KDDIブースの一番人気はCEATEC前日に発表されたスマートフォン「IS03」だ。ブースの一番手前に展示コーナーが配置されているなど、かなり力を入れてアピールが行われていた。

おサイフケータイやワンセグにも対応したスマートフォン「IS03」

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960×640ピクセルの液晶モニタの下にあるホームやバック、虫眼鏡のアイコンの部分は省電力を実現した「メモリ液晶」によって表示されている。KDDIでは2つの液晶モニタのことを「コンビネーション液晶」と呼んでいる。拭いてもすぐ付く指紋の多さに人気を感じさせる

「IS03」の特徴は、レジの支払いを簡単に済ませられるサイフケータイやワンセグに対応していることだ。今までスマートフォンはほとんどが海外製のために、日本独自の機能に対応していなかった。しかし「IS03」はシャープ製なのでワンセグから料金の支払いまで大半の機能を備えているほかに、モニタは960×640ピクセル、カメラは9.6Mでハイビジョン動画撮影に対応と非常に高機能だ。KDDIは「メインで使えるスマートフォン」とアピールしている。

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かなりの台数のIS03が展示されていたが、他のメーカー同様に並ばなければ触れないほどの人気だった



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背面には9.6Mのカメラを搭載して、スチルからHDサイズ(1280×720ピクセル)の動作撮影にも対応

見たい位置を自由に操作できる「スタジアム3D自由視点」

サッカーの映像だが、あり得ないアングルを実現して、通り過ぎようとする人たちの足を止めていたのが「スタジアム3D自由視点」と呼ばれる技術だ。ユーザーの選択するアングルに応じて配信するという驚くような技術である。仕組みは4Kの圧縮データから空間的な切り出しや整形処理によって配信データの高速抽出を実現するというもの。今流行の2眼式3Dテレビは2視点だが、この技術は無限の視点を実現した技術といってもいいかもしれない。現在も開発中で、商用化および商用化時期は未定とのこと。