IDXはVマウントバッテリーの新製品DUO-C95やDUO-C190のほか、ソニーのNP-FタイプバッテリーSL-F50、SL-F70、パナソニックの小型ビデオカメラで使用できるバッテリーSL-VBD64、SL-VBD96などの新製品を出展。いずれもUSB給電が可能となっており、最近ビデオ撮影現場で多用されるようになったスマホやタブレット端末、レコーダーなどに電源供給できるようになっている。

また、VマウントバッテリーDUO-C95やDUO-C190は小型軽量化されるビデオカメラや周辺機器に対応し、質量対体積率に優れたものとなっており、とかく容積を食いがちなバッテリーチャージャーもD-TAPチャージャーで充電可能で、機材トータルでの運用性が向上している。

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VマウントタイプバッテリーDUO-C95。D-Tapが2ヵ所あり、小型ライトや省電力モニターへの電源供給が可能。それぞれの端子からは最大出力は50Wのバッテリー電圧をスルー出力できるほか、USB給電用の端子も装備されており最大2.3Aまで対応可能なので、充電容量の大きなタブレット端末等への電源供給も可能となっている。

なお、充電はD-Tap充電対応機能(D-Tap Advanced )を備えており、新発売となるD-Tap2チャージャーによる充電が可能。搭載されているバッテリーセルは容量対体積率の良いセルを採用しており100W近い容量ながらコンパクトにできている。DUO-C95は、航空輸送は機内持ち込み手荷物として数量制限を気にすることなく持ち込み可能で、過充電保護や過放電保護、過電流保護といったセーフティー機能や、4段階の残量表示が装備されている。なお容量の大きなVマウントタイプバッテリーDUO-C190も出展された。

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ソニーの小型ビデオカメラなどに対応したバッテリーSL-F50。ソニーのNP-Fタイプバッテリーを使用するカメラやライトなどのアクセサリーで使用できるバッテリーで、同社のX-Tap対応のライトなどをカメラ等に給電しながら使用できる。また、1.5A対応のUSB端子も搭載されており、USBにより各種機器の充電のほか、カメラと同時にこうした機器への給電も可能。最近はスマホやタブレット端末による設定やコントロールなどが行えるカメラも多く、こうしたアクセサリーとカメラを同時使用する場合に便利といえる。写真は容量37Whタイプだが、55WhのSL-F70も今回新製品として出展された。

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パナソニックのビデオカメラなどに対応したバッテリーSL-VBD64。カメラのほかライトなどのアクセサリーでも使用できるバッテリーで、USB給電のほか同社独自の外部出力端子X-Tapを装備しており、小型機器への電源供給が可能。対応カメラはパナソニックのAJ-PX270/285/298、HC-X1000、AG-DVX200などで、写真の46Whのほか、70WhタイプのSL-VBD96が今回新製品として出展された。

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X-TAPチャージャー。SSL-JVC75とSL-VBD64/96に対応したチャージャーで、小型軽量なためバッテリーとともにロケなどで使用する場合に便利だ。