[NAB2010]NAB開会式ー展示会開場ともに基調講演開催ー
2010-04-14 掲載
NAB開会式が初日のホール開演と同時刻に開催
初めはNAB会長ゴードンHスミス氏からの開会の挨拶。昨年秋にNAB会長に就任してから初めて公でのスピーチとして、大きな拍手で迎えられた。現在58歳のスミス氏は、1996年からオバマ大統領選挙の2008年までの2期を、民主党員として務めた。
米国上院にて、放送関連の法律を監督する委員会に務め、また通商委員会や上院High Tech Task Forceの委員長をも務めたスミス氏は、ニューメディアと新技術問題への関心を伸ばしたという。 なぜNABは、共和党が国をまとめているときに、民主党派のスミス氏を代表として選んだのか?
スミス氏は演台で、彼には両党に親友達がいることが1つの理由、と説明した。簡単な序奏の後、我々業界の収入、広告の流れ、それに自由主義市場を制御する我々の能力を脅かす問題は数え切れないほどあるが、最初に3つの問題について掲げたいと語った。
1つは、音楽業界で言われる、ロイヤリティや音楽著作権に関わる「Performance tax」である。
基本的には企業財政援助だが、知られる4大音楽企業のうち3社は海外企業である事実をご存じでしょうか。私は、アメリカ国民は十分すぎる企業救済をしてきたと思います。音楽業界始まって80年間、「自由なプロモーション」と「自由な活動」は業界で陰と陽のバランスをとった関係にありました。 しかしデジタル革命が到来してからというもの、そのデジタル技術は今までのビジネスモデルを崩すこととなりました。
そこで音楽業界は何を始めたか? 人々を訴えることに走った。
「しかし問題は、我々は法廷弁護士と共に、技術を止めることができないということです。ティーンエージャー達を訴え続けることに意味があるでしょうか?」「RIAAは、レコード会社に音楽使用料を支払うべきと決めました。 レコード会社は、レコード会社が50%、パフォーマーが45%、バックグラウンド・ミュージシャンは5%の割合で受け取る提案をしました。しかし、レコード会社がパフォーマーかバックグラウンド・ミュージシャンを見つけることができないなら、もらった使用料の100%を得ることになります。シェールからビートルズ、ピンクフロイドのベニーグッドマンからカウント・ベイシーまで。 そして、私が一度も聞いたことがない新しいグループ達は、未払いのロイヤリティできまりきって自分達のレコード会社を訴えています。 1つの訴訟では、300人のパフォーマーを含んでいたこともありました。
衛星やインターネットでの音楽配信では、この使用料を勿論支払って放送しています。 私が今挙げたいのはローカル局について、です。ラジオで同じことをするならば音楽専用局となってしまって、その局からは地方のニュースや天気予報といった情報を得ることはできなくなるでしょう。放送は私たちの市民に共同体として有り続けるために役立つ、いわゆる共同体に一貫性を与えるための存在なのです。それは公益でしょう。これが現在、我々が放送の自由について戦っている理由なのです。
そのほかの2つ目の問題としてスミス氏は、FCCのブロードバンドプランと放送の位置づけについて語った。モバイルDTVが3Dと並び、今年のNABを盛り上げている1つでもあるが、国土安全保障にも関わる問題として、非常時の際、携帯電話と広帯域ネットワークが放送と同じくらいタイムリーで正確な情報を提供できるだろうかと語る。 ブロードバンドプランは、特に老人やディサビリティのある人たちには非常に問題になる。
スミス氏は、私はこのポジションに就任したばかりではあるが、業界が直面している問題について公に述べているのは今になって始めたわけではない、と話を続けた。
放送業界が直視している問題についてアメリカ国民、そして民主主義が支援するのはまだ必須のことです。 放送が我々庶民の生活のために提供していることは、国のためでもあります。 そして放送は国に対しても欠かせない存在なのです。全米放送事業者協会の仕事は価値のあるものです
とスミス氏は最後に、テディ・ルーズベルトの引用 "Far and away, the best prize life has to offer is the chance to work hard at work worth doing"した。
我々は一致団結を求められています。我々連合は、ワシントン本部だけではなく全米に向けて主張するために、国民の皆さんの支援が必要です。 国民にあたえる放送のパワーとインパクトをかなえましょう。我々は、デジタルへの希望と未来を抱き、これからも教育、情報、エンターテイメントを提供してまいります。」 「私はこの業界の一員となれたことを非常に嬉しく思っています。 与えられたミッションに全心全霊を打ち込んでいきます
そして氏は「United」という言葉で、演説の最期をくくった。
NABのステージには3面の大きなスクリーンが用意され、両脇のスクリーンは3Dで上映された。
ソニー株式会社吉岡浩氏による基調講演
スミス氏からバトンタッチで、ソニー株式会社よりコンシューマ製品&デバイス部門担当の執行副社長、吉岡浩氏を迎えた基調講演が開催された。 吉岡氏からは、ソニーの目指す3Dビジョン「lens to the living room」について、そしてNAB開催期間と重なるマスターズ・ゴルフトーナメントの3D中継をはじめ、ソニー社が注力を注いでいるスポーツ3D放送の実現について、既に放映されたコンテンツクリップを会場で披露しながら行われた。
吉岡氏の講演によると、コンシューマ市場において「3D BRAVIA」の浸透は、来年までに「100 million units」規模の成長を遂げる予測を立てている、という。 またゲーム市場では、Playstation3も3D対応のアップグレードを用意し、年内に3Dゲームのタイトルを発売すると語った。
そのほか、blu-ray 3Dの最初のタイトル「くもりときどきミートボール」がソニーピクチャーズから近々発売されることが紹介された。 スポーツ番組の3D放送を実現するESPNとの提携、コンサートではこの夏にソニーピクチャーズと提携して、カントリーシンガーKenny Chesneyの3D中継放送をすることや、3DシアターではrealDと技術提携、またDiscovery、IMAXと米国で3D専用テレビネットワークを設立したことが語られた。
キャプション3:NABからの名誉賞が俳優のマイケルJ FOX氏へ。 パーキンス病で病魔と 闘っているフォックス氏からの気丈なるスピーチに、会場からは大きな拍手が巻き起こった
エミー賞受賞者でもある、俳優マイケルJフォックス氏へ贈られるNAB偉勲賞の授賞式も引き続き行われた。
キャプション2:コンテンツシアターでは、5月に公開されるNASAの『HUBBLE 3D-ハッブル宇宙望遠鏡-』の背景に迫るセッションもあることも理由に、宇宙スペースシャトルからのメッセージも届いた。
[ Category : NAB2010 ]
[ DATE : 2010-04-14 ]
[ TAG : NAB SHOW NAB2010 SONY ]
この記事に関連する記事一覧
|
|
[InterBEE2011]ソニー株式会社/ソニービジネスソリューション株式会社ブースレポートソニーは、NABやIBCに引き続きBelieve Beyond HDをテーマに、XDCAMを中心としたトータルファイルベースワークフローや8K CMOSイメージセンサーを搭載したC .... 続きを読む |
|
|
[InterBEE2011]ソニー新製品発表会Inter BEE 2011 会場で行われたソニー新製品発表会の動画です。 .... 続きを読む |
|
|
[InterBEE2011]ソニーが国内放送機器ビジネスへの取り組みや出展内容の説明会を開催4Kはレンズからリビングルームまで広がっていく ソニーは11月16日、幕張メッセの国際会議場で国内放送機器ビジネスへの取り組みやInter BEEの出展内容に関する放送機器群やソリ .... 続きを読む |
|
|
[NAB2011:ATOMOS]話題のNinja、Samurai、その次は?話題のATOMOSブース彗星のように今年のNABに現れたATOMOSだが、Blackmagic DesignとCanopusの技術者たちが創設した会社だという。Proresをコーデックとして採用したAJA .... 続きを読む |
|
|
[NAB2011:LEADER]多様化する制作現場向け各種測定機器を展示LEADERは、多様化する制作現場の要求をいち早く取り入れた各種測定機器を出展。3D映像測定ソフトウエア3DアシストスタジオFS3090やビデオ波形モニターLV 5770といった新 .... 続きを読む |
|
|
[NAB2011:GoPro]大人気のGoPro 今年は3Dで勝負!昨年突如会場に現れ、人気を博したGoPro。今年もその人気は衰えず...快調な人気ぶりである。トイカメラのメーカーと思っていたGoProがなんとCineFormを買収、傘下に入れて .... 続きを読む |
|
|
[NAB2011:BlackMagicDesign]繰り出す商品群の多彩さに注目を集めるブラックマジックデザインBlackmagic Designは、DaVinci Resolveや昨年買収したプロダクションスイッチャーのメーカーEchoLabのスイッチャー、DeckLink、UltraSt .... 続きを読む |
|
|
[NAB2011:NewTek]ライブ配信でもお馴染みのTriCasterを全面に出して展開昨年に引き続きTriCasterを前面に打ち出した展示。リリースされたばかりのVirtual Set EditorやTCXD 850の進化系TriCaster 850 extrem .... 続きを読む |
|
|
[NAB2011:Ikegami]「Sophisticated Products for Demanding Professionals」をテーマにファイルベースシステムGFなどを展示池上通信機は、「Sophisticated Products for Demanding Professionals」をテーマにファイルベースシステムGF seriesのほか、デジ .... 続きを読む |
|
|
[NAB2011:アストロデザイン]4kカメラAH-4410-Aなど4kソリューションを展開アストロデザインは、2K非圧縮SSDレコーダーHR-7502-Aや4K非圧縮SSDレコーダーHR-7512、4K×2K対応56インチ液晶モニターDM-3400、4kカメラAH-44 .... 続きを読む |
- [NAB2011:AJA]次世代を見据えた様々な製品を展開するAJAブース (2011-04-18)
- [NAB2011:朋栄]Continuous Innovationをテーマに幅広く展示を展開する朋栄 (2011-04-18)
- [NAB2011:Adobe]多彩なサポートにユーザーたちが集まるAdobeブース (2011-04-17)
- [NAB2011:Panasonic]バランスよく各種新製品を発表するパナソニックブースは? (2011-04-15)
- [NAB2011:SONY]ソニーが描く未来像。Believe Beyond HDをテーマに展開 (2011-04-13)
USTREAM生放送番組
|
PRONEWS Lounge テーマに沿ったゲストを招き、対談・ディスカッションなどを特設会場より生放送。過去放送分も視聴できます。 |
特集記事
|
CES 2012レポート 世界最大級の家電見本市CES2012の現場から、PRONEWSならではの切り口でレポートをお届け。 |
|
|
PRONEWS AWARD 2011 2011年を振り返りつつ、2012年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。 |
|
|
Inter BEE 2011スペシャルレポート 千葉幕張メッセにて開催されるInterBEE2011。PRONEWSでは今年もInterBEEのオフィシャルメディアパートナーとして、様々なコンテンツをお届け! |
|
|
Inter BEE 2011の歩き方 最小限の力で最大の効果が得られるInterBEE2011のおすすめの歩き方を、目的に合わせたコースごとに紹介する。 |
|
|
CEATEC JAPAN 2011 10月4日(火)から10月8日(土)まで幕張メッセにて開催される最先端IT・エレクトロニクス総合展 "CEATEC JAPAN 2011"をプロの視点からレポートする。 |
|
|
Movie Maker's GIG in Europe オランダ・アムステルダムで開催されたIBC2011レポートを中心に、新たに湧き起こって来た映像技術における次世代の新テーマなど、現場から伝わって来たその温度感をレポートする。 |
|
|
PRONEWS課題図書 2011年の夏の終わりに、あらためて「映像」に関わるものとして「映像」について考え、新解釈を探る事にした。 |
|
|
SIGGRAPH2011 CGの祭典「SIGGRAPH」が8月7日から11日の5日間、カナダ・バンクーバーで開催された。受賞作品を映像と共に紹介する。 |
|
|
Stereoscopic 3D 第4章 1年ぶりの3D特集。この間に3Dを取り巻く状況はどのように変化しただろうか?押さえておくべき3Dの基礎を考えつつ、2011年の3Dを再考してみる。 |
|
|
Movie Maker's GIG in Hollywood セッション(GIG)感覚で映画が創れる時代の潮流をハリウッドではどう捉えているのか?CineGearExpoの情報もお伝えしつつ、次世代のプロ映像制作者像を追い求める。 |
|
|
Master Mind Camera 2011 今必要な理想のカメラを追求しつつ、カメラを使う人と機能から紐解いていく。 |
|
|
NAB2011 スペシャルレポート 4月11日から米ラスベガスにて開催された世界最大の放送機器展「2011 NAB Show(NAB2011)」。毎年恒例のレポート特集を現地よりお届け。 |
|
|
USTREAM最終案内+ 奇しくも、今回の震災でのライブメディアが活躍する事になった。3.11以後USTREAMをはじめとするライブメディア/ソーシャルメディアのあり方を今一度取り上げてみたい。 |
|
|
ファイルベース新時代 ファイルベースの進化は、VTRの進歩とともに現在に繋がってくる。1950年代に開発されたVTRを起点にその流れを簡単にさかのぼってみよう。 |
|
|
Into the Lens 『CP+』における取材を通じて、2011年のプロ映像界におけるレンズの世界最新事情や表現者たちの最新機材での挑戦を追う。 |
|
|
CES 2011レポート 世界最大級の家電見本市CES2011の現場から、PRONEWSならではの切り口でレポートをお届け。 |
|
PRONEWS AWARD 2010 2010年を振り返りつつ、2011年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。 |
|
|
Inter BEE 2010スペシャルレポート 千葉幕張メッセにて開催されたInterBEE2010のレポート記事や動画を掲載。 |
|
|
Inter BEE 2010の歩き方 目的に合わせたInterBEE2010の歩き方を紹介する。 |
|
|
映像品質検証 -VQC- デジタル映像全盛の今、問われる映像品質検証の現状とは? |
|
|
DSMC/DSLR 2010 #2 現場感覚におけるDSLRの現状の捉えられ方を取材してみた。 |
|
|
Stereoscopic 3D 第3章 ステレオスコピック3Dの具体的な制作方法を考えていく。 |
|
|
Ustream最終案内 Ustreamの世界の可能性を実際に現場で活躍する人々から探ってみた。 |
|
|
Digital Cinematography 2010 Cine Gear EXPOの様子などから、これからのハリウッド映像制作の方向性を紹介する。 |
|
|
Stereoscopic 3D 第2章 関心が高まっているステレオスコピック3Dコンテンツの制作について整理していく。 |
|
|
DSMC・DSLR 2010 CP+のレポートを中心に、2010年のDSMC/DSLRの動向について考察していく。 |
|
|
ファイルベース収録カメラ最新案内 ファイルベース収録カメラを選択するための基準や基礎知識等を、レビューを交えて考察する。 |
|
|
Transcode ファイルベース・ワークフローの普及と共によく目にするようになったトランスコードについて整理する。 |
|
|
映像新時代2010 2010年の映像制作の潮流を様々な方面から予想していく。 |
|
|
稲田出のトレンド100選 InterBEE2009で見た2010年注目100アイテムを紹介。 |
|
|
PRONEWS AWARD 2009 2009年を振り返りつつ、2010年へ向けて各分野の商品・サービスを絞り込み総括する。 |
|
|
Inter BEE 2009スペシャルレポート 千葉幕張メッセにて開催されたInterBEE2009のレポート記事やブース動画を掲載。 |
|
|
Inter BEE 2009の歩き方 目的に合わせたInterBEE2009の歩き方を紹介する。 |
|
|
最新映像制作ワークフロー VFX 2009 最新映像制作ワークフローの中から、制作効率を改善していくヒントを探す。 |
|
|
オンボードライト特集 Light House 新時代を予感させるLEDを中心にオンボードライトを解剖する。 |
|
|
立体視映像特集 Stereoscopic 3D 再び脚光を浴び始めているステレオスコピック3D制作に焦点を当てる。 |
|
|
REDワークフロー特集 RED flow Now RED ONEの最新ワークフローを考える。 |
|
|
4Kデジタルシネマ特集 4K Ready! RED ONEの登場で一気に注目されつつある4K映像とは? | |
|
デジタルサイネージ特集デジタルサイネージ2009 急速な広がりを見せるサイネージメディアを紹介する。 |
|
|
ワークフローの鍵を握るMXF MXFファイルを活用する現場を取材し、制作ワークフロー全体に広がるMXFを紹介する。 |
|
|
フルデジタル制作移行、その課題と展望 フルデジタル制作環境に向けて乗り越えなければならない課題と、その先の可能性を紹介する。 |
|
|
2008年総括:これからの映像業界 2008年の売れ筋を見ながら、人気機材の動向を振り返ってみる。 |
|
|
次世代収録環境へのアプローチ 2008年のカメラ環境を踏まえ、次世代環境に必要なものを考える。 |
展示会レポート
- CES 2012
- Inter BEE 2011
- CEATEC JAPAN 2011
- IBC2011
- SIGGRAPH2011
- デジタルサイネージジャパン2011
- IMC TOKYO 2011
- Cine Gear EXPO 2011
- NAB2011
- CES 2011
- Inter BEE 2010
- CEATEC JAPAN 2010
- IBC2010
- CEDEC2010
- SIGGRAPH2010
- ケーブルテレビショー2010
- IMC TOKYO 2010
- デジタルサイネージジャパン2010
- Cine Gear EXPO 2010
- NAB2010
- Inter BEE 2009
- CEATEC JAPAN 2009
- CEDEC2009
- SIGGRAPH2009
- ケーブルテレビショー2009
- デジタルサイネージジャパン2009
- IMC TOKYO 2009
- Cine Gear EXPO 2009
- NAB2009
- Inter BEE 2008
- CEATEC JAPAN 2008
- SIGGRAPH2008
- ケーブルテレビショー2008
- IMC TOKYO 2008
- NAB2008
- PIE2008
- Inter BEE 2007
- CEATEC JAPAN 2007
- BroadcastAsia2007
- ケーブルテレビショー2007
- NAB 2007
- Inter BEE 2006
- CEATEC JAPAN 2006
- SIGGRAPH2006
- NAB2006
