印刷業界ではデジタル化した画像データから最終段階の印刷まで色をきちんと管理して行わなくてはならない。写真業界でもRAWで撮影できるようになったことから印刷業界と同様に色管理が重要になっている。

同社のモニターはこうした中でCRTの時代から長年重要なポジションを占めている。今年は2月25日に発売のキャリブレーションセンサー内蔵のColorEdge CG2420と、かんたん写真色合せツールQuick Color Match付属のCS2420を出展。「かんたん色合わせで、写真プリントはさらに楽しい!」をテーマに、リリースしたばかりのQuick Color Matchを実際に操作体感できるコーナーや、ビデオ業界でもお馴染みのColorEdge CG318-4K、CG248-4Kなども出展した。

また、相談窓口を開設し、写真をプリントするとイメージ通りの色にならないとか、レタッチ表示ソフトのカラーマネージメント設定が正しいか不安など同社員が直接ColorEdgeに関する質問や疑問を受付けるコーナーや著名写真家によるトークショーなども開催された。

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ColorEdge CS2420には、プリンターとプリントする用紙を選ぶだけのシンプルな操作で、モニター画面と写真プリントの色合わせを簡単に実現できる専用ソフトウェアQuick Color Matchが付属する

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Quick Color Match体感コーナーでは、かんたん色合わせツールQuick Color Matchを実際に操作して、モニター画面と写真プリントの色合わせ体験ができる。プリントまでの色合わせ手順をEIZOスタッフがサポート。プリントした写真は持ち帰り可能

Quick Color Match体感コーナーではエプソンやキヤノンのプリンターが用意されており、新製品のColorEdge CS2420を使ってモニター画面と写真プリントの色合わせ体験ができるようになっており、素材は来場者が持ち込んだものを利用。あてがいぶちのサンプルではなく自身が撮影した写真データー元に色合せからプリントアウトまでが体験できるという趣向だ。

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キャリブレーションセンサー搭載のColorEdge CG2420。工場で1台ごとにRGB各色0~255のすべての階調を調整。理想のガンマ値になるよう、最も適した値を16bit-LUT(約65000階調)を使って選択し、256階調に再割り当て。これにより、モニターごとにばらつきのない、極めて滑らかな階調表現を実現している。また、DVI端子、DisplayPort端子、HDMI端子を各1系統搭載し、全入力ポートで1920×1200表示に対応。DisplayPortとHDMIでの接続時、10bit入力が可能

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ColorEdge CG2420のセンサーはキャリブレーション時、自動的に画面内に現れるようになっており、手間なくスムーズにキャリブレーション作業を行うことが可能

ColorEdge CG2420およびCS2420はAdobe RGBを99%再現できる広色域で、sRGB相当の一般的なモニターでは再現しきれないAdobe RGBの鮮やかな青空や水色、新緑の緑色を忠実に再現可能なほか、印刷業界の標準色であるJMPAカラー、Japan Colorもカバーしており、印刷前から出力紙の色味をモニター上で確認可能。

なお、ColorEdge CG2420はデジタルシネマに用いられる規格、DCI-P3も98%カバーし、映像制作業界の標準色も再現できる。CG2420は1500:1、CS2420は1000:1の高コントラスト比を実現しており、液晶パネルの特性上、難しかった黒のディテールの再現力に優れ、白浮きを抑えた引き締まった黒色を表示できるほか、独自のデジタルユニフォミティ補正回路により、液晶パネルの輝度と色度が均一になるように画面全体、全階調で補正を行い、画面の隅々までムラの無い均一な表示を実現している。

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相談窓口を開設。カラーマネジメントのよろず相談を専門のスタッフが手ほどき。マンツーマンで親切に教えてくれる

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ColorEdge CG318-4K、CG248-4Kなどプロ写真家も使用しているハイエンドモデルも展示

EIZOブース 360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)