[Light House]Vol.01 色温度調節可能なLEDライト Zylight Z90

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[Light House]Vol.01 色温度調節可能なLEDライト Zylight Z90

2009-09-09 掲載

[Light House]Vol.01 色温度調節可能なLEDライト Zylight Z90

バッテリーを電源とした小型ライトは、タングステンタイプのものからLEDを採用したものやHMI、蛍光灯など様々なタイプの製品が発売されている。特にLEDを採用したライトは、輝度の高いディバイスが開発されたことで、小型ライトの主流になりつつある。

今回、まず紹介するZylight Z90は、こうした白色LEDを採用したものではなく、1つのディバイスの中にRGB3色のLEDが組み込まれた素子を採用しており、RGBそれぞれの明るさを調整することで、色温度を自由に設定することができるようになっている。

z90front_hires.jpg

Zylight Z90の機能・特徴など

通常照明器具は、タングステンやデーライトなど、採用しているディバイスで色温度が決まっており、色温度を変える場合にはゼラチンフィルターなどを灯具に取り付けていたが、Zylight Z90ではタングステンとデーライトをワンプシュで切り替えるWHITEモードを搭載しており、こうしたわずらわしい作業は必要ない。また、2500から9000Kまで50K単位で任意の色温度に設定できるGELモードのほか、特定の色光を作り出すことができるCOLORモードが装備されている。なお、これらは2つまでプリセットとして設定することが可能で、ワンプシュで呼び出すことができる。

灯体はアルミ製でかなりしっかりした作りになっている。LEDは発熱するもののタングステンのように熱くなることはないが、使用時の温度上昇はLEDの寿命に影響するためか、灯体全体がバイクのエンジンのような形状の放熱器となっている。見た目はごついが、重量は意外と軽く500g弱となっている。なお、灯体の上下に三脚ネジ穴があり、これにより、固定するようになっている。今回借用したセットには、ハイドロスタットアームが付属しており、これを利用してカメラやライトスタンドなどにセットして試用した。

DSCN0419.jpg DSCN0424.jpg
LEDの放熱のため、本体全体がバイクのエンジンのような作りになっている 電源コネクターは簡単に抜けないようにロックできるようになっている

LEDは7個搭載されており、HD-led(High-Density light-emitting diode)モジュールという独自の技術を元に実装されている。 よく見るとRGB3色ではなく中央のLEDモジュールを除く他の6個のLEDモジュールには4色のLEDがあり、色の組み合わせも異なっている。LEDモジュール全体で所定の色温度になるようにしているようだ。このあたりが他のLEDライトと異なるZylight独自の仕組みといえそうだ。

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Zyligh Z90のLEDモジュール LEDモジュールは中央がR/G/B3色、対角線上にR×2/G/B、R/G×2/B、R/G/B×2という配置

通常この手の小型ライトは単独で使用することを前提に作られているが、Zylight Z90は複数のZylight Z90を連動させてコントロールすることができるZyLink機能により、ワイヤレスで約10mまでコントロールすることが可能だ。特定の1台を送信設定することでコントローラーとして機能するようになっているほか、コントロール専用の送信機も用意されている。また、送信チャンネルは10chから任意に設定することができるので、複数のZylight Z90をグループ使用することもできるようになっている。

カメラにセットして使用してみる

付属のハイドロスタットアームを使ってDSR-300Aに装着し、電源はDタップでカメラ側からの供給とした。Zylight Z90の電源コネクターは、パソコンなどで一般に使われている円形のものだが、脱落防止にリング状のネジが装備されているほか、コネクター部分がL字型になっているため、運用時に電源コネクターが抜け落ちたりせず、ケーブルの取り回しもよい。

z90oncamera.jpg

ハイドロスタットアームは、ライトの角度や位置などをかなり自由に設定できるので、メガネをかけた人物などが被写体の場合でも写りこみや反射を最小限にすることができるほか、天井へのバウンスなど工夫次第でバラエティに富んだライティングが行える反面、軽いとはいえカメラから離れた(高い)位置にZylight Z90が位置するため、重心の位置が高くなるので使用する三脚ヘッドのカウンターバランスや耐荷重は一クラス上のものを用意したい。また、肩乗せで運用する場合は、天井や上部にある照明器具などにぶつけないように注意する。

Zyligh Z90の電源を入れ点灯させてみるとかなり明るいのがわかる。また、照射角も広く1mほどの距離でも人物の上半身は充分にカバーする。実際に明るさを測ったところ、約1mの距離で500lx弱となり、照射角の広さを考えるとかなり明るいライトといえるだろう。ディマーによる明るさの調節も可能なので、場明かりとのバランスも取りやすいし、今までの小型ライトにはなかった機能として、タングステンとデーライトの切り替もワンプッシュで行えるので、非常に便利だ。色温度はGELモードにすると更に細かく(50K)設定することができるので正確にその場の色温度にマッチングさせることも可能だろう。ただ、ちょっと気になったのは色温度をタングステンに切替た場合(GELモードでも)だけの現象だが、ディマーにより明るさを変えると色温度も変わってしまった。この機体固有の現象(故障?)なのだろうか。

DSCN1713.jpg DSCN1633.jpg
約1mでの配光特性。下は床、上は天井までなので、直径2mほどの範囲が照明できた 明るさは約1mのところで500lx弱であった
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Zylight Z90の分光曲線(White Mode時) Zylight Z90の分光曲線(Gel Mode時)

さらに、Zylight Z90には、COLORモードにより特定の色光を作り出すことができるようになっている。背景などにアクセントがほしい場合などで利用できる便利な機能といえる。 今までの光源、たとえばタングステンや蛍光灯、HMI、白色LEDなど、色温度を自由に設定できるものはなかった。そういった意味でZylight Z90は画期的な製品といえる。

まとめ

DSCN0408.jpg DSCN0409.jpg
コントロールパネルの表示(デーライト/ White Mode時) コントロールパネルの表示(タングステン/ White Mode時)

今までのライトは色温度が決まっており、補助光として使う場合は場明かりと色温度を合わせるためにフィルターなどを使用しなければならなかった。Zylight Z90は、デーライトとタングステンの切り替だけでなく、50K単位で色温度を調節することができるので、正確に色温度を合わせる事ができる。さらに、一般の白色LEDを採用したライトと異なり、緑や赤のスペクトルがかなりあり、特に白人の肌色など青白く不健康な肌色ではなく、温かみのある肌色に撮影することができる。

また、明るさもディマーにより1%から100%まで調光することが可能なので、背景とのバランス調節なども容易に行うことができる。今回は電源としてDタップのケーブルを使ったが、キヤノンケーブルも用意されているので、手持ちライトやスタンドへの取り付けなど運用面でも融通が利く。ワイヤレスコントロールもできるので、Zylight Z90を複数台用意しておけばどのような現場でも柔軟な対応が可能だろう。

DSCN0404.jpg remote_hires.jpg
コントロールパネルの表示(3050°K/Gel Mode時) オプションのコントローラー

Zylight Z90の主な仕様

  • 寸法:135×76×51mm
  • 重さ:約454g
  • 電源:DC7~24V 、最大30W(2.5A max@ 12V)
  • ワイヤレスコントロール:周波数2.45GHz、チャンネル10ch
  • 照射角:約±60°(中心より-1/2光量)
  • ディマー:1~ 100%
  • 色温度:デーライトおよびタングステン(White Mode時)、2500~9000°K/50°K steps(
  • Gel Mode時)、任意の色光(Color Mode時)
  • LEDの寿命:最小50,000 時間
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[ Category : SPECIAL ]
[ DATE : 2009-09-09 ]
[ TAG : Light House Zylight ]

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