カールツァイスは、NAB2017で発表した新製品のシネレンズシリーズ「Compact Prime CP.3」および「Compact Prime CP.3 XD」を2017年6月に発売する。希望小売価格は、CP.3シリーズが税別3,500~4,900ユーロ、CP.3 XDシリーズが税別5,000~6,400ユーロ。国内での販売価格は発売開始時に発表予定。

■Compact Prime CP.3(以下:CP.3)

CP.3は、カメラシステムに応じてユーザーが簡単にマウント交換やシム調整ができる「IMS交換マウントシステム」や、35mmフルフレームセンサーに対応した大型のイメージサークルを継承したシネレンズシリーズ。新たに、最上位シネレンズの「Master Prime」と同じ環状ボールベアリングを内蔵し、スムーズで軽いフォーカストルクが実現したという。また、均一なコーティングにより画面全域にわたり対フレア特性を大幅に改良したほか、前枠径を95mmに統一されてジンバル撮影などでのカメラとのバランスが取りやすくなった。

■Compact Prime CP.3 XD(以下:CP.3 XD)

CP.3 XDは、CP.3の操作性に加えてMaster Primeなど、一部のシリーズでのみ可能だったレンズメタデータの記録に対応。レンズ本体にCooke/iと互換性のある「ZEISS eXtended Data」のエンコーダーと接点を搭載し、撮影時のレンズデータを記録する。ポストプロダクション作業の大幅な効率化が図れるほか、撮影現場で補正効果を確認可能。

ARRI Alexa Miniと組み合わせたCP.3 XDレンズとAmbient Master Lockit Plus

CP.3 XDシリーズでは、撮影直後に現場でソフトウェア上でデータを参照し、補正をON/OFFしてその効果を確認できる

【CP.3/CP.3 XDシリーズ構成】

  • 焦点距離 (10機種)
    15mm/T2.9 18mm/T2.9 21mm/T2.9 25mm/T2.1 28mm/T2.1 35mm/T2.1 50mm/T2.1 85mm/T2.1 100mm/T2.1 CF 135mm/T2.1
  • 対応マウント
    CP.3 (5種類): PL EF E MFT F
    CP.3 XD(1種類):データ接点付きPL