PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [SXSW2017]Vol.01 “デジタル遊園地”としても楽しめるSXSW2017

News

[SXSW2017]Vol.01 “デジタル遊園地”としても楽しめるSXSW2017

2017-03-14 掲載

txt:西村真里子 構成:編集部

変わりゆくSXSW、「Interactive」「Film」「Music」の壁を越えて

PARCOはVRコンテンツを展示。店頭で展示されている衣服をVR上で確認し、制作過程や着続けた未来の形状はどうなるのか?衣服の誕生から未来までを体験できる

今年もテキサス州オースティンが盛り上がる季節がやってきた。音楽、映画、インタラクティブの祭典「SXSW2017」が始まったからだ。今年の傾向として興味深いところは、日本の大手企業がSXSWに関心を示している点だ。

「今年初めて視察に来ました」という大手企業の方にもたくさんお会いするし、世界中の最新テクノロジー、プロダクト(マーケットに出る前のもの)が集まる「トレードショー」展示エリアでは、資生堂やPARCOらが初出展社としてスタートアップと肩を並べる。彼らの出展理由は、社内スタートアップ的に立ち上げたプロジェクトをSXSWに出展することにより、ユーザーの反応を確認するという、デザイン思考プロセスの一環でもあるようだ。

さて、面白い傾向の2つ目としては「ユーザー参加型、体験型」のプロジェクトが増えたこと。Sony「WOW FACTORY」は倉庫を借り切って最新テクノロジーとクリエイティブをかけ合わせたユーザー参加型コンテンツを提供する。この記事では筆者が体験した中でもテクノロジーとコンテンツをうまく融合し、遊園地のアトラクションとしても楽しめるのではないか?というプロジェクトをいくつか紹介する。

スパイダーマンと共演できるボルダリング

手首に付けたセンサーを認識してプロジェクションマッピングが連動してくれる

Sonyの“ビジュアル・インタラクション・テクノロジー”を紹介する例として作られた「IMMERSIVE PROJECTION MAPPING EXPERIENCE」はボルダリングの壁をよじ登る際に、自分もスパイダーマンになれるというもの。仕組みは腕にセンサーをつけてクライマーの動きを認識し、プロジェクションマッピングが連動する。ボルダリングの基本ルールはそのままに、スパイダーマンからプロジェクションマッピングで行き先を司令されながら登る体験は、通常のボルダリングよりも興奮する。時間制限もあり、スパイダーマンからの指令もあるので、ゲーム性が高まり集中も増す。

世界初8Kモーションライド~サザンオールスターズと楽しむ8K VR空間

世界初8Kモーションライド「8K:VRライド」ドームでは「8K:VR Ride featuring“Tokyo Victory”」が上映されている

VRトレンドの一つとして、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着せずに没入感を提供するコンテンツがある。NHKエンタープライズ&NHKメディアテクノロジーの8K VRチームが、ビクター、レコチョク・ラボ、ワンダービジョンテクノラボラトリーとタッグを組んだプロジェクト「8K:VRライド」は半ドーム型の空間に二人乗りの可動式ベンチを組み合わせて、東京の街を空中散歩できるアトラクションだ。しかも楽曲はサザンオールスターズの「東京VICTORY」なので、サザン好きにはたまらない最新テクノロジー&音楽体験だ。

以前VRの識者に、VRマネタイズの可能性の一つはアトラクションのようなロケーションベースのVRと伺ったことがある。「8K:VRライド」はアトラクションとして展示される可能性も高いのだろう。

テクノロジーの進化が早い現在、最新テクノロジーを生活者の手に届けるためにはメディアアーティストのような「テクノロジーを活用し、アート作品として人々に届ける」媒体者が必要になる。今回紹介したプロジェクトは、いずれも日本を代表する企業の中の人たちが中心となり進めている。彼らは企業に勤めつつメディアアーティスト的に動き、新しいテクノロジーを生活者に届けてくれる。しかも“デジタル遊園地”のような楽しい体験として届けてくれている。

我々受け取り手も素直に「そのデジタル体験が楽しいか?どうか?」興味を持って積極的に体験し、その感想を作り手にフィードバックしてあげることが重要である。そのことにより、会社や団体の枠組みを超えて新しいデジタル体験が生まれてくると考える。

txt:西村真里子 構成:編集部
[SXSW2017] Vol.02

[ Category : , ]
[ DATE : 2017-03-14 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[SXSW2017]Vol.03 しのぎを削るビデオオンデマンド業界で、進化するNetflix

txt:久喜里美(Gengo) 構成:編集部 SXSWで揃い踏みした、ビデオオンデマンドの雄たち 今回のSXSWでは、ビデオオンデマンドサービス(以下:ODTV)の各社... 続きを読む

[SXSW2017]Vol.02 未来の生活をSXSW2017から想像する

txt:西村真里子 構成:編集部 インタラクティブでもっとも注目された「ディープ・マシーン・ラーニング」とは? Googleジャガードプロジェクトは繊維にセンサーを... 続きを読む

[CP+2017]Vol.03 百花繚乱〜光を呼び込むレンズの世界

カメラ本体とレンズのジレンマ CP+は写真中心のイベントのため、とうぜん写真用のカメラやレンズ、アクセサリーの出展が圧倒的に多い。今年は各社ともカメラの新製品は控えめな印象だ... 続きを読む

[CP+2017]Vol.02 今年はレンズに注目!〜CP+の会場から

今年はコンパクトデジカメだけでなく一眼の新製品も全体的に数が少なかったという印象だった。昨年までに出尽くしたともいえるし、2020年のオリンピックに向けて隠し玉があって最後の追い込... 続きを読む

[CP+2017]Vol.01 カメラの祭典CP+開催~コンパクトデジタルカメラが独自に進化をはじめた年

毎年恒例、カメラの祭典 毎年恒例となっているカメラと写真映像のワールドプレミアショーが、パシフィコ横浜において2017年2月23日から26日までの4日間開催されている... 続きを読む

[CES2017]Vol.07 総括:クラウドの波に押し流されるコンシューマの世界

txt:小寺信良 構成:編集部 戦い終わって感じるCES2017 PRONEWS取材班として、筆者が毎年CESの取材に来ていたのは、プロの映像クリエイターにも役に立つ製... 続きを読む

[CES2017]Vol.06 スマートフォン活用で激変する取材スタイル

txt:小寺信良/編集部 構成:編集部 新しい取材スタイルを実践導入するのが恒例。さて2017では? 今年のCESでも取材として多くの写真を撮り、多くの動画を撮影したこ... 続きを読む

[CES2017]Vol.05 テレビが主役ではないCESにおける映像利用の新たなフィールド

txt:江口靖二 構成:編集部 メーカーが考える次の映像運用方法は? CESではすでにテレビ画面だけに閉じた時代ではなくなっているのは明らかで、スマートフォン連携ももち... 続きを読む

[CES2017]Vol.04 CESで見つけた興味深い映像に関する技術

txt:小寺信良 構成:編集部 会場に散らばる映像ビジネスの興味深い技術 1月3日からスタートしたInternational CES 2017も、プレスカンファレンス2... 続きを読む

特集記事

SXSW2017 SXSW2017
米国テキサス州オースティンで開催された、SXSW(The South by Southwest:サウス・バイ・サウスウエスト)をレポート。
CP+2017 CP+2017
カメラと写真の総合展示会、CP+2017をレポート。
CES2017 CES2017
世界最大の国際家電見本市、2017 International CESをレポート。
PRONEWS AWARD 2016 PRONEWS AWARD 2016
2016年は映像業界にとってどのような年だったのか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2016 Inter BEE 2016
千葉幕張メッセにて開催されるInterBEE2016をレポート。
InterBEE2016の歩き方 InterBEE2016の歩き方
目的に合わせたブースをピックアップし、最小限の力で最大の効果が得られる最強の「Inter BEE 2016の歩き方」を紹介。
Photokina2016 Photokina2016
2年に一度催される、世界最大のカメラ関連の展示会“Photokina(フォトキナ)”をレポート。
IBC2016 IBC2016
オランダ・アムステルダムで開催された欧州最大の映像・放送の展示会IBC2016をレポート。
SIGGRAPH2016 SIGGRAPH2016
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術の学会・展示会SIGGRAPH2016ををレポート。
QBEE2016 QBEE2016
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
InfoComm2016 InfoComm2016
イベント系オーディオビジュアル機材+コンテンツ制作関係などの専門総合展示会 InfoComm2016をレポート。
Digital Cinema Bulow III Digital Cinema Bülow V
映画撮影機材の専門展示イベント「Cina Gear Expo 2016」のレポート。デジタルシネマのいまを探っていく。
After Beat NAB SHOW 2016 After Beat NAB SHOW 2016
放送が始まった4Kやそれに伴うHDRなどのトレンドを中心として各メーカーの出展製品をみていく。
NAB2016 NAB2016
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会 2016 NAB Showをレポート。
SXSW2016 SXSW2016
米国テキサス州オースティンで開催された、SXSW(The South by Southwest:サウス・バイ・サウスウエスト)をレポート。

トップ > 特集 > [SXSW2017]Vol.01 “デジタル遊園地”としても楽しめるSXSW2017