4月に入ってコロラドでもかなり暖かな日が多くなって来ました。

庭の芝生も葉が伸びて来て我が家でも今年最初の芝刈りを昨日行いました。

コロラドの桜
デンバー地区でも多くの桜の木があってシーズンには満開の桜の花が見られますが、満開となる時期は日本と異なり、例年5月の初めとなっていますが、今年は陽気が暖かかったせいか今の時期に満開となっています。また、日本のソメイヨシノなどの薄いピンクと異なり花の色が濃い赤色で、桜と言うより「サクランボ」の樹の感じがします。沢山の満開の桜の木の下で酒盛りの大宴会といった楽しみは行われません。この写真は我が家の近くの住宅街の道路でその道端に沢山の桜の木が植えられているところを4月27日に撮りました。

芝生の根に空気を送り込んで活性化させるために、イボイボの沢山付いたローラーで直径2cmくらい、深さが8cm程の穴を地面に開けるAerationの作業も終了してこれから芝刈りが週間日程に入る様になります。

昨年の11月に2回目の雪が降った時に小型エンジン付きの除雪機を試運転の為に1度だけ使用しましたが、それ以来デンバー地区では降雪回数は多かったものの、この冬シーズン中に除雪機を出動させる程の大雪がとうとう降らずに終わりそうです。

ロッキー山中とその北部山麓のFort Collins等の地区やAlamosa等の南部地区では通常の2倍近い降雪量が今シーズンには有りましたが、中部山麓のデンバー地区では例年になく少ないシーズンとなりました。

芝生に散水するスプリンクラーへの注水を専門の庭師がやってきて毎年4月上旬には行っていますが、4月に入ってから4月10日には20cm程、そして4月17日には5cm程の降雪が有って、気温が急激に下がって摂氏零度以下となったのでスプリンクラーの注水はその凍結を防ぐ為に5月1日以降に延期する、と庭師の方から我が家に連絡があって、既に注水をしてしまった家では凍結してその散水ノズルが壊れてしまったところが多数にのぼってしまった、と言っていました。

4月17日の降雪の翌日の我が家の裏庭
前日まではかなり暖かな陽気だったのですが急激に気温が下がって少し雪が降りました。明け方の気温が摂氏零度以下となったので雪が凍てついた状態となりましたが、芝生のスプリンクラーや屋根の上のスワンプクーラーに水を張らなくて良かった、と言う事で朝起きてホッとしたところです。

我が家の屋根の上に設置されている夏に水をフィルターにかけ流しにして湿った冷えた空気を家の中に送り込むSwamp Coolerのユニットの覆いカバーを外して試運転をする時期となっていますが、今年はユニットの4面にあるフィルターマットを新しいものと取り替える作業とユニットの鉄製のケースが錆びて来ているので錆び落しをしてペンキ塗りの大仕事をしなくてはなりません。

ロッキー山脈の東山麓の各町では、その冬にロッキー山中に降った雪溶け水を数多く有る大きなダムに貯めておいてその年の水道水としていますので、この冬シーズンの様にロッキー山中に多くの降雪が有った年は夏の渇水と言う心配が無いのですが、現在山中の積雪量は例年の平均の123%と充分有り、各貯水池の貯水量は満水の98%となっています。

しかしながら、これからの異常渇水気象が長く続いた事を想定して、デンバー市と私の住んでいるオローラ市では、今年も例年の様に5月1日から10月31日迄の間、せっかくこれ迄に市民が節水のルールに慣れて来たのを継続する意味で再び同様なルールを敷くと言っています。

特に水の使用量の多い芝生への散水については1週間に3日だけ散水日を設けて、更に日射が強く散水した水の蒸発が盛んな午前10時から午後6時迄の間の散水は禁止するという規則となります。

そして、各家のハウス番号が、

奇数の家 月曜日/水曜日/土曜日
偶数の家 日曜日/火曜日/木曜日
店舗や事業所 月曜日/水曜日/金曜日

だけが散水可能な日となります。

また、自動車の洗浄にはホースでの散水は禁止されて、バケツ等に水を入れてその水で洗浄するのが許される事となります。

また、これからはロッキー山中の森林地帯では落雷等による火災の起きやすいシーズンとなりますが、現在森林の水分が充分に含まれているのでこの夏は森林火災の発生が少ないものと予想されています。

しかしながら、昨年秋にはロッキー山中の森林では「松食い虫」の大発生があって多くの樹木が荒らされて、森林警備隊ではその対応に多くの予防努力をしてきていますが、これからのシーズンにはその継続対応に追われる事になるのではないか、と心配されている最近のコロラドです。

Earth Dayの地元新聞記事から

4月22日(火)はEarth Dayと言う事で地球環境の保護する事を世界中の皆で考える日となっています。近年多くの場所でこの日を契機に地球環境についての討議や研究成果の発表などが行われる様になりました。

今迄アメリカは「エネルギーのガブ飲み」をする大国の象徴のように思われて来ていますが、特に京都議定書を定めた国際会議での討議結果に対して現在のブッシュ政権がそれによってアメリカ経済が低迷するのを憂慮するあまりその批准を拒否して来た事が特にその印象を強めています。

折しも原油取引価格の高騰に、昨年メキシコ湾岸の各州を襲ったハリケーンカタリナによる大被害が追い打ちをかけて、自動車のガソリンやデイーゼル燃料の価格が急速に高くなって来た事から、それまで地球温暖化がCO2の排出量の増大が影響していると言う事等にはほとんど無関心だった一般のアメリカ人達の間にも今やその危機感が高まって来ている中で迎えた今年のEarth Dayであると言えます。

最近では、こうした地球環境の保護と言う観点から「グリーン/クリーンパワー」の代表とも言える風力、太陽光、バイオマス発電などの開発が熱心に行われる様になりましたし、自動車の「グリーンカー」の開発にデトロイトのアメリカ自動車産業も熱心に取り組む様になっています。

そして、今年8月25日から28日の間デンバーで開催される事になった民主党の全国大会では特に「グリーンコンベンシヨン」と銘打って全米規模の大会議が開催される事になっています。

4月21日号のコロラドの地元新聞Rocky Mountain News紙では今年のEarth Dayにちなんで広い紙面を割いて我々の日常の環境の中からFamily Room(居間)、Kitchen(台所)、Office(事務所)、Laundry Room(洗濯室)、その他にエネルギー節約が可能な物、と言ったそれぞれの場所で使用されている電気製品について具体的な商品の写真とともにメーカー名を付して挙げて、Green ProductsとNot-so Green Productsといった比較対象を行っている記事を載せています。

その記事で取り上げている具体的な商品名は下記の様になっています。

Green Products Not-so Green Products
Family Room パナソニックのフラット/パネルプラズマTVセット/42インチスクリーン

価格 $1599.99

The Environmental Protection Agencyがそのエネルギー効率の良さを評価してEnergy Starのラベルを与えている。
Insignia社のプラズマTV/42インチスクリーン

価格 $899.99

Energy Starのラベルを付けていない。
Kitchen GE社のSide-By-Side型冷蔵庫(Energy Starラベル付)

価格 $999.99

消費電力 611 kW/hour/年

年間 $63.55 の電気代
Hotpoint社のSide-By-Side型冷蔵庫(Energy Starラベル無し)

価格 $899.00

消費電力 715 kW/hour/年

年間 $ 74.37 の電気代
Office Western Digital社の500GBハードデイスクドライブ(Energy Starラベル付)

価格 $139.99

低消費電力であるが、平均シークタイムが13msec.と遅い。
日立の500GBハードデイスクドライブ

価格 $139.99

平均シークタイムが8.5msec.と高速だが電力を多く消費する。
Laundry Room Maytagブランドのフロントロード型洗濯機

価格 $ 799.00

1回の洗濯に8から15ガロンの水を使用する。

消費電力 153 kW/hour/年

年間 $15.91 の電気代
Maytagブランドのトップロード型洗濯機

価格 $ 469.00

1回の洗濯に40から50ガロンの水を使用する。

消費電力 419 kW/hour/年

年間 $ 43.58 の電気代
Other Energy Severs N:Vision社の100W
コンパクト蛍光ランプ(Energy Starラベル付)

価格 1個 $6.97

通常の白熱ランプの10倍の寿命
GE社の100W
通常の白熱ランプ

価格 6個 $3.97

同じ明るさであればEnergy Star認定ランプ75%余分な消費電力

この様に具体的な商品名やそのメーカー名とが挙げられているので、その消費者に対するこの記事の影響はかなり大きいのではないかと言う気がします。また、今後この「Energy Star」ラベルの影響は少なからずその販売に影響を与える様になる感じがします。

我が家のSwamp Coolerユニット

我が家の屋根の上のSwamp Coolerユニット
夏の我が家の冷房はエアーコンではなくて、スワンプクーラーと言って屋根の上にこうした水のかけ流しのフィルターに送風機で空気を吸い込んで湿気を含んだ冷たい空気を家の中に送り込むシステムを使っています。空気が非常に乾燥しているコロラドならではの冷房装置ですが夏に湿度の高い日本では考えられない仕掛けです。冬の間は中の水を抜いて、この様にカバーをかけて保護しておきます。
保護カバーをはずしたSwamp Coolerユニット
保護カバーを外すとユニットの4面に空気を吸い込むフィルター面が現れます。ユニットは鉄板で出来ていますが、しばらく使ったのでペンキが剥げて錆びが出て来ているので、今年は水を張る前に錆び落としを行ってペンキ塗りをする予定にしています。
Swamp Coolerユニットの内部
箱の4面のフィルター部を外すと、内部はこの様になっています。真ん中の円筒形のケースの中に送風機の羽があって回転し、円筒の上に付いている1/4馬力のモーターで4面のフィルターから空気を吸い込み屋根から天井裏を通して家の中へ風を送り込みます。左下面に有るのは水ポンプで下面の水槽の水を吸い上げて4面のフィルターの上部から散水します。また、中央下部にはフロートスイッチが有って水がいっぱいになってくると、浮き上がって水道の水を止める仕組みとなっています。
Swamp Coolerユニットのフィルター
フィルターは以前はコロラドのロッキー山中に沢山あるアスペンツリーの枝や幹を蔓状に加工して平たい網袋に詰めた物が使われていましたが、最近ではこうした発泡プラスチック製のものが使われる様になりました。アスペンツリーの方が長持ちをするのですが、プラスチックの方が価格も安く寸法がフレームにぴったり合うので空気漏れが少なく冷却効率が良いとしています。今年は我が家のフィルターも新しいものと交換しなくてはなりません。
Swamp Coolerの部屋への送風口
屋根のスワンプクーラーユニットの下の天井に送風口が有って、ここから冷たい風が送り込まれて来ます。風は強/弱の2段切り替えで、水ポンプのON/OFFの2段切り替えと組み合わせで4段変速となっています。運転している時は、家の窓や戸を閉め切っておき、少し開いた窓から室内の空気が出て行く様にして家中が冷えると言う仕組みとなっています。

デンバー地区での地上波HDTV放送の準備状況

地上波デジタルTV放送への移行に付いて現在では;

  • 放送調査会社のScarborough社の最近のレポートによると、デンバー地区の150万所帯以上のTV受信をしている家庭の25%が既にHDTVセットを所有していて受信している、としています。
  • アメリカ全体では、アンテナを使ってアナログTV放送を受信している所帯数は、約1400万所帯にのぼる。
  • TVの全国ネット局の夜のPrime Timeに放送されている娯楽番組の75%はHDTV規格で制作されている。
  • 来年2009年2月17日が各地上波TV放送局のアナログ放送電波をFCCに返還してデジタル放送に移行する期限となっており、それまでに各視聴者はデジタルTVセットに買い替えるか、コンバーターボックスを購入するか、ケーブルTVまたは衛星TVに切り替えるか、あるいはTV放送の受信をやめるか決めなくてはならない。

と言った事になっています。

現在迄のデンバー地区に於ける地上波TV放送は;

Channel 2 KWGN CW系
Channel 4 KCNC CBS系
Channel 6 KRMA PBS系
Channel 7 KMGH ABC系
Channel 9 KUSA NBC系
Channel 12 KBDI PBS系
Channel 14 KTFD Telefutura系(スペイン語)
Channel 20 KTVD MyTV系
Channel 23 KDEO
Channel 25 KDEN
Channel 27 KZCO
Channel 31 KDVR Fox系
Channel 41 KRMT
Channel 50 KCEC Univision系(スペイン語)
Channel 53 KWHD
Channel 57 KTBN Trinity系
Channel 59 KPXC ION系

の各放送局がアナログ(NTSC方式)で放送していますが、デジタル(ATSC)放送に関しては、そのスタジオ設備、送信アンテナや放送局から送信アンテナへのアップリンクの整備などが整っていない事から、NBC系のKUSA局のみが現在HDTV放送電波をデンバーのダウンタウンにある最も高いビルであるRepublic Plazaビルから送信しており、ニュース番組や天気予報といったスタジオからのプログラムをHDTVで放送しています。

また、KUSA局では中継のヘリコプターにもHDTVカメラと送信設備を積んで毎日の道路交通状況の空からの中継も行っています。

ちなみにスタジオ送出の番組の全面HDTV放送の開始ではアメリカ内でKUSAが2番目に早かったのだと言っています。

一方、デンバー地区のその他の放送局では、チャンネル4のCBS系KCNC局の放送が4月に入ってスタジオからの25台のHDTVカメラからのプログラムに限定してHDTV放送が開始されており、年末迄にはスタジオ以外からの番組もHDTVになるとしています。

また、チャンネル7のABC系のKMGH局では今年の8月からスタジオのHD化に対応した改造が完了するのでHDTV放送を開始すると言っています。

更に、チャンネル20のKTVD局では以前からKUSA局のローカルニュース番組のスタッフ及びメンバーを使ってニュース番組を送信していますのでHDTVへの変更はいつでも対応出来るとしていますが、親局のチャンネル2のCWとチャンネル31のFoxとの連携で放送している事から、こうした各局とのHDTV化への対応準備について相談して来ている、としています。

いずれにしても、来年2月の全面デジタル放送への切り替え期限を目前にして、いよいよコロラドでも送信側のデジタル化への対応にエンジンがかかり始めた、と言うことで、いろいろとこれから賑やかになると言う感じがする最近です。

あとがき

4月に入ってプロ野球のアメリカメジャーリーグのゲームがスタートしましたが、今シーズンから今迄の地元チームのコロラドロッキーズからテキサス州のヒューストンを本拠地とするアストロズへ移籍した松井稼頭央選手はそのオープン戦期間中に痔の手術を受けた事から、今シーズン始めも故障者リストに載せられて休んでいましたが、開幕18ゲーム目から戦列に復帰して、2塁手トップまたは2番バッターとして活躍を始めました。

彼の今シーズン最初の試合が早くもコロラドロッキーズとの対戦となって、5打席で2ヒットで、それぞれランナーが居ましたので打点2を上げています。

地元新聞では今迄コロラドでの活躍が有った事から彼の写真入りで解説記事を載せており、昨シーズンに以前彼がプレーしていたニューヨークメッツとの対戦時には大活躍をした事もあって、今回のロッキーズとの対戦での活躍も併せて、「松井稼頭央は元のチームとの対戦をマスターしている」(Matsui musters revenge on former team)といった見出しで報道しています。

ヒューストンアストロズの2塁手と言えば過去にCraig Biggio選手とJeff Kent選手と言う2名の「野球の殿堂入り」(Hall of Fame)を果たした名選手を輩出しており、松井選手はそのあとを受けて同チームの2塁手としてプレーを行う事になった、と言う訳でアストロズでも、また地元ヒューストンのファンも彼が3人目の殿堂入りプレーヤーとなる事を期待している、としています。

私も地元のロッキーズに日本人選手が居なくなってしまったので、今シーズンはアストロズでの松井稼頭央選手の活躍に注目して行こうと思っています。

WRITER PROFILE

萩原正喜

米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。