Matroxブースレポート

ビデオがまだアナログ全盛期のころ、キャプチャーディバイスのメーカーとして有名だったMatroxだが、最近はあまり目立った製品発表がなかった。しかし今回のNABではマルチビューワMatrox MicroQuadやスキャンコンバーターMatrox Convert DVI Plus、マルチカメラレコーディングVS4Recorder、ビデオモニタリングMatrox Mojito 4Kのほかビデオストリーミング&レコーディングシステムMatrox Monarch HDやH.264エンコーダー/デコーダーMatrox Maevex 5100、ライブプロダクションストリーミングシステムMatrox VS4といった新製品が出展された。

同社は基板ベースの製品が得意のようで展示も比較的おとなしい。それでもある意味、時流のネットがらみの製品が出展されており、立ち寄る来場者も多い。特にネット配信は日本以上に盛んで、同社に限らず各社から出展があり、Matroxブースのあるサウスホールは人波でごった返していた。

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ビデオストリーミング&レコーディングシステムMatrox Monarch HD。H.264による配信と収録を手軽に行うことができる。入力はHDMIで、記録はSDメモリーまたはUSB接続されたメディアとなっている。レコードとスロリームボタンがあり、記録や配信など面倒な操作なしに簡単に行える。価格は995ドル

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マルチビュアーMatrox MicroQuad。3G×4の4Kビデオ信号をHDMIへ変換することができるほか、4つのHD/SD-SDI信号を4分割した画面としてHDMIモニターにオーディオレベルとともに表示可能。価格は995ドル

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H.264エンコーダー/デコーダーMatrox Maevex 5100。1080/60pのHDビデオをIP伝送することが可能。IPや画像などの設定はPowerStreamというソフトウェアで行うようになっている