アビッドテクノロジー株式会社は、MediaCentral Platformと同社のツールセットをクラウド対応へ拡張すると発表した。クラウドでの展開は特定の環境のみサービスを開始しており、2017年後半には運用の拡大を予定としている。

今回の拡張は、4年前のAvid Everywhere発表以来最大の進展となるもので、クラウド対応のAvid MediaCentral Platformはオンプレミス、プライベートデータセンター、パブリッククラウドで運用可能。アビッドのツールセットやいくつかのワークフローソリューションについてもクラウド運用への対応に拡張するという。

Avid最高経営責任者兼社長のルイス・フェルナンデス・ジュニア氏は次のようにコメントしている。

ジュニア氏:かつてない程大量のコンテンツが作られる現代のメディア業界は、前例のない変化の中にいます。Avid MediaCentral Platformおよび業界トップのアビッドツールをクラウドへと拡大し、メディア企業がそれらの課題に直接取り組めるよう、お客様の事業ニーズの進化に応じた俊敏性、柔軟性、効率性を提供します。

アビッドは、お客様が既に投資したオンプレミスの設備を補完するようクラウド・サービスを設計しています。クラウド展開されたツール、ワークフロー、サービスを必要に応じて追加し、既存の投資を活用することができます。新たな運用の可能性と戦略的なビジネスチャンスを開拓するクラウドは、メディア業界のエキサイティングな新時代の到来を告げるものであると信じます。お客様は、アビッドと共に、ご自身のやり方とご自身のペースでクラウドへの道を歩み始めることができます。

クラウド対応Avid MediaCentralの主な機能は以下の通り。

ホスト・アプリケーション:クラウド対応Avidクライアント・アプリケーションを使い、オンプレミス、プライベート・クラウド・データセンター、パブリック・クラウドで稼働するためのソフトウェアのライセンスを取得して、柔軟な運用と可用性の向上を実現します。

Avid MediaCentral | Cloud UX:MediaCentral Platform 用に完全に設計変更した新しいWebベースのアプリケーションは、レスポンス性の高いユーザー体験を提供します。あらゆるワークステーション、ノートパソコン、モバイル機器から、超高速かつ直感的にコンテンツを検索、閲覧、アクセス、編集、コラボレーション、配信することができます。

クラウド対応Media Suite:Interplay® | Production、Interplay | MAM、iNEWS®、Social Media Hubに加えMaestro、4Designerを含むAvid Media Suiteアプリケーションは、クラウド対応しました。ライセンスは、オンプレミス、プライベート・データセンター、パブリック・クラウドから選択可能です。

Cloud Media Services:MediaCentral Platformの効率性をさらに向上するAvidの新たなメディア・サービス:

  • Avid Dialogue Searchサービスの統合により、音声インデックス特許技術を使い、多様なコンテンツ・ライブラリ全体でキーワード検索が可能。
  • Avid Illuminateにより、コンテンツのキャプション、動画内容、言語を自動的に検証し、迅速かつ正確な放送のコンプライアンスと品質チェックを実行可能。

インフラストラクチャ・オンデマンド:MediaCentralに新しくインフラストラクチャ用管理製品群が追加されました。組織全体でリソースを調整、新たな能力を追加、ストレージ、処理能力、帯域幅を最適化することが可能になります。

クラウド対応コネクティビティ・ツールキット:オープン・アーキテクチャとコネクティビティ・ツールキットAPIにより、MediaCentralでは、アライアンス・パートナーが開発するツール、技術、サービスをMediaCentralプラットフォームに簡単に接続可能。既存ワークフローの効率化を図ることができます。

柔軟なライセンス・オプション:ビジネスの俊敏性を向上するため、Avidはエンタープライズ・ライセンスを新たに含むエンタープライズ契約を提供します。メディア企業は、部署や事業所全体に渡る拡張性の高い導入が可能になります。