[IBC2019]キヤノン、5.9Kフルサイズセンサーと新開発の映像処理プラットフォームを搭載した「EOS C500 Mark II」を発表
2019-09-06 掲載

キヤノンは、映像制作機器CINEMA EOS SYSTEMの新製品として、デジタルシネマカメラ「EOS C500 Mark II」を2019年12月下旬に発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格はボディーのみで税別1,760,000円前後。
EOS C500 Mark IIは、最大5.9K(5952×3140画素)の映像を記録可能な38.1mm×20.1mmのフルサイズセンサーを搭載。最大で15+ストップの広いダイナミックレンジの実現により明暗差の大きい環境でも、高画質な映像撮影が可能だとしている。また、ITU-R BT.2020を上回る広い色域を実現。
高速処理が可能な新開発の映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 7」の搭載により、5.9KRAW 60Pおよび4K60P記録のほかに、2K120P記録が可能。本体寸法は約幅153mm×高さ148mm×奥行き168mm、本体質量は約1,750gと小型・軽量となっている。
動画撮影に適したAF動作と追従性を持つ「デュアルピクセルCMOS AF」により、厳しい合焦精度が求められる撮影時でも、撮影スタイルに合わせて高精度なピント調整が可能だという。

映像の情報量を維持しながらデータサイズを軽くすることができるビデオフォーマット「Cinema RAW Light」を採用しており、外部レコーダーを使用せずにRAWデータを本体内部に記録可能。動画データを圧縮し効率的に記録する「XF-AVC」にも対応。

記録メディアは、キヤノンのビデオカメラとして初めてCFexpress Type Bカードと、SDカードのUHS-II規格に対応。CFexpress Type Bカードスロットを2基搭載することにより、2枚の記録メディアにRAWデータを同時記録可能で、データのバックアップや受け渡しに有効。さらに、同時にSDカード(1枚)にProxyデータを記録することも可能。
HDR方式は、「HLG(Hybrid Log-Gamma)」と「PQ(Perceptual Quantization)」に対応。同社独自のLogガンマ「Canon Log 2」「Canon Log 3」を搭載。


別売りのマウントキットを使用することで、撮影環境や目的に合わせてユーザー自身でEFシネマロックマウントまたはPLマウントに交換することができる。サービス店への持ち込みが不要となり、映像表現や撮影目的に合わせた柔軟な撮影システムの構築をサポートしたとしている。

また、別売りの拡張ユニットを装着することで、複数台のカメラによる撮影や遠隔操作が必要なドローン撮影などのさまざまな撮影スタイルに対応。

REMOTE B(RS-422)端子やEthernet端子などの接続端子を拡張する拡張ユニット1「EU-V1」(真ん中)
様々な拡張入出力端子と市販のVマウントバッテリーの装備を可能にする拡張ユニット2「EU-V2」(右)
- EFシネマロックマウントキット「CM-V1」:希望小売価格税別285,000円
- PLマウントキット「PM-V1」:希望小売価格税別200,000円
- 有機EL電子ビューファインダー「EVF-V50」:希望小売価格税別86,000円
- 拡張ユニット1「EU-V1」:希望小売価格税別62,000円
- 拡張ユニット2「EU-V2」:希望小売価格税別200,000円
なお、EOS C500 Mark IIは2019年9月13日~17日までオランダ・アムステルダムで開催される国際放送機器展「IBC 2019」の同社ブース(ホール12/ブースNo.D60)にて展示予定だ。
[ Category : NEWS ]
[ DATE : 2019-09-06 ]
[ TAG : Canon EOS C500 Mark II]
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