PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [CES2015]Vol.08 3Dプリンター栄枯盛衰〜3Dプリンターの影に3Dスキャナーあり

News

[CES2015]Vol.08 3Dプリンター栄枯盛衰〜3Dプリンターの影に3Dスキャナーあり

2015-01-10 掲載

CES2015_08_top
txt:江口 靖二 構成:編集部

盛況な3Dプリンター業界から見えてくる事

今年は3Dプリンターの出展が非常に多い。この3Dプリンターで出力するためには、元になるデーターが必要だ。工業的あるいは商業的には、CGやCADのソフトウエアで作成しても構わないが、すでにあるモノをスキャンするというニーズは、個人や家庭に3Dプリンターが浸透していくためには不可欠と言ってもいい。


■Matter and Form社
CES2015_08_9911 599ドルで3Dスキャナーが登場

まずは本当にホームユースな、お手軽な3Dスキャナーから紹介したい。Matter and Form社の3Dスキャナーは価格が599ドルである。スキャン出来る最大サイズは22.9cm×20.3cmまでで、分解能は0.43ミリ。ターンテーブルに対象物を乗せて回転させながら、赤色レーザー光を照射していく。注目すべきは、なんといってもこの価格だろう。小物に限定はされるが、実体物の3Dコピーを手軽に行えるような時代になってきたわけだ。


■iSense | 3DSystems社
CES2015_08_9923人物をスキャンする様子の実演中

続いては3Dスキャナーでも実体物のコピー作成というより、スナップショット的であったり遊びの要素が強い使い方である。3DSystems社のハンディタイプの3Dスキャナー「iSense」だ。分解能こそ1ミリだが、人間のような大きな物体をスキャンすることができる。iPad上の専用アプリで動作させる。CESの現場で見たスキャンの様子は、本体を片手で持ち、iPadで画面を見ながら、まるで人物の周囲の空間に、ペンキでも塗るような感じで作業していく。

CES2015_08_9929iPadだけで完成

スキャンは重なりや抜け落ちがないように、モニタリングしながら作業していく。人間1人分だと1分もかからないくらいだ。最大で3メートル四方までスキャン可能なので、街に出てスナップ写真を撮るような感覚で、スキャンができるのは楽しそうだ。日本でもすでに発売されており、価格は税別7万円。ノートPCで処理する「Sense」もある。


■SCANITY | Fuel3D社
CES2015_08_9903 LED3光源、カメラは2台

Fuel3D社の「SCANITY」は、PRONEWS読者には最適なセレクトかもしれない。価格は1490ドルであるが、非常に高精度な3Dスキャナーシステムだ。どちらかと言うと3Dプリンターに出力するというよりは、CG制作のために取り込みツールといえる。ハンディタイプのスキャナー部分には3点のLED光源が装着されている。これによってスキャン制度の向上と、光源の移動による影の再現がよりリアルに実現できるという。分解能は0.35ミリ。

CES2015_08_9904撮影は一瞬。顎の下にあるのがキャリブレーション用のマーカー CES2015_08_9908取り込み後にマスキング補正などの処理
■Sprout | HP
CES2015_08_9847 静物をスキャン

HPからは「sprout」というちょっと変わったPCが展示されていた。ディスプレイ一体型PCで、上部にはインテルの3Dカメラとプロジェクターを持っている。手元のタッチマットは20インチで20点タッチ。サブスクリーンであり、バーチャルキーボードにもなる。このタッチマット上に物体を置いて3Dスキャンすることができる。

CES2015_08_9848 スキャン後のレンダリングはあっという間に完了

専用の価格は1899.99ドル。担当者によると、まもなくsproutに最適化した3Dプリンターを発表するとのことだ。この製品は見た目のデザインも機能も、久しぶりにワクワクするPCであるように思えた。

CES2015_08_9958 スキャン中の様子 CES2015_08_9959 スキャン中の様子 CES2015_08_9965 バーチャルキーボードも同時に実現
■Food Printer  |XYZPrinting社
CES2015_08_9900XYZPrinting社のその名も「Food Printer」

こうした3Dスキャナーはプロ用の高精度なものから、おもちゃに近いものまで、バリエーションが一気に拡大した。3Dプリンターの方でも、食品や衣服といったものをプリントすることも可能になってきた。誰がどこで何のために3Dスキャンして、3Dプリントするのか。この先家庭や個人向け市場がどこまで拡大していくのか、ニーズはどれくらいあり、新たなニーズをどこまで作り出せるのか、たいへん興味深いところだ。

CES2015_08_9901 クッキーの材料を出力。このあとオーブンで焼いて完成

txt:江口 靖二 構成:編集部
Vol.07 [CES2015] Vol.09

[ Category : , ]
[ DATE : 2015-01-10 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

CES2015_09_top

[CES2015]Vol.09 総括編:コンシューマのトレンドはプロに影響を与えるのか?

txt:小寺信良 / 編集部 構成:編集部 すでに多くのレポートが物語っているように、今年のCESのテーマはIoTということで間違いなさそうだ。もちろん、4Kテレビの新モデルは出... 続きを読む

CES2015_07_top

[CES2015]Vol.07 スマートテレビは第二世代に向う〜2015最新事情

txt:江口 靖二 構成:編集部 2015年のテレビはどうなるのか? CES2015でのテレビ関連でのポイントは2つある。1つはQuantum Dot TVやHDRなどの色... 続きを読む

CES2015_06_top1

[CES2015]Vol.06 生活を豊かにするIoT、生活をスマートにする“センサー”

txt:西村 真里子 構成:編集部 大幅に増床したEureka Parkで見えて来た事は? CESにはEureka Park(エウレカパーク)と言われる世界のスタートアップ企業... 続きを読む

CES2015_05_TOP1

[CES2015]Vol.05 小寺信良の会場で見つけたニクいヤツら2〜senseFlyの業務用ドローンが世界初公開

txt:小寺信良 構成:編集部 そして引き続きCES2015会場で、プロが喜びそうな製品を探している。 senceFly社が、業務用ドローンeXomを会場で公開 2012年に... 続きを読む

CES2015_05_top

[CES2015]Vol.04 小寺信良の会場で見つけたニクいヤツら

txt:小寺信良 構成:編集部 今日もCES2015会場で、プロが喜びそうな製品を探している。 いよいよ発売、JVCのGY-LS300 昨年11月のInterBEEで... 続きを読む

CES2015_02_TOP

[CES2015]Vol.02 コンセプトフェーズから実利用フェーズへ。各メーカーのIoT活用の実情を見る初日

txt:西村 真里子 構成:編集部 数字で見るInternatinal CES 2015 と開催初日 世界最大級の家電ショーCES2015初日(現地時間1月6日)初日現地レ... 続きを読む

CES2015_01_top

[CES2015]Vol.01 4Kハンドヘルド時代到来。ソニーとパナソニックから

txt:小寺信良 構成:編集部 お正月はCESから始まる 年明け2日から米国である。毎年1月に行なわれるCES取材のためである。現地時間の本日5日は、明日からの会期を前に、各社... 続きを読む

ces2015_00_top2

[CES2015]Vol.00 International CES 2015開会直前に思う今年のトレンドは?

いよいよ開催直前のCES2015 世界最大の国際家電見本市、2015 International CES(Consumer Electronics Show)が米国現地... 続きを読む

特集記事

SIGGRAPH2016 SIGGRAPH2016
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術の学会・展示会SIGGRAPH2016ををレポート。
QBEE2016 QBEE2016
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
InfoComm2016 InfoComm2016
イベント系オーディオビジュアル機材+コンテンツ制作関係などの専門総合展示会 InfoComm2016をレポート。
Digital Cinema Bulow III Digital Cinema Bülow V
映画撮影機材の専門展示イベント「Cina Gear Expo 2016」のレポート。デジタルシネマのいまを探っていく。
After Beat NAB SHOW 2016 After Beat NAB SHOW 2016
放送が始まった4Kやそれに伴うHDRなどのトレンドを中心として各メーカーの出展製品をみていく。
NAB2016 NAB2016
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会 2016 NAB Showをレポート。
SXSW2016 SXSW2016
米国テキサス州オースティンで開催された、SXSW(The South by Southwest:サウス・バイ・サウスウエスト)をレポート。
CP+2016 CP+2016
カメラと写真の総合展示会、CP+2016をレポート。
Digital Cinema Bülow IV Digital Cinema Bülow IV
パナソニックの新たなシネマカメラ・ラインナップ「VARICAM LT(AU-V35LT1G)」をレポート。
CES2016 CES2016
世界最大の国際家電見本市、2016 International CESをレポート。
PRONEWS AWARD 2015 PRONEWS AWARD 2015
2015年は映像業界にとってどのような年だったのか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2015 Inter BEE 2015
千葉幕張メッセにて開催されるInterBEE2015をレポート。
InterBEE2015の歩き方 InterBEE2015の歩き方
目的に合わせたブースをピックアップし、最小限の力で最大の効果が得られる最強の「Inter BEE 2015の歩き方」を紹介。
CEATEC2015 CEATEC2015
日本で最大のIT・エレクトロニクス先進技術の展示会 CEATEC JAPAN 2015をレポート。

トップ > 特集 > [CES2015]Vol.08 3Dプリンター栄枯盛衰〜3Dプリンターの影に3Dスキャナーあり