PRONEWS AWARD 2012大賞は、SONY PMW-F55に!

12月20日に開催されたPRONEWS Loungeより

2012年も暮れようとしている。果たして2013年は映像業界にとって、どのような年になるのだろうか?未来は依然として未知である。しかし各社が用意しているリリースや最新のニュースなどを紐解けば少しばかりではあるが潮流が見えてくる。2012年、PRONEWSでは、来るべき時代を見据えて、次の時代にくるであろう技術や潮流を取り上げて来た…。 映像業界にも大きな変革時期が来ている事は各方面からの意見をいただいた。今年ほど、ノミネートに意見の分かれた年はなかったと言える。当然、各部門賞選出は、頭を悩ませた。

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PRONEWS AWARD 大賞授賞式より。写真右から、F55開発に携わったソニー株式会社 CCS事業部の金柄光俊氏と近藤克哉氏

2013年、牽引するのは、やはり「デジタルシネマ」というキーワードではないだろうか? もちろん誰もが映画を製作する訳ではないが、誤解を恐れずに言及すると映像の雄「映画」の部分に誰もが触れる事が可能になったと言える。これまでは、長大な機材や莫大な予算を元に大人数で制作する映画はハードルが高いものであり、誰でも簡単に参入できる事ではなかったが、デジタルや技術の進化が、毎年そのハードルを低くしていく。2人でもオペレーション可能な、スモールユニットだけど、高画質。そして2013年は、いよいよ4Kの運用が本格化する元年となるだろう。そんな未来を我々は生きている。


大賞
PMW-F55

SONY

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大判センサーの採用、4K対応へとその領域を拡げてきたデジタルシネマの世界。その中でもソニーが新たに発表したPMW-F55/F5は、デジタルシネマの草分けとも言える初代CINEALTA機『HDW-F900』からのデジタルシネマ変革の意志を受け継ぎ、XDCAMから始まったファイルベースソリューションの進化にも対応した。この可能性は、デジタルシネマの未来を照らす道標となるのではないかと思われる。

さらには『XAVC』という新たな、そして汎用性を充分に意識した撮影用新コーデックを搭載したことは大きなインパクトがある。また撮影現場を熟慮した筐体の秀逸なデザインコンセプトに基づいた、レンズを含む豊富なアクセサリー群、そして価格とターゲットとするユーザーレンジを見ても、現況で最も理想的なデジタルシネマカメラが出来上がったと言えるだろう。これまでのソニーのカメラ開発の粋を集めた、デジタルシネマの進展に大きな希望を持たせる、そんな機材が誕生した。2012年に萌芽したこの潮流は2013年本格化し、「デジタルシネマ」運用元年になる事を示唆している。このトレンドを踏まえ、第4回目となる今年のPRONEWS AWARD大賞は、PMW-F55に贈りたい。

来年はどのような製品が登場し注目されるのだろうか?楽しみである。来年を予想しつつ2012年のPRONEWSを締めたいと思う。

PRONEWS 編集部

プレゼントキャンペーン 当選者


Roland ポータブル・レコーダー&ミキサー R-88

【ご当選】
山本彩湖 さん

Roland ミニ・コンバーター・シリーズ
VC-1 Series 3機種セット


【ご当選】
武石裕樹 さん

PRONEWS特製Tシャツ

【ご当選】
茂木裕介 さん
宮崎雄一 さん
奥越健吉 さん


Vol.05 [PRONEWS AWARD 2012] Vol.00