Blackmagic Design製品事例:統合ビデオ制作システムのサプライヤーMultiCAM Systemsの場合
2020-05-22 掲載

Blackmagic Designの発表によると、統合ビデオ制作システムのサプライヤーMultiCAM Systemsが、PCIeキャプチャー・再生カードであるDeckLinkをオールインワン・ビデオシステムMultiCAMに使用しているという。DeckLinkは、MedialooksのビデオSDKと共に使用されている。このSDKにより、簡単に使えるビデオとオーディオのキャプチャー、ミキシング、再生用のキットの制作が実現している。
MultiCAM Systemsは、簡単に使用できるビデオ制作システムを作成しているフランスの会社で、製品は世界各国で販売されている。同社の製品は、ラジオ、医療、放送、Eラーニング、会議、ビデオ制作市場をターゲットとしており、PTZカメラおよび完全に自動化されたオーディオ・ビデオコントロールを搭載したオールインワン統合システムで、誰でもインストールして使用できる。

Medialooksはロシアに拠点を置く企業で、放送業界で最も人気のあるビデオSDKの一つを制作している。MedialooksのSDKは、多数のデベロッパーが関わることなく、製品開発を迅速に行える様々な機能を搭載している。これまでに、放送&再生自動化ソリューション、ビデオインジェスト、キャプチャー&ロギングソフトウェア、ビデオ制作システム、ビデオ分析ソフトウェア、ゲームキャプチャー&配信などのビデオおよびメディアアプリケーションの作成の一翼を担ってきた。MultiCAM SystemsのCEOであるスタン・ウォルベア氏は次のようにコメントしている。
MultiCAM製品は、ビデオを制作したいが、その過程には興味がない人たちを対象として作られています。Blackmagic DesignのDeckLinkは使いやすく、期待通りに機能する製品を作成する上で極めて重要な役割を果たしています。Blackmagic Designは、手に入りやすい価格帯で使いやすいテクノロジーを提供しています。これにより業界は変わったと思います。弊社でBlackmagic Designの製品を使用する理由は、同じビジョンを共有しているからです。
MultiCAMの製品は、ユーザーごとに異なるニーズを満たすように作られており、オーディオおよびビデオのファイルをすばやく簡単に移動・管理できるという。各システムは、ビデオプログラムを作成する上で必要になる、あらゆるレベルのハードウェアとソフトウェアを同梱している。各システムのハードウェアの一部として、様々なDeckLinkカードが使用されている。

PCIeキャプチャー・再生カードであるDeckLinkは、Mac、Windows、Linuxに対応した世界最高性能のキャプチャーカード。最も大型のMultiCAMシステムは最大9台のPTZカメラを含み、ビデオの操作・再生を完全に自動化できるMultiCAMタッチスクリーンシステムによりカメラは制御される。カメラの数により、使用されているDeckLinkは異なる。8つのSDI入力を搭載したPCIeカードDeckLink Quad 2、SDI経由でオーディオ入力とビデオ出力をエンベッドできるDeckLink Studio 4K、あるいはEラーニングなどの2台のカメラのみで撮影を行う小規模のセットアップにはDeckLink Duo 2が、製品に応じて使用されている。MultiCAM Systemsの共同創立者アルノー・アンシェラーグ氏は次のようにコメントしている。
Blackmagic Designのカードには多数の選択肢があるので、必要な入出力の数に合わせて選べるので助かっています。費用効果が高く汎用性に富んでいるので、あらゆる使用用途に対するソリューションが構築でき、また組み合わせて使用できます。Blackmagic Designは革新的な企業であると認識しています。弊社では、MedialooksのビデオSDKを使用してDeckLinkを統合しているため、新しい製品が出るたびに時間を費やさずにカードを統合できます。

Medialooksの共同創立者/CEOであるアンドレイ・オクネフ氏は次のようにコメントしている。
MedialooksのビデオSDKを使用して、Blackmagic Designの新しいDeckLinkカードを統合することにより、多数の研修とメンテナンスを必要とする、重くて高価なシステムからユーザーを解放しています。
[ Category : NEWS ]
[ DATE : 2020-05-22 ]
[ TAG : BlackmagicDesign DeckLink]
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