高野光太郎
@takanok

今日はCanonブースでのEOS C300のセミナー仕込みに時間を取られ、残念ながら、ほとんど情報収集は出来なかった。またUst練り歩きで回れずに伝えられなかったのは、ディストームさんのセミナー、Light wave/kinectデモを毎日おこなっているのも面白い。またNukeのブースもあり、実際の映画やCMの実データで解説を行ってくれるそうだ。Nukeにタイムラインを付けて欲しいという要望があり、別のアプリケーションを提案してきたのが、HIEROというものらしい、こちらも実際アプリケーションが置いてあるので、興味がある方は足を運んでみては如何だろうか。また仲間と意見交換をしているとEOS C300とダビンチの組み合わせでデスクトップ上での低バジェットのカラーグレーディングが可能になる予感を感じた。明日はブラックマジックなどデスクトップ環境で必要なカラーグレーディング情報を集めてきたいと思います。

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あと明日以降EOS C300実機を触りに来る方は、メニューの「CINEMA固定」→入を選んでCanon logのオンオフを試してみてください。明るい所、暗いところのディテールの違いが確認できますよ!


手塚一佳
@tezukakaz

「シンプルな運用で確実に売り上げを上げるカメラ」という業務カメラの必要条件に照らし合わせると、去年と今年の2回のInterBEEは、優れたカメラが大量に出たといえる。例えば去年のパナソニックAG-AF105は大判素子カメラのスタンダードを作り、今年のキヤノンC300は大判素子カメラの集大成を見せつけた。

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ただ、もちろんこうした優れたカメラの氾濫は強烈な技術的インフレと競争を巻き起こす。それが顕著に出たのが今年のInterBEEであると思う。混乱もあるが、躍動直前の年だといえる。今回、私がPRONEWS Loungeでも、練り歩きでも指摘したことだが、来年は制作カメラの3階層化が起こると予測している。それは、RAWや外部収録というハイエンド、Logなどの後処理可能なダイナミックレンジ含有収録のミドルクラス、DRSなどの後処理不要のダイナミックレンジ折りたたみ処理収録の普段使いカメラの3階層化だ。

これらのランク付けは、カメラ本体の価格や性能というよりも、同じカメラに付けるシステム全体の価格で決まってゆくことだろう。また、大胆な事を言えばカメラ実用寿命は今後2~3年と恐ろしく縮むと思う。例えば、私の持っているAF105は、去年の最新鋭機だが、今年は「スイートに展示がありました」と報告できる程度のありふれたスタンダード機だった。恐らく来年は枯れた機械と感じることだろう。価格の低下に合わせて、製品寿命が恐ろしく縮んでいる実感がある。なんにせよ、今年は、未来が見える素晴らしいInterBEEだ。


江夏由洋
@yosh_enatsu

今年のInter BEEの様子は技術の「一般化」というのがキーワードのような気がします。今までInter BEEといえば特権階級的な映像技術の展示会という印象が強く、憧れのカメラやワークフローを見に行く場所でした。ところが、今回の展示の多くが「明日の仕事」で使用できるような即戦力となる機材が多く目に留まりました。その理由はそれほど目新しい新商品が発表されなかったというのもあるかもしれませんね。私が今回デモをさせていただいているADOBE CS5.5シリーズも発売から半年がすでに経っていますし、SONYやPanasonicといったメーカーからは特に目新しいカメラなどは発表にはなりませんでした。でもこういった機材を「安定」させて、確実に制作に取り込めるという各社の自信がブースには溢れていました。


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もちろん目玉はCanonのCinema EOSシステムでしょう。ディズニーランドのサンダーマウンテン的な存在で、開場となった朝10時から多くの人がC300を一目見ようと大混雑!カメラの魅力もさることながら、Canonが打ち出した巨大なプロモーションにも目を奪われました。新たなデジタルシネマの世界が切り開かれたことで、より多くのクリエーターに映画製作の門戸が開かれることになると思います。

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本日17時から国際会議室で行われたADOBEの特別セッションでの、次回のハリウッド版ゴジラの監督でもあるギャレス・エドワーズ氏のコメントも印象的でした。「5年後はかなり多くの人に映画製作の道が拓かれるだろう。もはや映画をつくるということは特別な世界にはならない。」カメラや編集のワークフローが価格・技術ともに、その垣根が大きく下がっていることを彼は強調していました。C300を使って撮影したDPの一人も20歳の女性です。YoutubeやVimeoといったWEBだけでも世界中の人々とHDの映像を共有できる時代。そういった意味でも今年のInterBEEは記憶に残るイベントになると思います!


石川幸宏
@seabirdsYI

初日はやはり噂のキヤノンブースが開場とともに大盛況の混雑ぶり。C300/C300PL CINEMA EOS SYSTEMの実力をいち早くこの目で確認したいユーザーでごった返した。C300の本領はカタログベースのこれまでの性能基準であった数値スペックではなく、最大ISO20000という高感度と、12ストップというダイナミックレンジを持つカメラのポテンシャルを引き出すCanonーLogにある。このところLog収録カメラが多く登場しているが、カメラ本体で収録できて、しかも豊富なレンズセットを利用できるという優位性は他社には真似の出来ない領域のカメラを生み出した。まさに真のデジタルシネマカメラの誕生である。 ただしハリウッドのCINEONのように、Log収録という習慣の無かった日本。ハリウッドに遅れる事15年の現状において、今後どのように日本流のLogソリューションが展開されて行くのかが大きく期待されるところだ。


ふるいちやすし
@looralart

初日は下見が中心だったのだが、今一つ熱気に欠けている印象だった。ハイエンドのワークフローやシステム面では色々魅力的な物が出ていたようだが、一般のクリエイターがワクワクするような、手にしたくなるような物が乏しいと感じた。DSLR中心だった去年は、価格帯が安価だったため、色んな人が目をキラキラさせていたのだが、それもほぼ常識化したようだ。

後は大判センサーを搭載したビデオカメラが各社から出揃ったという印象だが、何せ高い!こうなるとまだしばらくはデジタル一眼での映像制作は続いていくのだろう。唯一、ソニーだけがVG20やFS100等の個人所有可能な大判ビデオカメラで気を吐いているが、その魅力がクリエイターのマインドに訴えかけているかどうかは疑問だ。ぜひ、アピールの方法等も考えて頂きたい。また、これから来ようと思っている人も、ネットですぐに分かるカタログスペックだけでなく、出来るだけ実機に触れて何かを感じて欲しいと思った。


岡英史
@VIDEO_NETWORK

年末の慌ただしくなる寸前に恒例のIB2011に参加。今年は昨年と違い前日から会場入りでホテル泊!と言えば聞こえが良いが実は昨年のディリーレポートの入稿が余りにも遅くて家に帰して貰え…まぁそれは良いとして今年のDay1は毎年恒例の挨拶回りからスタート!


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まずは自分の中では半ばお約束感があるSONYからご挨拶。今年は朝一から行われたsonyの記者会見にも参加してみたのだが理由は簡単で毎年この時期になにかしらの発表があるからで昨年はブース内でFS100Fの発表があったのが記憶にある。今年も何かあるはずと踏んでいたが残念ながら目を引くおおきな発表は無かった。NX5ベースの3Dカメラが出るのでは?と期待していたのだが…。とはいえブース内にはPMW-TD300やPMW-F3に先日発表された14倍パワーズームレンズやショートズームの展示があり当たり前の光景の如くにぎわっていた。特に14倍ズームレンズは明日、明後日で食いつきたいと思っている。

下克上?!と言えば今年はキヤノンに集約できるかも知れない。11/3に発表されたEOS C300がやはり大目玉!元々5Dmk2等のDSLRはあくまでオマケ機能での撮影形態である為に何となく馴染めない物だったが今度は完全に映像を創るカメラを出して来たと言う事に他ならない。その完全なシネマスタイルのボディはどっちつかずのデザインを完全に離別し映画を撮るならこれ!と言わんばかりのスタイルが潔い。ブースの大きさも過去最大と言うのも今年のキヤノンのやる気が象徴されている。このカメラで撮影された作品も上映されているので興味の在る方は是非実際に見た方が良い。

「おかえりー!」久しぶりにInterBeeに出展してきたと思ったら会社名が若干変わっていたのはチョットしたご愛敬として、ここ最近のJVCのカメラであるGY-HMシリーズは個人的にも気に入ってるので新型のHM150にも大変期待している。その辺の話を聞きに行ったら中々面白い回答を貰えたのだがそれは明日・明後日のレポートにしたい。業務用小型3Dカメラも実機が展示されて在るのでSONY 3D1Jとの比較を感じて欲しい。又、色々な展示会で参考出品扱いだった(今回もだがw)筐体はHM150に類似した小型4Kカメラがかなり画質を中心にチューニングが進んでおり、4Kモニターでの出力と合わせてここも目がはなせない。

メイドインジャパン!三脚と言えば海外のVやSが定番になっているのも事実だが、国産メーカーも一昔前はともかく昨今の機種は確実に性能が上がり特に中型以下の三脚なら間違いなくコストパフォーマンスが高い。今やLibecはその図式の筆頭とも言え、RSシリーズは特にZ5J等のハンドヘルド型のカメラには最強の組み合わせと言っても過言では無いだろう。今回は残念ながら三脚等の大きな発表は無く、細かい単品ガジェットの発表に留まっているが「来年は期待してください!」と力強い言葉を貰った。何がどうなのかは実際にブースに行ってその活気を体験して頂きたい。


猪蔵
@inozo

気づけば、ここ数年会場を回れていない。今年もご多分に漏れず、初日はPRONEWS Loungeの演出をしていたら、気づくと蛍の光…。やはり今年も…。

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会場は、巡れないが、PRONEWS Loungeの前にいるだけで門前の小僧習わぬ経を読むよろしく情報は接種され、たちまちエキスパートになる。ひとえに出演者たちの熱いエッセンスを間近で汲み取れるからだろう。下手なマニュアルや雑誌よりも全然効果のある時間だ。本日叩き込まれたワードは、C300。キヤノンが満を持してCINEMA EOSをラインアンプし、映画業界に乗り込んできた第一弾の製品である。最新の映像情報をPORNEWS Loungeというアリーナで見る事が一番効率の良いInter BEEの醍醐味かもしれない(手前味噌)と自分に言い聞かせ明日に備える事にしよう。


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