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[PRONEWS課題図書]Vol.01 今こそ動画活用のススメ

2011-08-30 掲載

Txt:ジェット☆ダイスケ

ジェット☆ダイスケと申します。ビデオブロガーとして活動しております。もしユーチューブなどで「ジャジャン!」のかけ声とともにプロダクトを紹介するオッサンがいたら、それはかなりの確率で私かもしれません。

ジェットカットという独自スタイルの編集(所謂ジャンプカットの多用)を駆使したビデオブログ

日本における動画活用の盲点

お仕事でもIT業界に腰かけながら動画にまつわることをやってきました。近年ですと某ECサイトや某テレビ番組などなどにまつわる動画投稿サービスの立ち上げ・運営なども。またそういった経験を踏まえて、インターネットでの動画活用についてコンサルやコーディネートもしております。さてそんな私のもとにやって来る相談のなかで、とても気になっていることがあります。それは…日本人はなぜ顔出ししないのか?

顔出しといっても妙な意味ではありませんよ。自分自身の顔を出してビデオを撮るという習慣はないのか?なぜそういったスタイルが定着しないのか?という疑問です。私自身のビデオブログはほとんどが顔出しですから、それは考えてもみませんでした。言われてみれば確かにそんな気が。「日本人はなぜ?」ということからもお解りの通り、海外の方は対照的に顔出しで意見を述べるのが一般的だと思われています。一口に海外といってもユーチューブなどはほぼ欧米のユーザが大半でしょうけども、確かにその界隈の動画を観てみれば、顔出しで話している人々のなんと多いことか。

実名主義にみる個人露出の問題

思えばフェースブックの実名主義についても、日本では定着しないのではないかと議論されたほど、日本の方々はウェブ上で自分のことを晒すのに抵抗があるようですね。グーグルマップで家の表札が写っているということすら問題視されるお国柄です。ましてや「出る杭は打たれる」ことを半ばあたりまえにとらえている社会ですし「個」を出していくというのはそもそもの文化的背景からして難があります。これでは顔出しなど言語道断といった雰囲気すらなきにしもあらず。

その証拠に、私の動画を視聴した方から「なんで顔出してるの?」といったコメントが届いたこともあります。顔出しという行為が不思議にすら思える…それが日本の動画事情なのかもしれません。ちなみに私がなぜ顔出しするかといえば、そこにオリジナリティが芽生えるから。いや極論を言ってしまえば、そこにだけオリジナリティが存在するのです。

インターネットというのはある意味シンクロニシティを可視化するメディアと言えます。昨日は奥秩父でキャンプしたとか、今日はスパゲティ茹でながらビール飲んでるとか、明日は誰某のコンサートに行く予定だとか。そんな他愛もないことを発信し続けることによって、案外同じことをしていたり、似たようなことを思っている人々に巡り会うこと多々です。

顔出しとは、オリジナリティーということ

そんな時代のライフログはどうあるべきかを考えた結果、私の場合は顔出しではないかと考えるに至りました。どうせ誰かと同じことをやって同じことを思っているなら、自分自身であることを簡単に表明できるのは顔出し以外ないという結論です。私はやることも発想も人並みで月並みだから、他人様とちがうオリジナリティがあるのは顔くらいのもの。せっかく日々がんばってログを残すんだから、自分の痕跡をあとで探しやすい方がいいじゃない?

ところで面白いデータがあります。顔出し動画を公開し続けるなかで判明したことですが、動画のサムネイル画像に顔が出ているものとそうでないものとでは、再生回数に二倍以上の開きが出ることが多いのです。先々月開催されたユーチューブ・パートナーフォーラム2011の壇上でその点について言及したところ、グーグルの担当者の方も確かにそういった統計があると仰っておりました。自分では顔出ししない文化であっても、顔を出してる他人については関心が高いと言えますね。

顔出ししなかった動画事例。冒頭に掲載した動画とくらべて再生回数が1/4程度しかありません。自分では気に入ってる動画だけにショック…

他にも個人的に色んな統計をとってますが、諸事情により詳細は書きません。少しご紹介しますと、最も顕著なのはCTR(クリック・スルー・レイト)とか決定率とかの類いに著しい向上が見られるということ。おそらくは顔出しによる信頼度の向上がおもな理由かと考えられます。選挙となればどの候補者も「顔」写真のポスターを掲示するのはご存知の通り。顔を出さずに選挙戦を勝ち抜ける人はまずいないでしょう。反対に顔を出さない候補者がいれば、不信感にすらつながりますよね。アニメやドラマに登場する悪役や黒幕では、はっきり顔を表に現さないという演出が多くみられます。

企業活用するなら…?

広報さんが顔出しで自社について語る事例

近年ではニコニコ生放送やユーストリームにて、若い世代を中心に顔出しする日本人も増えています。動画共有サービスではいまいち定着しにくい顔出しですが、ライブストリーミング動画においては、よりコミュニケーション色が強いためではないかと考えています。顔を隠す人と進んでコミュニケーションとりたいという気持ちにはなりませんからね。

現在、企業やブランドによるソーシャルメディア活用が流行してますけども、担当の皆さんが痛切に感じてらっしゃる通り、ただ単に「始めました」ではお話になりません。

  1. 第一に関心を持ってもらうこと
  2. 信頼を得ること
  3. そのうえでコミュニケーションを楽しむ

というのが定石かと思います。もし動画も含めての施策であれば、上記3点を兼ね備えた「顔出し」動画をぜひご検討ください。社長が、広報が、マーケターが、開発者が、自ら語る動画をユーザは待ってますよ(多分)。

内覧会にて、営業さんへの顔出し取材事例

余談ですが、ジェット☆ダイスケのフォロワーを標榜する小中学生が、私と同じようなスタイルで顔出し動画を公開するという事例もいくつかご報告いただいております。ありがとうございます。そうでなくとも子供たちによる顔出し動画率は、大人のそれ以上に見受けられます。物心ついたときからソーシャルメディアなどで馴したデジタルネイティブ世代は、旧世代の意識とはまったく違っているということでしょうね。

ジェット☆ダイスケ

主にデジモノ紹介ビデオブロガーとして活動、ネットでの動画活用によるマーケティングが専門。アルファブロガーアワード2009受賞。ビデオアート系の映像作家として受賞歴・海外上映なども有。
http://gajetdaisuke.com/


Vol.00 [PRONEWS課題図書] Vol.02

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[ DATE : 2011-08-30 ]
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