[USTREAM最終案内]Vol.05 ネットライブ配信の要は「音」、音にまつわるいくつかの法則
2010-07-25 掲載
増えるUstream中継の中で...
通常音にまつわる仕事を筆者は、しているのだが、最近は、Ustream中継で音を多く担当する事が多くなってきた。実際トヨタ自動車のイベントやミュージシャンの向谷実氏が主謀する向谷倶楽部で企画作成された楽曲のレコーディングの模様を生中継配信した際の音声も担当している。Ustreamは、まだまだ新しい領域で、一般に考えられる「音」の扱いとも幾分異なる。ここでは、幾つかの現場から得たノウハウと合わせて、Ustream中継においての「音」について考えてみたい。
「音の重要性」とは?
Ustreamでは最初は映像に注目しがちだが配信を何回か経験すると音声の重要性に気が付くだろう。まずこの音声の重要性について説明する。映像は多少の途切れ等があっても比較的視聴に大きな影響を与える程ではない。実際1秒間に数十枚の静止画で構成されているものが動画として認識されるのだからその内の1枚が抜けたとしても全体の流れに大きな影響は与えない。しかし音声には「静止音」は存在しない。連続した情報として成り立っておりその情報の一部が欠けても前後関係が崩れる場合が殆どである。音声はその情報の連続性が大きな意味を持っており途絶無く順調に配信される事で初めて内容が伝わるのである。では「音の重要性」とはなにか?
- 「音」はその情報の連続性に重要な意味がある。
- 「音」は常に変化する音波を認識する事で内容を把握している。
- 「音」はそれ自体に途絶や歪み(音割れ)等の障害があるとたちまち伝えるべき内容は破綻してしまう。
Ustreamでは音質の良さは視聴の開始や継続する動機付けになる。これらは「ながら視聴(パソコンのトップ画面上で別の作業をしながら別画面のUstreamの音声のみを聴取し、自分の興味のありそうな場面が出てくるとUstreamをトップ画面にして映像も合わせて視聴する)」を誘発する。音声が良好でなければ視聴者はこの「ながら視聴」をする動機とならず、Ustreamの配信自体視聴を続けられない(実際、聞くに堪えない音質の配信は視聴者が離脱する傾向がある)。故にUstreamで配信する側は配信時には常に音の重要性を意識すべきである。
音の質として音の聞こえやすさとは何か?聞き易い音の重要な点は「必要な音が確実に聞こえる事」そして「不要な音が含まれていない事」である。何を伝えるかを明確にする事、そうすれば収音すべき目的の音が明確になる。それらを確実に捉える事に注力すればよい。「良い音=原音」という誤解について基本的に原音を再生する事はかなりのリソースを費やす。しかしこれが必ずしも良い音とは限らない。最高品質の機材でなくとも良い音は充分目指せる。
視聴者によって目的とする音声が異なる場合、各個人毎に音の印象が異なる。音量を始め音色、音域等個人の嗜好に依り同じ音であっても受ける印象が異なるのである。また各個人の聴力の差異も影響する。自分にとって100点満点の音ではなく万人に対して80点程度のニュートラルな音を目指す様に心がける。誰かにとって100点満点であっても他の人には0点という事は充分有り得る。
では実際に音に関しての実際の注意点を上げていこう。
[ Category : SPECIAL ]
[ DATE : 2010-07-25 ]
[ TAG : USTREAM USTREAM最終案内 ]
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