i-Movixは、スローモーションカメラ(ハイスピード撮影)のメーカーである。Vision Research社のPhantomカメラの技術を元に開発したSprintCam Vvs HDとフォトロン社の高速度カメラを元に開発したSprintCam V3 HDを出品した。Vision Research社とフォトロン社のカメラは、ハイスピード撮影ができるカメラを多数ラインナップしているが、放送用のカメラとしてレンズ系やCCUといったコントロール系などを充実させ、制作用に作り替えたのがi-Movixのカメラと言えるだろう。同社のカメラは、北京オリンピックのほかサッカーやテニス、モトクロス、スノーボードなどのスポーツ番組でも運用実績があるとのことである。

DSC_0346.jpg Vision Research社のPhantomカメラの技術を元に開発したSprintCam Vvs HD。専用のCCUが用意されており、スタンドアローンでの記録・再生が可能 DSC_0348.jpg

SprintCam Vvs HDは、1080iで最大2700fps、720pで最大5800fps、SDなら最大12000fpsのフレームレートでの撮影が可能。SprintCam V3 HDは、2K×2KのCMOSセンサーを採用した単板式で、最大2000fpsのフレームレートでの撮影が可能。いずれのカメラも専用のCCUが用意されており、撮影コマ数やシャッタースピードなどの設定を行うことができるほか、標準で16GBのメモリーを内蔵しており、スタンドアローンでの記録ができるようになっている。

DSC_0347.jpg フォトロン社の高速度カメラSA-2を元に開発したSprintCam V3 HD