BirdDog TVは、NAB2017でHDMI/SDI/NDIエンコーダボックス「BirdDog Studio NDI」を正式に発表した。数ヵ月に渡ってティザーしていた製品だ。2017年5月には出荷が開始される予定。価格は$895。

BirdDog Studio NDIは、HDMI/SD 変換に加えて、NDIプロトコル(ネットワークデバイスインターフェイス)と100%互換性を持ち、ベースバンドで来た映像信号をNewTekのIPネットワーク用のストリームに変換する。

NDIは、編集スイートからプレイアウトサーバ、ビジョンスイッチャ、グラフィックスジェネレータまで、既に数十社の数百のモデルと互換性をもっており、BirdDog Studio NDIを利用すれば、既存のカメラをIPライブプロダクション環境で使えるようになる。事実上、すべてのカメラがライブプロダクションでIPワークフローのソースとして活用可能。

SDIケーブルやビデオルータを別途用意する必要なく、ネットワーク上にあるNDI対応のライブプロダクション製品から、どこでもリアルタイムでライブビデオにアクセスできるようになる。ライブビデオ入力をNDIに変換することに加え、HDMIからSDIへ、およびその逆方向(SDIからHDMIへ)パススルーするビデオインターフェイスでもある。

Studio NDI動画の比較ビデオ:カメラソースをそのままTriCaster Miniに入力、またボックスを介してTriCaster MiniにIP経由でビデオソースを入力した際の映像品質と遅延時間(1フレーム以下)を比べても、全く差異がないことがわかる

ボックスをカメラ上にマウントするアクセサリーも、来年夏を目標にリリースする。価格は未定。本体サイズは幅105mm×高さ150mm×奥行19.5mm

タリーインジケータ用のビルトイン画面で、情報、タリー、マルチタリーを表示が可能。ボックスは、SDI入出力を2系統、HDMI入出力を2系統、イーサネット系統、およびタリー出力系統を1つずつ搭載している。電源は、付属のAC電源110-220VアダプタまたはD-Tapコネクタ(8-24v DC)そしてPoE(Power over Ethernet)から供給可能。

(ザッカメッカ)