[USTREAM最終案内+]Vol.01 マスメディアを補完するライブジャーナリズム
2011-03-31 掲載
様々な面で活躍するライブ配信の現在
連日テレビや新聞に踊る凄惨な状況。日々伝えられている東日本大震災の状況。3月11日を境に、何もかもが一変してしまった日本。被災地の方でなくともその影響は、日本全土に広がり、生活、仕事に影響を与えている。もちろん映像業界も例外ではなく、各方面で歪みが見え隠れする。進行中のプロジェクトが頓挫、キャンセル続出。それでも日は昇り、我々は日々を生きなければならない。
昨年夏[USTREAM最終案内]として、ライブメディア/ソーシャルメディアとその勃興する黎明期の状況を切り取ってきた。誰もが配信できるLive配信のこれまでにない可能性がそこには存在した。今回はその後を追ってみた。
新しいメディアとしてマスメディアとの関係性、ビジネスとしてのライブメディア/ソーシャルメディア、Ustreamの高画質化や新しい配信方法など。奇しくも、今回の震災でのライブメディアが活躍する事になった。3.11以後USTREAMをはじめとするライブメディア/ソーシャルメディアのあり方を今一度取り上げてみたい。
震災で明らかになったライブメディアの可能性
東日本大震災がもたらした甚大な被害。その状況を伝える報道番組の拡散に一躍役立ったのもライブメディア/ソーシャルメディアであった。携帯電話の通じない中、Twitterをはじめ、SkypeなどIPを介して安否を確認したという声も多く聞かれた。中でもライブメディアでいえば、各テレビ局がUSTREAM上に開設したオフィシャルチャンネルの意味も大きい。最初に開設されたのが公共放送局であるNHKだ。その立ち上がりのいきさつが面白い。
震災直後は、テレビを視聴しながらTwitterで情報収集をしながら、マスメディアからネットメディアを横断しながらその状況の把握して行く人が多かったようだ。生中継といえども全てをカバーする事はできず、そこは、ライブ配信とのタイムラグの差が如実に出た。結果、概要を伝えるマスメディアそこからこぼれる情報をライブメディア/ソーシャルメディアが補完するカタチとなった。
そんな中NHKのニュース画面を直撮りし中継している事が拡散される。その中継を行っていたのが、広島在住の中学生。母親から阪神淡路大震災で被災された事を聞かされており、いてもたってもいられなくなり、なんとか情報入手ができるだろう、そして、役立ちたいという強い思いから始めた事だった。もちろん著作権の問題などもあるが、NHK広報局担当者が、その状況を汲み取り、独断でこの配信をTwitter拡散する。中学生が再撮影し配信したチャンネルを受け、NHKは、すぐさまオフィシャルにUSTREAMチャンネルを解説する。伝えなければならない使命感に動かされた中学生、そしてNHK広報担当者の動きは賞賛に値する。たった一人の中学生が、各テレビ局を動かしたことになる。ここから見えてくることは、これまで交わる事なのないはずのメディアが、奇しくもこの災害を通して邂逅することになった事だ。
マスメディアを補完するライブジャーナリズムの台頭!

震災後の問題に予断を許さない福島原発問題がある。その状況はマスメディアで連日報道されているが原子力安全保安院や東京電力などの記者会見は一部しか見られない。
ジャーナリストの岩上安見氏のUSTREAMチャンネルではこれらの記者会見がすべてノーカットで視聴できる。時間的な制約がないライブメディアはマスメディアのように圧縮・編集する必要がないからだ。記者会見で配布される報道用資料なども即時スキャンされPDFなどで公開されている。視聴者は記者と同じ情報を得てかつ、すべての質疑応答を目撃することになる。そこから見えてくるのはダイジェストで報道されるマスメディアとは違ったリアリティ。一次情報だけにそれを読み解くには視聴者の情報リテラシーが必要になるが、これからの市民社会に重要な役割を担うことになるだろう。 新しい局面を迎えたと言える。
Vol.01 マスメディアを補完するライブジャーナリズム
Vol.02 skmtsSocial Projectにみるライブメディアの新たなビジネスモデルとは?
Vol.03 USTでシネルックを実現する新しいライブメディアの楽しみ方
[ Category : SPECIAL ]
[ DATE : 2011-03-31 ]
[ TAG : USTREAM最終案内+ ]
この記事に関連する記事一覧
|
|
[USTREAM最終案内+]Vol.03 USTでシネルックを実現する新しいライブメディアの楽しみ方Ust光学部、発足!新しい表現を求めて! USTREAMで味わい深い映像をどうぞ!ただし音声はオフになっています 高画質で配信するのは、スペック競争で .... 続きを読む |
|
|
[USTREAM最終案内+]Vol.02 skmtsSocial Projectにみるライブメディアの新たなビジネスモデルとは?坂本龍一ソウル公演におけるUSTREAM活用が、音楽ビジネス、そして映像コンテンツのあり方を変える!? 今年に入って、ソーシャルメディア"Facebook"の創設秘話を描いた映画『 .... 続きを読む |
USTREAM生放送番組
|
PRONEWS Lounge テーマに沿ったゲストを招き、対談・ディスカッションなどを特設会場より生放送。過去放送分も視聴できます。 |
特集記事
|
ファイルベース新時代2012 ファイルベースの普及と共に、様々なフォーマットやコーデックが登場。制作現場におけるデファクトスタンダートとは何かを考える。 |
|
|
CP+2012レポート カメラと写真映像の情報発信イベント「CP+(シーピープラス)2012」を映像業界視点でレポート。 |
|
|
CES 2012レポート 世界最大級の家電見本市CES2012の現場から、PRONEWSならではの切り口でレポートをお届け。 |
|
|
PRONEWS AWARD 2011 2011年を振り返りつつ、2012年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。 |
|
|
Inter BEE 2011スペシャルレポート 千葉幕張メッセにて開催されるInterBEE2011。PRONEWSでは今年もInterBEEのオフィシャルメディアパートナーとして、様々なコンテンツをお届け! |
|
|
Inter BEE 2011の歩き方 最小限の力で最大の効果が得られるInterBEE2011のおすすめの歩き方を、目的に合わせたコースごとに紹介する。 |
|
|
CEATEC JAPAN 2011 10月4日(火)から10月8日(土)まで幕張メッセにて開催される最先端IT・エレクトロニクス総合展 "CEATEC JAPAN 2011"をプロの視点からレポートする。 |
|
|
Movie Maker's GIG in Europe オランダ・アムステルダムで開催されたIBC2011レポートを中心に、新たに湧き起こって来た映像技術における次世代の新テーマなど、現場から伝わって来たその温度感をレポートする。 |
|
|
PRONEWS課題図書 2011年の夏の終わりに、あらためて「映像」に関わるものとして「映像」について考え、新解釈を探る事にした。 |
|
|
SIGGRAPH2011 CGの祭典「SIGGRAPH」が8月7日から11日の5日間、カナダ・バンクーバーで開催された。受賞作品を映像と共に紹介する。 |
|
|
Stereoscopic 3D 第4章 1年ぶりの3D特集。この間に3Dを取り巻く状況はどのように変化しただろうか?押さえておくべき3Dの基礎を考えつつ、2011年の3Dを再考してみる。 |
|
|
Movie Maker's GIG in Hollywood セッション(GIG)感覚で映画が創れる時代の潮流をハリウッドではどう捉えているのか?CineGearExpoの情報もお伝えしつつ、次世代のプロ映像制作者像を追い求める。 |
|
|
Master Mind Camera 2011 今必要な理想のカメラを追求しつつ、カメラを使う人と機能から紐解いていく。 |
|
|
NAB2011 スペシャルレポート 4月11日から米ラスベガスにて開催された世界最大の放送機器展「2011 NAB Show(NAB2011)」。毎年恒例のレポート特集を現地よりお届け。 |
|
|
USTREAM最終案内+ 奇しくも、今回の震災でのライブメディアが活躍する事になった。3.11以後USTREAMをはじめとするライブメディア/ソーシャルメディアのあり方を今一度取り上げてみたい。 |
|
ファイルベース新時代 ファイルベースの進化は、VTRの進歩とともに現在に繋がってくる。1950年代に開発されたVTRを起点にその流れを簡単にさかのぼってみよう。 |
|
|
Into the Lens 『CP+』における取材を通じて、2011年のプロ映像界におけるレンズの世界最新事情や表現者たちの最新機材での挑戦を追う。 |
|
|
CES 2011レポート 世界最大級の家電見本市CES2011の現場から、PRONEWSならではの切り口でレポートをお届け。 |
|
|
PRONEWS AWARD 2010 2010年を振り返りつつ、2011年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。 |
|
|
Inter BEE 2010スペシャルレポート 千葉幕張メッセにて開催されたInterBEE2010のレポート記事や動画を掲載。 |
|
|
Inter BEE 2010の歩き方 目的に合わせたInterBEE2010の歩き方を紹介する。 |
|
|
映像品質検証 -VQC- デジタル映像全盛の今、問われる映像品質検証の現状とは? |
|
|
DSMC/DSLR 2010 #2 現場感覚におけるDSLRの現状の捉えられ方を取材してみた。 |
|
|
Stereoscopic 3D 第3章 ステレオスコピック3Dの具体的な制作方法を考えていく。 |
|
|
Ustream最終案内 Ustreamの世界の可能性を実際に現場で活躍する人々から探ってみた。 |
|
|
Digital Cinematography 2010 Cine Gear EXPOの様子などから、これからのハリウッド映像制作の方向性を紹介する。 |
|
|
Stereoscopic 3D 第2章 関心が高まっているステレオスコピック3Dコンテンツの制作について整理していく。 |
|
|
DSMC・DSLR 2010 CP+のレポートを中心に、2010年のDSMC/DSLRの動向について考察していく。 |
|
|
ファイルベース収録カメラ最新案内 ファイルベース収録カメラを選択するための基準や基礎知識等を、レビューを交えて考察する。 |
|
|
Transcode ファイルベース・ワークフローの普及と共によく目にするようになったトランスコードについて整理する。 |
|
|
映像新時代2010 2010年の映像制作の潮流を様々な方面から予想していく。 |
|
|
稲田出のトレンド100選 InterBEE2009で見た2010年注目100アイテムを紹介。 |
|
|
PRONEWS AWARD 2009 2009年を振り返りつつ、2010年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。 |
|
|
Inter BEE 2009スペシャルレポート 千葉幕張メッセにて開催されたInterBEE2009のレポート記事やブース動画を掲載。 |
|
|
Inter BEE 2009の歩き方 目的に合わせたInterBEE2009の歩き方を紹介する。 |
|
|
最新映像制作ワークフロー VFX 2009 最新映像制作ワークフローの中から、制作効率を改善していくヒントを探す。 |
|
|
オンボードライト特集 Light House 新時代を予感させるLEDを中心にオンボードライトを解剖する。 |
|
|
立体視映像特集 Stereoscopic 3D 再び脚光を浴び始めているステレオスコピック3D制作に焦点を当てる。 |
|
|
REDワークフロー特集 RED flow Now RED ONEの最新ワークフローを考える。 |
|
|
4Kデジタルシネマ特集 4K Ready! RED ONEの登場で一気に注目されつつある4K映像とは? | |
|
デジタルサイネージ特集デジタルサイネージ2009 急速な広がりを見せるサイネージメディアを紹介する。 |
|
|
ワークフローの鍵を握るMXF MXFファイルを活用する現場を取材し、制作ワークフロー全体に広がるMXFを紹介する。 |
|
|
フルデジタル制作移行、その課題と展望 フルデジタル制作環境に向けて乗り越えなければならない課題と、その先の可能性を紹介する。 |
|
|
2008年総括:これからの映像業界 2008年の売れ筋を見ながら、人気機材の動向を振り返ってみる。 |
|
|
次世代収録環境へのアプローチ 2008年のカメラ環境を踏まえ、次世代環境に必要なものを考える。 |
展示会レポート
- CP+2012
- CES 2012
- Inter BEE 2011
- CEATEC JAPAN 2011
- IBC2011
- SIGGRAPH2011
- デジタルサイネージジャパン2011
- IMC TOKYO 2011
- Cine Gear EXPO 2011
- NAB2011
- CES 2011
- Inter BEE 2010
- CEATEC JAPAN 2010
- IBC2010
- CEDEC2010
- SIGGRAPH2010
- ケーブルテレビショー2010
- IMC TOKYO 2010
- デジタルサイネージジャパン2010
- Cine Gear EXPO 2010
- NAB2010
- Inter BEE 2009
- CEATEC JAPAN 2009
- CEDEC2009
- SIGGRAPH2009
- ケーブルテレビショー2009
- デジタルサイネージジャパン2009
- IMC TOKYO 2009
- Cine Gear EXPO 2009
- NAB2009
- Inter BEE 2008
- CEATEC JAPAN 2008
- SIGGRAPH2008
- ケーブルテレビショー2008
- IMC TOKYO 2008
- NAB2008
- PIE2008
- Inter BEE 2007
- CEATEC JAPAN 2007
- BroadcastAsia2007
- ケーブルテレビショー2007
- NAB 2007
- Inter BEE 2006
- CEATEC JAPAN 2006
- SIGGRAPH2006
- NAB2006
