米キー局のCNNは先週、CNNデジタル部門に没入型ジャーナリズム(Immersive journalism)ユニットCNNVRと、VRプラットフォームを正式に立ち上げた。CNNVRはグローバルな規模で、本局があるニューヨークをコアに、アトランタ、ロンドン、香港、サンフランシスコ、ドバイ、ヨハネスブルグ、東京、北京でチームを組み、週ベースでアップデートしていく。CNNVRでの第一弾VRコンテンツは、スペインパンプローナの牛追い祭

CNNは過去1年間で、VR実証実験として50以上の360°ビデオによるニュース記事を制作している。これらをFacebook 360で公開しており、3,000万以上の視聴回数を得ている。特にシリア内戦の象徴となってしまったアレッポで生き延びようとする一家族をとらえたVR記事は、500万回を超える視聴回数を記録したという。

CNNVRが制作・配信するVR報道は、モバイルデバイスに加えて、Samsung Gear VRやOculus Rift、Google DaydreamといったHMDで楽しめる。またCNN.com/VRでも視聴できる。このサイトのオープニング当時は、デジタルニュースサイトで最高の視聴数を得たとしている。現在、CNN.com/VRでは、24つのアーカイブが楽しめる。CNNVRは、その場にいる臨場感を与えるVRを使って世界の出来事を伝えることに注力する。今後は、VR報道コンテンツを超え、ニュースライブとしても視聴者に届けられるよう計画を進めているという。

(ザッカメッカ)