フォトロン映像システム事業本部
ビジネスデヴェロップメントグループ長補佐 石田将司氏

フォトロンブースでは「4K HDRプロダクション」「スポーツ・スタジアム・ドラマ/バラエテイ」「バーチャルグラフィックス・リアルタイムグラフィックス」と3つのカテゴリを掲げ、取扱い製品を組み合わせたシステム構築および各キーワードのシステムソリューションを紹介した。

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フォトロン社が国内主要取扱いを行っている各種製品に加え、それらを活用するアプリケーション向けに独自開発製品も増やしている。今回の展示ブースでは、EVSサーバーを利用した簡易インジェストツールや、ハイライト/追っかけ編集・送出マネジメントシステム、そして新しくAWSクラウドに対応したMAMシステム「Photron-miniMAM」に加え、日本語テキストの縦横配列を迅速に切り替え可能な放送用テロップシステム「TFX-Artist」、そして技術参考出展として、スマートフォン上で映像制作、編集を行うアプリ「Valuable Annotation on Video(仮称)通称:VAV(バブ)」を初公開した。

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フォトロン社が国内唯一の販売代理店として取り扱っている、GrayMeta社のマニュアルQC+コラボレーションツールIris。Netflixがスタンダードとしてパートナープロダクション社に推奨している。今回、BT.2020/HDRに対応したバージョンで実機デモを行っていた

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VAVは現在iOSアプリとして、サービス提供予定を来年早い時期を目標に開発を進めている。App Storeには数多くの、いわゆるビデオ制作アプリが存在する中、VAVの特長として、必要以上に難しい操作を行わずに映像制作ができる点があげられる。モバイルカメラ自身の画質クオリティが向上している中、報道速報としてモバイルデバイスによる災害現地やイベントレポートが行えるようになってきた。VAVでは、モバイルカメラで撮った映像素材や写真データを複数選び、トリミング、フェード、スクロールといった簡易つなぎ編集が行え、再生しながらテロップやアノテーションの追加が可能だ。ジングル素材設定とロゴ挿入、そして音楽素材に加え、ナレーションの直接録音に対応している。

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テロップテキストは、フィンガーティップでリサイズや配置が行える

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出来上がった映像クリップにメタ情報を追加し、それをフォトロンが取り扱う高速転送ツールやMAMシステム、そして自動化ファイル変換ツールなど、必要に応じてフォトロン社のツールを組み合わせ、理想的なメディア制作環境を作っていくことを目標にしている。

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VAVを使ったシステム活用例として、オンラインのコーチングを提案

(ザッカメッカ)