Blackmagic Designの発表によると、英国国立映画テレビジョン学校(NFTS)の新しいディプロマ課程であるスポーツプロダクションの授業に、Blackmagic Designの放送用インフラ機器が使用されたという。

NFTSの設備は、業界で標準的に使われているワークフローを再現する形で設計、構築されており、同設備にはBlackmagic URSA Mini B4 Mountを装着したBlackmagic URSA Mini 4K PLに加え、ATEMのライブプロダクション機器が起用された。同課程は独立スポーツイベント制作会社であるIMGとの提携の元で授業が行われ、スポーツやライブイベントだけでなくコンテンツのハイライトなどの編集スキルを学生に教えることを意図している。

NFTSの主任エンジニアのスティーブ・ホールズワース氏によると、同課程の開始に至った経緯は学生からの要望によるもので、同時に成長を続ける業界の要件を満たすことも目的にしているという。

ホールズワース氏:スポーツ放送の予定時間は、既存のチャンネルのコンテンツが拡大し、新たなメディアが増えていることもあり、毎年長くなっています。NFTSにとって、スポーツプロダクションを専門とした授業を開始するのは、不足している技能を補う意味で理にかなっていました。

同課程の学生は現場での実習に時間を費やし、単一/複数カメラでの制作からライブビデオミキシング、スコアのグラフィックやプレーヤー分析の扱い方まで、ライブイベントやスポーツプロダクションを多方面に渡って学ぶ。学生はIMGでの4週間の実地トレーニングに参加し、競馬やモータースポーツやゴルフなどのライブイベントでアシスタントプロデューサーとして働くことで実践的な技術を学べる。

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Blackmagic URSA Mini 4KカメラにB4マウントを取り付けたことにより、放送用レンズが使用可能となり、リモートズームとフォーカスも行える。6台のカメラはそれぞれBlackmagic ATEM Camera Converterを介して、光ファイバーでATEM Talkback Converter 4Kに接続されているので、学生は多様な状況下における野外マルチカムプロダクションを構築/セットアップできる柔軟性を学ぶことができる。

スイッチングと収録も、Blackmagic Design製品を使って行われており、学生は従来型のハードウェアベース放送パネルであるATEM 2 M/E Production Studio 4Kスイッチャーと、複数のHyperDeck Studio Pro SSD放送デッキを操作してプロダクションの収録を行っている。

ホールズワース氏:実際に使われている野外プロダクションの環境を学生に提供することは、当カリキュラムに不可欠な要素です。Blackmagic Designのワークフローの各要素は、世界中の放送業界で求められる高品質のコンテンツを制作するための技術を身につけるのに最適です。プロダクションの品質、ユーザビリティ、信頼性、費用の面で、Blackmagic Designの製品ほど私たちの期待に応えてくれる製品は市場には存在しません。