LTOを映像用のアーカイブシステムとして取り入れた様々なソリューションを展開しているCache-Aは、今回のNABでLTO-5対応モデルにおけるLTFS(Linear Tape Film System)フォーマットの搭載を発表したほか、新製品としてLTO-5を搭載したPower-CacheやPro-Cache5、Prime-Cache5などを出展した。

LTFSによりテープをディスクのように扱うことが可能になったほか、Cache-Aの特徴でもあるNASとの融合により、Mac OSやMicrosoft Windows、LinuxやUnixなどプラットフォームに依存しない環境の実現やAvidやFinal Cut Proをはじめとする編集システムとの高い互換性を提供している。

Cache-Aは、過去に扱ったLTOテープ全てのカタログデーターを保持するデータベースが組み込まれており、テープをドライブに装填しなくてもコンテンツの検索が可能なほか、ネットワークで接続されたCache-Aシステム間でもこうした検索を可能としている。また、ワークグループ内の複数のユーザーが、ネットワークを介して同時にアーカイブを行ったり、同時にアーカイブされたファイルにアクセスすることが可能。

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今回新発売となった1Uラックマウントに10 Gigabit EthernetのネットワークI/Oと8TBのRAIDを搭載したアーカイブアプライアンスPower-Cache。メーカー希望小売価格16,495ドル

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LTO-5を搭載したPrime-Cache5。新たにLTFSソフトウェアが搭載され、AvidやFinal Cut Proなどの編集システムと高い互換性を実現


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LTOテープを24または48連装可能なPro-Cache Library24/48。アーカイブアプライアンスCache-Aシステムのオプションという位置付けで組み合わせて使用する