あとがき

5月30日(月)はアメリカではMemorial Dayと呼んでいる過去の戦争で亡くなった兵士の人達の功績を讃え感謝する国民の祝日でした。 5月28(土)、29日(日)、30日(月)と3連休で遠方へと家族揃って自動車や航空便で繰り出す人々が多く、また、これに繋げて有給休暇をとる人達も多く夏の初めの最も混雑する時期となっています。

デンバーのダウンタウンでは5月28日(土)に毎年恒例のパレードが行われました。 そして、5月30日(月)の午前11時からは、Auroraの我が家から程近いところに在る広大なフェイヤーマウント墓地(Fairmount Cemetry)に祀られているNisei War Memorialと呼ばれている第2次大戦中に編成された日系二世の兵士で構成される第442連隊でヨーロッパ戦線で参戦し亡くなった兵士達の立派な記念墓地で地元日系人会の人達を集めてMemorial Dayの式典が行われました。

この第442連隊の戦闘部隊は当時「Lost Battalion(消失した部隊)」と呼ばれたことで知られているテキサス州兵で構成された第141連隊の約200名の部隊がドイツ軍に包囲されて壊滅するのを救助する作戦に参戦し、当時優勢であったドイツ軍との激しい戦闘を行い日系人2世部隊は約800名と言う多くの兵士をこの戦闘で亡くしましたが、これに勝利して200名の兵士達が救出されたという記録が残っています。

このニュースは全米に報じられて当時の全米国民の知るところとなり、また当時アメリカ各地のキャンプへ強制収容されていた日系人達に日系人としての誇りと勇気を与えました。 そして、この事によりアメリカの人々の日系人に対する評価が一変して日系人と言えどもアメリカ人だ、という認識を高める事となっています。

WRITER PROFILE

萩原正喜

米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。