[InterBEE2009]00: 2009年総決算!ワークフロー改善待ったなし

HOME  >  SPECIAL  > [InterBEE2009]00: 2009年総決算!ワークフロー改善待ったなし

Special

[InterBEE2009]00: 2009年総決算!ワークフロー改善待ったなし

2009-11-18 掲載

[InterBEE2009]00: 2009年総決算!ワークフロー改善待ったなし

今日18日から3日間、11月20日までの日程で千葉市・幕張メッセでInter BEE 2009(国際放送機器展)が開催される。昨年のリーマンショックを引きずってしまった4月の2009 NAB Show(全米放送機器展)は日本人の極めて少ない展示会となっていた。そのNAB Showで発表となった製品が、国内では発売直前・直後というタイミングで初めて一堂に集まる展示会として、Inter BEEへの期待も高まると言うものだ。

昨年はRED ONEが4Kデジタルシネマの敷居を下げるとともに、モーションピクチャーズ分野として新たな市場を切り拓いた年となったが、今年は急速に、ローコストでより効率的なファイルベース化に焦点が当たり始めた。この舵取りに大きく寄与したのは、4K制作市場を活性化させたRED ONEの成功であり、今年新たに登場したキヤノンの5D Mark IIをはじめとするデジタル一眼レフカメラによるHD動画収録機能の搭載だろう。

映像表現部分では、ステレオスコピック3D制作が身近なものとなった1年でもあった。4K収録・編集・再生面ではまだまだハイエンドな環境が必要となる状況だが、視差を持ったHDステレオ映像の編集環境は既存のものを流用できるとあって、ファイルベース化の流れに乗って一気に広まり始めている。Blu-ray Discのステレオスコピック3D規格の策定を待って、3D機能搭載のBlu-ray録再機や地上デジタルテレビの製品化も予定されており、今後は、いかにステレオスコピック3D収録を行い、いかに編集段階で視差確認をしていくのかという技術面の効率化に焦点が当たっていくはずだ。

こうしたなか、日本では、かつてないほど多岐にわたる映像制作分野への対応が迫られることになった。2年後の地上デジタル完全移行を視野に入れつつ、ワンセグ、携帯動画、Web動画、デジタルサイネージなどさまざまな分野での映像活用、さらには4Kやステレオスコピック3Dへの対応と、新たにワークフローを構築しなければならない状況が、つぎつぎと押し寄せている。NAB Showでは、これまで制作費を使い放題にしてきた米国企業ですら、より効率のよいワークフローを検討せざるを得ない状況が見て取れた。そこに垣間みられたワークフロー改善のエッセンスは、4Kやステレオスコピック3Dといった映像表現も視野に入れつつ、ローバジェットに対応したファイルベース化を目指したものであり、日本でも充分に活用できるものであるはずだ。ファイルベース化の取り組みは急務になってきている。

そんな時代に開催されるInter BEE 2009。NAB Showのエッセンスを、国内で吸収できる唯一、そして今年度最後のチャンスとなる放送機器展が、今回のInter BEEだ。ここはひとつ、ローコストでありながらもより効率的で、しかもクリエイティブ性を向上できるワークフローとはどういうものなのかを、じっくりと考える機会としたい。10月の特集公開以降、各社の出展概要が明らかになってきた。NEWSに出展概要を掲載しているので、併せて参考にして欲しい。映像機器メーカーのなかには、NAB Showで発表した新製品の実機デモ以外に、来年の2010 NAB Showに向けた新製品を先行投入してくるところもある。その意味では、来年の2010 NAB Showよりも早く、実機を見比べながら最新ワークフローを検証できる場となるはずだ。日本の映像制作産業のワークフロー改善は、もはや待ったなしという状況だろう!PRONEWSでは、10月特集で今年1年の動向を振り返りつつ目的別のコースを設定して「Inter BEE 2009の歩き方」を紹介した。本日から編集部では総力を挙げて、「Inter BEE 2009」の模様を余すところなくお伝えして行く!


[ Category : SPECIAL ]
[ DATE : 2009-11-18 ]
[ TAG : Inter BEE 2009 ]

この記事に関連する記事一覧

[InterBEE2009]会場を彩るイベントコンパニオン特集!

[InterBEE2009]会場を彩るイベントコンパニオン特集!

大規模な展示会といえば、会場を彩る華やかなモデルやイベントコンパニオンがお約束だ。とはいえ、InterBEEはビジネス要素の濃いイベントのため、ゲームショーやモーターショー、フォト .... 続きを読む

[InterBEE2009]株式会社エヌジーシー (映像・放送関連機材部門 ブースNo.7111)

[InterBEE2009]株式会社エヌジーシー (映像・放送関連機材部門 ブースNo.7111)

株式会社エヌジーシーのブース情報をお知らせします。 出展部門 / ホール / 小間番号 映像・放送関連機材部門 / 7 / 7111 ブースの見どころ NewTek社 TriCas .... 続きを読む

Inter BEE 2009 スペシャルレポート

Inter BEE 2009 スペシャルレポート

国際放送機器展 "Inter BEE"(インタービー)が11月18日(水)から11月20日(金)にかけて、千葉幕張メッセにて開催されました。PRONEWSでは今年もレポート記事や .... 続きを読む

USTREAM生放送番組

PRONEWS Lounge
テーマに沿ったゲストを招き、対談・ディスカッションなどを特設会場より生放送。過去放送分も視聴できます。

特集記事

CES 2012レポート
世界最大級の家電見本市CES2012の現場から、PRONEWSならではの切り口でレポートをお届け。
PRONEWS AWARD 2011
2011年を振り返りつつ、2012年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。
Inter BEE 2011 スペシャルレポート Inter BEE 2011スペシャルレポート
千葉幕張メッセにて開催されるInterBEE2011。PRONEWSでは今年もInterBEEのオフィシャルメディアパートナーとして、様々なコンテンツをお届け!
Inter BEE 2011の歩き方 Inter BEE 2011の歩き方
最小限の力で最大の効果が得られるInterBEE2011のおすすめの歩き方を、目的に合わせたコースごとに紹介する。
CEATEC JAPAN 2011 CEATEC JAPAN 2011
10月4日(火)から10月8日(土)まで幕張メッセにて開催される最先端IT・エレクトロニクス総合展 "CEATEC JAPAN 2011"をプロの視点からレポートする。
Movie Maker's GIG in Europe Movie Maker's GIG in Europe
オランダ・アムステルダムで開催されたIBC2011レポートを中心に、新たに湧き起こって来た映像技術における次世代の新テーマなど、現場から伝わって来たその温度感をレポートする。
PRONEWS課題図書 PRONEWS課題図書
2011年の夏の終わりに、あらためて「映像」に関わるものとして「映像」について考え、新解釈を探る事にした。
SIGGRAPH2011 SIGGRAPH2011
CGの祭典「SIGGRAPH」が8月7日から11日の5日間、カナダ・バンクーバーで開催された。受賞作品を映像と共に紹介する。
Stereoscopic 3D 第4章 Stereoscopic 3D 第4章
1年ぶりの3D特集。この間に3Dを取り巻く状況はどのように変化しただろうか?押さえておくべき3Dの基礎を考えつつ、2011年の3Dを再考してみる。
Movie Maker's GIG in Hollywood Movie Maker's GIG in Hollywood
セッション(GIG)感覚で映画が創れる時代の潮流をハリウッドではどう捉えているのか?CineGearExpoの情報もお伝えしつつ、次世代のプロ映像制作者像を追い求める。
Master Mind Camera 2011 Master Mind Camera 2011
今必要な理想のカメラを追求しつつ、カメラを使う人と機能から紐解いていく。
NAB2011 NAB2011 スペシャルレポート
4月11日から米ラスベガスにて開催された世界最大の放送機器展「2011 NAB Show(NAB2011)」。毎年恒例のレポート特集を現地よりお届け。
USTREAM最終案内+ USTREAM最終案内+
奇しくも、今回の震災でのライブメディアが活躍する事になった。3.11以後USTREAMをはじめとするライブメディア/ソーシャルメディアのあり方を今一度取り上げてみたい。
ファイルベース新時代 ファイルベース新時代
ファイルベースの進化は、VTRの進歩とともに現在に繋がってくる。1950年代に開発されたVTRを起点にその流れを簡単にさかのぼってみよう。
Into the Lens
『CP+』における取材を通じて、2011年のプロ映像界におけるレンズの世界最新事情や表現者たちの最新機材での挑戦を追う。
CES 2011レポート
世界最大級の家電見本市CES2011の現場から、PRONEWSならではの切り口でレポートをお届け。
PRONEWS AWARD 2010
2010年を振り返りつつ、2011年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。
Inter BEE 2010スペシャルレポート
千葉幕張メッセにて開催されたInterBEE2010のレポート記事や動画を掲載。
Inter BEE 2010の歩き方
目的に合わせたInterBEE2010の歩き方を紹介する。
映像品質検証 -VQC-
デジタル映像全盛の今、問われる映像品質検証の現状とは?
DSMC/DSLR 2010 #2
現場感覚におけるDSLRの現状の捉えられ方を取材してみた。
Stereoscopic 3D 第3章
ステレオスコピック3Dの具体的な制作方法を考えていく。
Ustream最終案内
Ustreamの世界の可能性を実際に現場で活躍する人々から探ってみた。
Digital Cinematography 2010
Cine Gear EXPOの様子などから、これからのハリウッド映像制作の方向性を紹介する。
Stereoscopic 3D 第2章
関心が高まっているステレオスコピック3Dコンテンツの制作について整理していく。
DSMC・DSLR 2010
CP+のレポートを中心に、2010年のDSMC/DSLRの動向について考察していく。
ファイルベース収録カメラ最新案内
ファイルベース収録カメラを選択するための基準や基礎知識等を、レビューを交えて考察する。
Transcode
ファイルベース・ワークフローの普及と共によく目にするようになったトランスコードについて整理する。
映像新時代2010
2010年の映像制作の潮流を様々な方面から予想していく。
稲田出のトレンド100選
InterBEE2009で見た2010年注目100アイテムを紹介。
PRONEWS AWARD 2009
2009年を振り返りつつ、2010年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。
Inter BEE 2009スペシャルレポート
千葉幕張メッセにて開催されたInterBEE2009のレポート記事やブース動画を掲載。
Inter BEE 2009の歩き方
目的に合わせたInterBEE2009の歩き方を紹介する。
最新映像制作ワークフロー VFX 2009
最新映像制作ワークフローの中から、制作効率を改善していくヒントを探す。
オンボードライト特集 Light House
新時代を予感させるLEDを中心にオンボードライトを解剖する。
立体視映像特集 Stereoscopic 3D
再び脚光を浴び始めているステレオスコピック3D制作に焦点を当てる。
REDワークフロー特集 RED flow Now
RED ONEの最新ワークフローを考える。
4Kデジタルシネマ特集 4K Ready!
RED ONEの登場で一気に注目されつつある4K映像とは?
デジタルサイネージ特集デジタルサイネージ2009
急速な広がりを見せるサイネージメディアを紹介する。
ワークフローの鍵を握るMXF
MXFファイルを活用する現場を取材し、制作ワークフロー全体に広がるMXFを紹介する。
フルデジタル制作移行、その課題と展望
フルデジタル制作環境に向けて乗り越えなければならない課題と、その先の可能性を紹介する。
2008年総括:これからの映像業界
2008年の売れ筋を見ながら、人気機材の動向を振り返ってみる。
次世代収録環境へのアプローチ
2008年のカメラ環境を踏まえ、次世代環境に必要なものを考える。

HOME  >  SPECIAL  >  [InterBEE2009]00: 2009年総決算!ワークフロー改善待ったなし