを備えたEマウント電動ズームレンズ「E PZ 18-110mm F4 G OSS(SELP18110G)」を同梱。広角から望遠まで6.1倍の焦点域を1本でカバーできる。同社独自のSMO(Smooth Motion Optics)機構を採用し、フォーカス時の画角変動(ブリージング)や、ズーム時の軸ずれ/フォーカスずれを最小限に抑制し、メカニカルズーム機構によるタイムラグの無いダイレクトなズーム操作、ズーム回転方向切換や光学手ぶれ補正などの機能を搭載している。

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新開発のレバーロックタイプのEマウントを搭載

レンズを回転せずに着脱可能な新開発レバーロックタイプのEマウントを搭載。カメラにリグを装着した状態でのレンズ交換が容易。撮影操作部のグリップアームは工具を使うことなく伸縮できるようになった。その他にも、今回のFS7 IIの開発にあたり、位置調整が容易になったビューファインダーや、取り出しやすくなったXQDカードスロット、外光を遮って液晶パネルを見やすくするためのフードの同梱など、PXW-FS7ユーザーから寄せられた意見と要望を収集・分析し、使い勝手を向上させている。

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アーム部分は新たな伸縮ロック機構を採用し、ウエストポジションに対応

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XQDカードスロットは出し入れしやすいように改善

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同梱の液晶フード

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パワーLED内蔵により、電源のON/OFFが確認しやすいようになった