PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [SXSW2015]Vol.03 失敗を恐れずに突き進め!SXSWスタートアップレポート

News

[SXSW2015]Vol.03 失敗を恐れずに突き進め!SXSWスタートアップレポート

2015-03-27 掲載

sxsw2015_03_top2
txt:西村真里子 / 編集部  構成:編集部

世界中のスタートアップが目指す場所でもあるSXSW

SXSWはTwitterやLeap Motionがブレイクした場として世界中のスタートアップが目指す場所となっている。セッションも新しいアイディアを得たり、プロジェクトや会社をスタートするために相応しい内容が多い。その中でもグーグルの研究部門「Google X」プロジェクトディレクターのAstro Teller氏のセッションがスタートアップ企業に対しての心強いエールを送ってくれた。「失敗を恐れずに突き進むべし」。

SXSW_03_ASTRO-TELLER_Imageboard セッション内容は、グラフィックレコーディングされるのがSXSWセッションの特徴。当ボードはAstro氏セッションのレポートである

Google Glassや無人カープロジェクトなど、市場が驚く新しいプロジェクトを指揮するAstro氏。技術の進化スピードに負けずにプロジェクトを打ち出していくことにより技術進化と生活が結びつくと語る彼は「失敗を恐れずにチャレンジすることにより進化は加速する」という。Astro氏の言葉はチャレンジし続けるモチベーション高きスタートアップのみんなに大きな勇気を与えてくれる。立見も出るほどの満席御礼の人気セッションになる理由もうなずける。

SXSW_03_ASTRO-TELLER

新しいチャレンジの場として相応しいSXSWだが、スタートアップの登竜門である「アクセラレーター」プログラムに今年は日本人初ファイナリストまで残ったSIX Inc.のLyric SpeakerがBootstrap賞を受賞した。iTunesなどから音楽を一曲単位で購入できるようになり、音楽を気軽に入手できるような世の中にはなったが、失ってしまったものもある。それは歌詞および歌詞カード。かつてのCDアルバムには歌詞カードがついており楽曲を楽しむとともに歌詞にも心動かされた体験があった。そのエモーションをデジタル時代に再現させるべく生まれたLyric Speakerは音楽フェスから始まったSXSWでも評価を得た結果がファイナリストまで残り受賞するという素晴らしい結果に結びついたのだろう。

SXSw2015_03_six 「アクセラレーター」プログラムでプレゼンを行うSixチーム

企業のリブランディングの場としてのSXSW

「アクセラレーター」プログラムと同様、世界中のVCやメディアに注目されるのに最適な展示会場でも日本のスタートアップブースが一番盛り上がっていたと言われるほど日本勢が元気があった。ウェアラブル、ロボット、ドローン、センサー技術をベースとしたIoT関連のユニークなプロダクトがたくさん紹介されていた日本ブースだが、筆者が注目したのはスタートアップに混ざって展示をしている大企業の存在である。

■富士通「KAMPO ME!」
SXSW_03_KAMPO-ME

デジタルのチカラで漢方の処方を標準化し、誰でも利用しやすいようにと生み出された「KAMPO ME!」は富士通と北里大学が共同で研究しているプロジェクトである。富士通が持つセンサー技術を活用し、全身や脈拍測定を行い最適な漢方処方を施してくれるサービスだ。オーガニックやマクロビティックなどが早く健康志向が高まる米国の人にとても受けていたブースであるが、「富士通」ロゴよりもプロダクトそのものを紹介していたのが印象的だった。

■SONY「MESH project」
SXSW_03_SONY

昨年サンフランシスコで開催されたMaker Fairでも発表されていた電子ブロックMESHも展示されていた。MESHは各ブロックがLEDライト、モーションセンサー、マイク等の機能を持っていてユーザーの好みにあわせてブロックをつなげていくことができるのだが、SXSW展示ブースでは東京大学教授が顧問を務める電子回路技術AgICと組んで出展していた。ブロックを電子回路パネル上に移動させると自分が設定した通りの音が鳴るというデモをしていたのだが、ブース内にはSONY名を出さずにプロダクト、技術そのもので勝負していた。ものづくりに自信がある会社だからこそできる潔さである。

■DMM.makeブース
SXSW_03_DMM-Make

PRONEWSではLiveWedgeで御馴染みのCerevo岩佐氏が紹介するウェアラブル スノボデバイス XON SNOW-1を筆頭に、展示会場入口すぐの大きなブースを確保していたのはDMM.makeブースである。男性向け動画ブランドで、女性からするとちょっぴり企業名をいうのが恥ずかしい、と感じた時代は過ぎ、DMMはいまやメーカー支援の時代を先導する企業へと生まれ変わっている。LEDパネル付ヘルメットがいきなり会場でウェルカムしてくれるインパクトは大きく「Wired Japan」とおもわず言いたくなってしまう。インパクトと技術力を武器に複数社が参加したDMM.makeブースは日本のものづくりを支援する企業ブースとしてSXSWで大きな存在感を示していた。

展示ブースにおいてはプロトタイプ状態で、今後のマネタイズについては詳細決められてないものもあった。だが、まずはSXSWにチャレンジし世界の声を聞いたということが大きなアドバンテージとなるだろう。今後も失敗を恐れずに大胆にチャレンジするスタートアップが増えることを筆者は大いに期待する。

txt: 西村真里子 / 編集部  構成:編集部
Vol.02 [SXSW2015] Vol.04

[ Category : , ]
[ DATE : 2015-03-27 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

ces2017_07_top

[CES2017]Vol.07 総括:クラウドの波に押し流されるコンシューマの世界

txt:小寺信良 構成:編集部 戦い終わって感じるCES2017 PRONEWS取材班として、筆者が毎年CESの取材に来ていたのは、プロの映像クリエイターにも役に立つ製... 続きを読む

ces2017_06_top1

[CES2017]Vol.06 スマートフォン活用で激変する取材スタイル

txt:小寺信良/編集部 構成:編集部 新しい取材スタイルを実践導入するのが恒例。さて2017では? 今年のCESでも取材として多くの写真を撮り、多くの動画を撮影したこ... 続きを読む

ces2017_05_top

[CES2017]Vol.05 テレビが主役ではないCESにおける映像利用の新たなフィールド

txt:江口靖二 構成:編集部 メーカーが考える次の映像運用方法は? CESではすでにテレビ画面だけに閉じた時代ではなくなっているのは明らかで、スマートフォン連携ももち... 続きを読む

ces2017_04b_top

[CES2017]Vol.04 CESで見つけた興味深い映像に関する技術

txt:小寺信良 構成:編集部 会場に散らばる映像ビジネスの興味深い技術 1月3日からスタートしたInternational CES 2017も、プレスカンファレンス2... 続きを読む

ces_gh52

[CES2017]Vol.03 LUMIX GH5は避けて通れない存在〜プロフェッショナルとコンシューマの間にあるもの

txt:小寺信良 構成:編集部 LUMIX GH5実機がいよいよ登場 今年も米国ラスベガスにて、CES2017が開幕した。コンシューマ向けのショーではあるが、プロ映像業... 続きを読む

02ces_00top

[CES2017]Vol.02 今年のトレンドの一つの解答「VR」の意味とは?

txt:江口靖二 構成:編集部 CES2017、テレビを巡る空気感とは? まずは今年のCESにおけるテレビ周りの状況を紹介したい。CESはコンシューマーベースの展示会で... 続きを読む

01_ces_01_top

[CES2017]Vol.01 デジタルサイネージを身にまとう時代へ

txt:西村真里子 / 編集部 構成:編集部 世界最大規模に開催されるCESの多様性 今年50周年目を迎えたInternational CES(Consumer ... 続きを読む

photokina2016_top02

[Photokina2016]Vol.02 フォトキナ2016フォトダイジェスト

txt:石川幸宏 構成:編集部 ソニー ソニーからαシリーズのAマウント機種の新製品「α99 II」が登場。α99 IIは、79点の専用位相差AFセンサーと、3... 続きを読む

photokina2016_top01

[Photokina2016]Vol.01 デジタル中判カメラの台頭時代の幕開け?さらに盛り上がるネオアナログフォト人気!

txt:石川幸宏 構成:編集部 カメラ業界の動向が一望できる展示会 2年に一度催される、世界最大のカメラ関連の展示会“Photokina(フォトキナ)”が、今年... 続きを読む

特集記事

CES2017 CES2017
世界最大の国際家電見本市、2017 International CESをレポート。
PRONEWS AWARD 2016 PRONEWS AWARD 2016
2016年は映像業界にとってどのような年だったのか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2016 Inter BEE 2016
千葉幕張メッセにて開催されるInterBEE2016をレポート。
InterBEE2016の歩き方 InterBEE2016の歩き方
目的に合わせたブースをピックアップし、最小限の力で最大の効果が得られる最強の「Inter BEE 2016の歩き方」を紹介。
Photokina2016 Photokina2016
2年に一度催される、世界最大のカメラ関連の展示会“Photokina(フォトキナ)”をレポート。
IBC2016 IBC2016
オランダ・アムステルダムで開催された欧州最大の映像・放送の展示会IBC2016をレポート。
SIGGRAPH2016 SIGGRAPH2016
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術の学会・展示会SIGGRAPH2016ををレポート。
QBEE2016 QBEE2016
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
InfoComm2016 InfoComm2016
イベント系オーディオビジュアル機材+コンテンツ制作関係などの専門総合展示会 InfoComm2016をレポート。
Digital Cinema Bulow III Digital Cinema Bülow V
映画撮影機材の専門展示イベント「Cina Gear Expo 2016」のレポート。デジタルシネマのいまを探っていく。
After Beat NAB SHOW 2016 After Beat NAB SHOW 2016
放送が始まった4Kやそれに伴うHDRなどのトレンドを中心として各メーカーの出展製品をみていく。
NAB2016 NAB2016
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会 2016 NAB Showをレポート。
SXSW2016 SXSW2016
米国テキサス州オースティンで開催された、SXSW(The South by Southwest:サウス・バイ・サウスウエスト)をレポート。
CP+2016 CP+2016
カメラと写真の総合展示会、CP+2016をレポート。
Digital Cinema Bülow IV Digital Cinema Bülow IV
パナソニックの新たなシネマカメラ・ラインナップ「VARICAM LT(AU-V35LT1G)」をレポート。

トップ > 特集 > [SXSW2015]Vol.03 失敗を恐れずに突き進め!SXSWスタートアップレポート