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[Stereoscopic 3D]06: 東北新社グループ3社連携で3D映像制作を本格化

2009-07-15 掲載

ハリウッド映画はもちろん、家庭用にも立体テレビの導入が間近となっている現在、5月29日に東北新社(東京都港区)と、ホワイトボックス(東京都港区)、オムニバス・ジャパン(東京都港区)の3社がグループ連動による3D(立体)映像制作を本格的に事業化し、3Dデジタルコンテンツのニーズに対応する体制を整えたと発表した。VFX技術力で長年の実績を持つオムニバス・ジャパンが中心となり、総合映像プロダクションとしてCM、TV番組、映画、イベント映像といった映像コンテンツを制作する東北新社と、PRやイベント事業を手掛けるホワイトボックスがタイアップして作りあげる一貫した制作態勢の中、最新技術を追求する意味で3D映像の可能性を見出していくという。


Omnibus.jpg
赤坂ビデオセンターで行われた3D映像上映会ではオムニバス・ジャパンの武田佳典 常務取締役から説明があった。

6月初めには、オムニバス・ジャパン赤坂ビデオセンターのデジタルシアターSofiaにてオリジナル作品を含めた3D映像の上映会が開催された。今回上映された3作品の中、実写を使ったオリジナル作品は、立体躍動感に満ちた「3D ダンス」と、疾走する車が突き抜ける「3D RUN」の2作品だ。「3D ダンス」では、グリーンバックで撮影したダンサーと周囲を舞うフルCGの羽、そしてロボットモデルのアニメーションを合成した作品で、「3D RUN」は車のプロモーションビデオ風に、目の前を横切る迫力ある走行シーンが3Dで楽しめる作品に仕上がっている。両作品とも3分弱の長さで、目の負担も感じられなく、また隠れたテクニックが感じられる3Dの魅力を引き出した作品であった。

TFC_3d_dance.jpg TFC_3d_run.jpg 上映会で流された3D映像作品『3D ダンス』(上)と『3D RUN』  いずれも (c)東北新社

Omnibus_3D_rig.jpg
オムニバス・ジャパンが開発したステレオ収録用リグ

実写収録には、2台の小型カメラを車に取り付け、ソニー製HDCAM-SRに収録している。人間の眼の間隔6.5cmを意識し、2台のカメラの距離をそれに合わせて撮影した。カメラリグは、オムニバス・ジャパンが開発した専用のもので、どのメーカーのどのカメラにも対応できるハーフミラーリグを採用しているという。

もう1つの作品は、今年の2月に藤商事のCR遊戯機器の液晶用映像として制作したフルCG「CR 宇宙戦艦ヤマト2」を3D映像に作り替えたものだ。東北新社グループの連動作業における利便性にアプローチしたケースだろう。

TFC_Yamato.jpg CR遊戯機器『CR 宇宙戦艦ヤマト2』イベント上映用3D映像『宇宙戦艦ヤマト2』 (c)東北新社

作品制作の経緯だが、オリジナルの液晶用映像であるSD解像度(アスペクト比4:3)の作品を、クライアントの依頼で、コマーシャル用にいったんHD解像度に作りかえている。その後、遊技機の発表イベント用として3D映像にするため、立体視の迫力を意識したシーンへの差し替えなどを行ってコンテンツを調整したという。こうした立体映像への編集作業は、デジタルマスタリングルームにある3D編集システムで作業が行なえる。プロジェクターはDLPシネマタイプ。すべての3D上映方式に対応した映像制作が可能であるが、試写用にはXpanD方式を導入している。ちなみにXpanDは、国内では主に東宝シネマズ系列が採用している方式だ。

Omnibus_XpanD_IRmodule.jpgOmnibus_XpanD_IRemitter.jpg
DLPシネマプロジェクターの上と横に設置されていた3D上映用XpanD方式のSysc Distribution Module(左)と3Dメガネコントロール用のIR Emitter

現在、国内の映画館で3D立体上映対応に拡張している数は60館130スクリーンと言われている。ハリウッド映画の3Dタイトルも数が増えている中、それらに対応すべく3D上映スクリーンは着実に増えていくだろう。東北新社グループでも、2009年中に3D映画の制作も予定しているそうだ。3D上映は、コンテンツがデジタルシネマパッケージ(DCP)という規格のデータであることが必須だが、オムニバス・ジャパンではこのDCPを製作することも可能だという。




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[ DATE : 2009-07-15 ]
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