SDとAVCHDを組み込んだソニーの戦略にシュプレヒコール!

Inter BEEで参考出展されたソニーの新しいライナップ「NXCAM」HXR-NX5Jが2010年1月7日正式発表となった。同時に本日より販売が開始される。

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こちらは、本日7日(日本時間)に発表されたHDR-AX2000。ロゴ以外ほぼ外観は変わらない

CESでは、民生用のライナップHDR-AX2000も発表された。これからの時代を示唆する新しいカムコーダーの登場ともいえる。NXCAMは、HVR-Z5Jとそっくりなフォルム。Z5Jの発売時も民生用ラインナップを設けたのは記憶に新しいが、今回もその戦略で展開されるようだ。 レンズ、カメラ部撮像素子はほぼ同じであるが、記録フォーマットがHDVからAVCHDに変更になるとともに、記録媒体がテープから半導体記録に変わっている。フラッシュメモリーユニット併用でHYBRIDでの記録、1,920×1,080 フルHD記録が可能となり、高効率な運用がきる。また、リニアPCMサポート、HD-SDI端子も加わえた豊富な端子群を持つなど、見た目は似てるが、中身は当然まったく別物だ。 また、当初発表された記録媒体のメモリースティックPROデュオだけでなく、SDカードにも対応することになった。フラッシュメモリーユニットを含めるとこれでNXCAMは、トリプルメモリー対応ということになる。NXCAMシリーズは、AVCHDフォーマットの業務用機器のファミリーネームとして位置づけている。まさしくソニーの新しい顔となるだろう。

3つのメモリーに対応したNXCAMの真価は?

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気になる記録メディアは、メモリースティックPROデュオのほか、CESでの発表に合わせて、SDカードも使用できる様に追加された。またオプションでフラッシュメモリーユニットが用意される。メモリースティックとSDカードのスロットは2基を装備。片方が記録できなくなったらもう1つのほうに記録を移行するリレー記録に対応するほか、メモリースティック及びSDカードにとフラッシュメモリーユニットに同時に記録が可能。1系統の記録が不安な人はバックアップという使い方にも対応できる。

フラッシュメモリーユニットは、容量が128Gバイト。ワンタッチでNXCAMカムコーダーへ装着でき、カメラとワンパッケージでの運用が可能。オプションではあるが必携したい。またUSBバスパワー対応で単独でPCとUSB接続ができる。単なるミラーリング記録だけでなく、メモリーとユニットの同時記録も可能となっており、HD+HDまたはHD+SDの組み合わせで、バックアップ・ハイブリッドオペレーションを実現できる。ビデオ出力は、HD/SD-SDI、HDMI、アナログコンポーネント、アナログコンポジット。ただし常にすべての端子から出力されているわけでなく、選択する方式だ。例外としてHD/SD-SDIとHDMIの同時出力が可能だが、片方に情報表示モード、もう一方は情報表示なしという選択はできない。したがって、HD/SD-SDIを情報表示なしで本線に使い、HDMIをモニターに接続して情報表示させるといった使い方は残念ながらできない。

NXCAMに将来のカムコーダーのカタチを垣間見た!

記録フォーマットはAVCHDだが、転送レートは最大24Mbpsで1920×1080(60i/24p/30p)と1280×720(60p)の収録に対応、音声はリニアPCM またはドルビーデジタル2chで収録可能だ。ただし9Mbps以下の記録モードでは、1440×1080/60iのみの記録となる。撮影オプションとして、ハイスピードカメラのような撮影も可能になった。ちなみにSDの記録フォーマットは、DVDと同じMPEG 2 LognGOPを採用しており、オーサリングソフトへエンコードなしで受け渡しすることができる。

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タッチパネルで操作も直観的にできるのはうれしいところ。

タッチパネルによる操作も可能で、かなりソフトウェアの出来が良い(さらなる検証と詳細を近日中アップ予定!)。また、このサイズのカムコーダーとしては、初めてSDI出力に対応したほか、GPSユニット搭載により屋外の撮影の際に位置情報も同時に記録できる。NXCAM専用ソフトとして、NXCAMで記録されたファイルの取り込みや閲覧、整理ができるContent Management Utilityが用意されている。これにより、HD(ACVHD)やSD(MPEG2 LongGOP)で記録されたファイルをサムネイル表示して閲覧したり、複数のメモリー間でリレー記録されたファイルの結合などを行うことができる。また、メモリーのファイルフォーマットがFAT32のため、2GBで分断されたクリップの結合も可能だ。なお、HXR-NX5Jには、GPSが搭載されており、映像ファイルと一緒に位置情報も記録されるが、メタデータの情報表示ができるようになっており、Content Management UtilityのメニューにはGPSのデーターを元に撮影位置の地図をインターネット上から読み込む機能も持っている。このメタデータの扱いなどが次世代のカムコーダーでは大きな意味を持つといえるだろう。

気になる希望小売価格は、税込で60万9千円。Web系の動画のコンテンツ制作など、完全なノンリニアベースを実現したいユーザーに最適なカムコーダーといえるだろう。

HXR-NX5Jの主な仕様
撮像素子 1/3型 “Exmor”3CMOSセンサー
レンズ “G Lens”20倍(光学)29.5mm~590mm (35mm換算)
記録フォーマット HDモード:AVCHD、音声:リニアPCM 2ch もしくはDolby Digital 2ch
SDモード:MPEG-2 PS、音声:Dolby Digital 2ch
記録レート HD画質:AVCHD 最大24Mbps
SD画質:MPEG-2 PS 約9Mbps
記録媒体 “メモリースティックPROデュオ”(別売)(2スロット、リレー記録可能)、フラッシュメモリーユニット、SDHC対応SDカードメモリー
主な出力端子 HD/SD-SDI OUT、HDMI OUT、COMPONENT OUT
主な入出力端子 USB端子、TC LINK IN/OUT端子、リモート端子
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WRITER PROFILE

猪蔵

いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野の雑誌編集者。