pronews

HOME  >  SPECIAL  > [2008年総括:これからの映像業界]2008年HVR-Z7Jが売れた理由とは?

Special

[2008年総括:これからの映像業界]2008年HVR-Z7Jが売れた理由とは?

2008年12月24日 掲載

 はてなブックマークに追加 |  Yahoo!ブックマークに追加 |  googleブックマークに追加 |  livedoorクリップに追加 |  Buzzurlに追加 |  del.icio.usに追加 |  gooに追加 |  twitterにつぶやく

[2008年総括:これからの映像業界]2008年HVR-Z7Jが売れた理由とは?

間もなく2009年を迎える。2008年は、皆さんにとってどんな年だったのだろうか? 気になるのが今年売れた機材たち。2008年の売れ筋(System 5提供資料)を見ながら、去りゆく2008年とともに人気機材の動向を振り返ってみよう。 映像業界必須の機材をカメラ、三脚、アクセサリー・周辺機材の3部門。自ずと今年のトレンドが見えてくる。今年1年、各社とも新型のカメラを投入してきたが、やはり根強い人気となっているのはソニーのHDVカムコーダー製品だ。カメラのファイルベース化は進んでいるものの、テープが回っていることへの信頼感はまだまだ強く残っていることが分かる。HDVカムコーダーは、テープ記録をしながらもファイルベースの運用が可能なことが安心感につながっていると言える。ここから見えてくるものはなんだろうか?

System 5からのコメント
今年は、各社がいろいろな新製品を矢継ぎ早に出してきた感じがあります。特に今年の後半はそんな印象が強く残っています。
今年の特徴と言えば、小型化、ファイルベースへの移行となりますが、それでもテープフォーマットの需要は根強く残ります。店頭でも、お客様からファイルベースの利便性は理解いただいていますが、収録時間が問題になってしまったり、周辺環境が問題で導入できないことがあったりと、まだまだ万人に受け入れられる状況ではないと感じています。
もう1つ。これはメーカー側にいつも伝えているのですが、新しいフォーマット、ファイルベースを市場に投入することと同時に、しっかりとしたワークフローを考え、収録から完パケまでイメージできるようにしてもらいたいです。今の時代、商品単体ではなく、入力から出力までの流れを分かりやすくサポートしないことには、どんなに良い商品でも売れていかないのではないかと感じています。
今年はカメラ新製品登場の影響もあり、周辺機器も結構楽しめる商品が多かったと思います。このあたりは、来年も引き続き期待したいです。

カメラ部門はHDVファイルベース記録が主流に

HVR-Z7J.jpg

カメラ部門で売れ筋ナンバー1を獲得したソニーHVR-Z7J(写真)は、ハンディタイプの小型HDVカムコーダーでありながら、レンズ交換式で、コンパクトフラッシュ記録ユニット付きの製品だ。ファイルベースにいきなりは移行できなくても、テープ運用をしながら、徐々にコンパクトフラッシュ記録を使用していくことで、スムースなファイルベース移行を図れることも販売数の増加につながっている。11月までの売れ筋ということで、ソニー新製品のHVR-Z5Jはリストに入っていない。HVR-Z5Jが、CCD採用で根強い人気を持つHVR-Z1Jや、ハードディスク記録と連携したHVR-V1Jのランクにどう影響を与えるのか。来年の動向から目が離せない。

メーカー 機 種 タイプ コーデック レンズ 記録メディア
1 ソニー HVR-Z7J ハンディ HDV 交換式 miniDV+CF
2 ソニー PMW-EX1 ハンディ XDCAM EX 固定式 SxS (*3)
3 ソニー HVR-V1J ハンディ HDV 固定式 miniDV (*1)
4 ソニー HVR-A1J ハンディ HDV 固定式 miniDV (*2)
5 エルモ SUV-Cam II 特殊 MS-MPEG4 交換式 SD, SDHC
6 ソニー HVR-Z1J ハンディ HDV 固定式 miniDV (*2)
7 ソニー HVR-S270J ショルダー HDV 交換式 miniDV/DV+CF
8 ソニー PMW-EX3 ハンディ XDCAM EX 交換式 SxS (*3)
9 パナソニック AG-DVX100B ハンディ DV 固定式 miniDV
System 5調べ。2008年1〜11月実績。
(*1):HVR-DR60によるHDD記録にも対応。
(*2):HVR-DR60によるHDD記録にも対応するが一部機能制限あり。
(*3):PHU-60KによるHDD記録にも対応。

三脚部門は、カメラに合わせて小型・軽量タイプの動きが顕著

三脚部門は、ハンディカメラの動向に合わせた動きとなっている。小型・軽量のものが中心だ。カメラ、レンズ、アクセサリーを揃えた後に三脚購入というケースが多いとも聞く。しかし、HD収録では振動の影響をかなり受けるようになっていることから、可能であれば1回り大きく重量のあるものを使用した方が、画質は確実に上がるはずだ。カメラの重量と画質、三脚の大きさと重量、現状ではベストな選択肢を見つけるのに苦労しているという印象だ。

メーカー 型 番 タイプ
1 Libec TH-950DV 小型カメラ用3段三脚
2 Libec LS-22DV 小型カメラ用3段三脚
3 Manfrotto 560B 小型カメラ用4段一脚
4 Libec TH-650DV 小型カメラ用3段三脚
5 Manfrotto 503HDV,525PKIT 小型カメラ用3段三脚
6 Manfrotto 501HDV,525PKIT 小型カメラ用3段三脚
7 Libec LS-55DV 小型カメラ用3段三脚
8 Manfrotto 503HDV,525JPKIT 小型カメラ用3段三脚
9 Libec LS-38(2A) 小型カメラ用3段三脚
10 Libec LS-38DV 小型カメラ用3段三脚
11 Libec LS-55DV(2A) 小型カメラ用3段三脚
12 Manfrotto 519,525PKIT 小型カメラ用3段三脚
13 Manfrotto 558B 小型カメラ用3段一脚
14 DAIWA VT-551 小型カメラ用3段三脚
System 5調べ。2008年1〜11月実績。

アクセサリー周辺機材部門は、マンフロットのModosteadyが人気

アクセサリー・周辺機材部門は、テープとバッテリーを除いてまとめた。まだまだテープ運用が残っていることは、ソニー製HDVレコーダーや日本ビクター製DVビデオカセットレコーダーのランクが上位にあることでも分かる。

そんななか、今年1年の注目機材といえば、やはりマンフロットのカメラスタビライザーModosteadyということになりそうだ。スタビライザー、ショルダーサポート、卓上三脚の3形態で使用できることも、販売数を伸ばした要因だ。スタビライザー機能は750gまでのカメラ用という制約はあるが、むしろスタイリッシュなショルダーサポートとしての需要の方が多いのかもしれない。

メーカー 型 番 品 名
1 ソニー BC-L70 2連型リチウムバッテリーチャージャー
2 ソニー VCT-U14 三脚アダプター
3 Libec ZC-3DV DVカメラ用ズームリモコン
4 ソニー BC-U1 バッテリーチャージャー
5 プロテック ST-1 三脚アダプタープレート
6 ソニー HVR-M15J HDVレコーダー
7 プロテック FD-300A BNC式2線インターカム
8 Manfrotto Modosteady カメラスタビライザー
9 ソニー HVR-M25J HDVレコーダー
10 ソニー UWP-V1 UHFワイヤレスマイクロホンパッケージ
11 日本ビクター BR-DV3000 DVビデオカセットレコーダー
12 ソニー HVR-DR60 HDV HDDレコーディングユニット
13 ソニー SH-L32WBP LCDフード
14 ソニー VCL-HG0862K 0.8倍ワイドコンバージョンレンズ
15 KATA CC-193 ビデオカメラバッグ
16 ソニー MDR-7506 ステレオヘッドホン
17 ソニー RM-1BP リモートコマンダー
18 ソニー ECM-673 エレクトレットコンデンサーマイクロホン
19 オリジナル SBM-01 三脚ベース
20 アツデン 55BT B型ベルトパックタイプトランスミッター
※バッテリーとテープを除く。
System 5調べ。2008年1〜11月実績。

「[2008年総括これからの映像業界]09年はヒューマン・ファイルベースへ移行」に進む


[ Category : SPECIAL ]
[ DATE : 2008年12月24日 ]
[ TAG : 2008年総括 HVR-Z7J これからの映像業界 ]

この記事に関連する記事一覧

[2008年総括:これからの映像業界]09年はヒューマン・ファイルベースへ移行

[2008年総括:これからの映像業界]09年はヒューマン・ファイルベースへ移行

2008年の締めくくりとして、「2008年機材売上動向」をもとに、今年の総括と来年の展望に関する座談会を開催しようと思ったが、やはり年末ということもあってスケジュールも押せ押せムー .... 続きを読む

特集記事

DSMC/DSLR 2010 #2
現場感覚におけるDSLRの現状の捉えられ方を取材してみた。
Stereoscopic 3D 第3章
ステレオスコピック3Dの具体的な制作方法を考えていく。
Ustream最終案内
Ustreamの世界の可能性を実際に現場で活躍する人々から探ってみた。
Digital Cinematography 2010
Cine Gear EXPOの様子などから、これからのハリウッド映像制作の方向性を紹介する。
Stereoscopic 3D 第2章
関心が高まっているステレオスコピック3Dコンテンツの制作について整理していく。
DSMC・DSLR 2010
CP+のレポートを中心に、2010年のDSMC/DSLRの動向について考察していく。
ファイルベース収録カメラ最新案内
ファイルベース収録カメラを選択するための基準や基礎知識等を、レビューを交えて考察する。
Transcode
ファイルベース・ワークフローの普及と共によく目にするようになったトランスコードについて整理する。
映像新時代2010
2010年の映像制作の潮流を様々な方面から予想していく。
稲田出のトレンド100選< /a>
InterBEE2009で見た2010年注目100アイテムを紹介。
PRONEWS AWARD 2009
2009年を振り返りつつ、2010年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。
Inter BEE 2009スペシャルレポート
千葉幕張メッセにて開催されたInterBEE2009のレポート記事やブース動画を掲載。
Inter BEE 2009の歩き方
目的に合わせたInterBEE2009の歩き方を紹介する。
最新映像制作ワークフロー VFX 2009
最新映像制作ワークフローの中から、制作効率を改善していくヒントを探す。
オンボードライト特集 Light House
新時代を予感させるLEDを中心にオンボードライトを解剖する。
立体視映像特集 Stereoscopic 3D
再び脚光を浴び始めているステレオスコピック3D制作に焦点を当てる。
REDワークフロー特集 RED flow Now
RED ONEの最新ワークフローを考える。
4Kデジタルシネマ特集 4K Ready!
RED ONEの登場で一気に注目されつつある4K映像とは?
デジタルサイネージ特集デジタルサイネージ2009
急速な広がりを見せるサイネージメディアを紹介する。
ワークフローの鍵を握るMXF& amp; lt;/a>
MXFファイルを活用する現場を取材し、制作ワークフロー全体に広がるMXFを紹介する。
フルデジタル制作移行、その課題と展望
フルデジタル制作環境に向けて乗り越えなければならない課題と、その先の可能性を紹介する。
2008年総括:これからの映像業界
2008年の売れ筋を見ながら、人気機材の動向を振り返ってみる。
次世代収録環境へのアプローチ& amp; lt;/a>
2008年のカメラ環境を踏まえ、次世代環境に必要なものを考える。

HOME  >  SPECIAL  >  [2008年総括:これからの映像業界]2008年HVR-Z7Jが売れた理由とは?