S3D編集や表示部分への対応も進む

●日本ビクター

日本ビクターは、4K対応ソリューションを中心に紹介。4K2K(3,840×2,160)・60Pで撮影できる高精細カメラKY-F4000とD-ILA方式を採用した4K2KプロジェクターDLA-SH7NLを展示したほか、3D関連ソリューションとして業務用フルハイビジョン3D液晶モニターGD-463D10と業務用3DイメージプロセッサーをIF-2D3D1を展示した。IF-2D3D1は、2D映像から3D映像にリアルタイムで変換する製品で、急速に利用が増えてきていると言う。視差調整、立体感の強さ、エンボス効果を60段階に調整でき、シーケンシャル表示またはアナグリフで確認することができる。

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●Too

Tooはレッドローバーブースに出展協力。AJA Video Systems製KONA 3カード、CINEFORM製Neo3DソフトウェアをFinal Cut Proと組み合わせ、ローコストなS3D編集環境を構築できることをアピールした。KONA 3の最新ドライバーがSDI 2系統同時出力できるようになり、S3D制作が可能になった。Neo3Dにより、左右それぞれの映像をCINEFORMコーデックにトランスコード。さらに、1つの映像としてまとめることで、Final Cut Proなどで利用可能にする。Neo3Dで、変更した結果はFinal Cut Proに反映する仕組み。モニタ環境には、デュアルSDI入力に対応しており、フルHD解像度・実フレームレートでの表示が可能なレッドローバー製True 3Diを推奨していた。

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●エヌジーシー

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エヌジーシーは、S3D収録/再生環境として、Abekas製デジタルビデオプロダクションサーバーAbekas Miraの活用を提案した。3RUの筐体に、SATA-2ディスクドライブをRAID6で搭載。マスターとしても利用可能な10ビットJPEG 2000を使用し、4CH独立のビデオ入出力が可能になっている。このことを利用し、S3D撮影における同時収録/同時再生や、収録映像の9pinコントロールによる同時出力が可能なことをアピールした。


S3Dを活用したコンテンツへの取り組みも

●ナックイメージテクノロジー

ナックイメージテクノロジーは、東通と朋栄の機材協力のもと、S3Dを活用したコンテンツ制作への取り組みも紹介した。グリーンバックの背景でブース説明を行った女性をCGの背景と組み合わせ、さらにマーカーを付けて動く別の人物の動きをキャプチャしてリアルタイムに3Dモデルのロボットに適用。ブース説明員とCGのロボットが対話しながら出展説明を行うデモを行った。ハーフミラー式3Dリグにはソニー製XDCAM EX PMW-EX3を同架し、TRANSVIDEO製3Dモニタも同架することで視差確認できるようにしていた。人物の動きは、MotionAnalysis社Raptorを使用してモーションキャプチャ。このデータを使用してリアルタイム3次元動作解析システムMAC 3D Systemで解析し、3DCGのロボットに適用していた。さらに、朋栄が取り扱うバーチャルスタジオBrainstormと組み合わせることで、S3D対応バーチャルセットを実現した。

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●クレッセント

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クレッセントは、インタラクティブ3Dアプリケーション開発プラットフォーム3DVIA Virtoolsを使用した3Dインタラクティブデジタルサイネージを出展した。これは、次世代イメージベース シーケンシャル3Dスキャニングシステム4D VIEW SOLUTIONSを組み合わせて実現したもの。4D VIEW SOLUTIONSは、16台のカメラを使用して死角なくモデルを収録。画像解析技術で3Dメッシュとテクスチャを作成し、3Dメッシュ上にテクスチャを張り付けた3Dモデルを出力した。衣装を変更しながら同じ動きで複数回撮影。Virtoolsを使用して、この複数の3Dモデルをリアルタイムにリモコン操作で切り替えることで、3Dモデルの一連の動作中に、視点を変えながら衣装だけを変えらるようにしていた。

WRITER PROFILE

秋山謙一

映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。