アストロデザインプライベートショー2012

さる6月7日~8日の2日間、東京雪ヶ谷のアストロデザイン本社においてアストロデザインプライベートショー2012が開催された。同社は業界でもいち早く4kやスーパーハイビジョンに対応した各種製品を開発しており、今回もARRI RAW対応のソリューションやキヤノンのCINEMA EOS SYSTEM対応のレコーダー、各種測定機器などを展示した。

また、今年から来年にかけて本格化するラウドネスや、NHKが推進しているスーパーハイビジョンの8k対応ディスプレーといった最先端の映像機器や計測機器なども披露していた。こうした製品は、映像制作だけでなく、医療や生産ライン用の機器など幅広い業界に向けた製品となっており、各業界での研究開発など次世代の映像技術にも貢献している。今回、注目の新製品として12あまりの製品が紹介されていたので、こうした製品を中心にレポートしよう。

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カラーグレーディング装置VP-8407。リアルタイムで色変換や色補正が行えるほか、レンズの色収差の補正や幾何学歪みの補正、撮像素子の傷補正などが行える。スーパーハイビジョン出力のほか、4kやHDへのダウンコンバージョン出力も備えている

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デジタルマトリックススイッチャー、メディアインテグレーターMI-2100。入出力最大68chのデジタルマトリックススイッチャー機能のほか、出力チャンネル毎にタイミング設定や拡大/縮小が設定できるスキャンコンバーター機能を搭載している。HDMI(HDCP対応)、SD/HD-SDI、VGA、コンポーネント、コンポジット(I/P変換対応)を搭載し、コンテンツの不正コピーを防止する著作権保護技術HDCPにも対応

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4kカメラシステムAH-4413。3840×2160の解像度を持つ高解像度撮影システムで、レンズマウントにマイクロフォーサーズを採用し、4k/60p映像リアルタイム出力、レンズ制御が可能。撮像素子は1.25型890万画素のCMOSでF8(2000lx、3200k、反射率89.9%)の感度を有している

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32インチ4k液晶モニターDM-3432。10bitを超える階調表現が可能で、DVIのほか3G/HD-SDI入力が可能。YPbPr、RGB、XYZなどマルチカラースペースに対応しているほか、ユニフォーミティ向上回路の搭載により、パネル面のムラを低減している

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AMDのグラフィックカードV7900 SDIの3Dグラフィック性能をSDI-Linkにより直接利用することができ、リアルタイムで3D表示が可能な4kフレームメモリーボード GG-166。PCI Express8レーンに対応し高速な画像転送を行うことが可能で、出力はHD-SDI×4系統。1920×1080の各種フォーマットに加え2048×1080p/24pにも対応。なお、4k対応のCG 4kは4k/60pのフルフレーム動画出力が可能で、3Dテロップシステムを構成可能

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フルHD高解像度電子ビューファインダーDF-3511。表示ディバイスにフルHD解像度(1920×1080)のLCOS素子を採用した高解像度電子ビューファインダー。ディレー量は1フレーム以下で、2倍のMAG機能や複数のマーカーに対応。5個のユーザー設定を登録可能で個々の設定データは、ファンクションスイッチに割付し、すばやい切り替えができる

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キヤノンCINEMA EOS C500のRAW出力を非圧縮で収録できる4k非圧縮SSDレコーダーHR-7510。C500からのREC/STOPの操作により、レコーダーも自動的にREC/STOP動作が可能。オーバークランクやアンダークランク撮影ができるほか、モニタリングはCanon-LogとRec.709を切り替えが可能

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ラウドネス対応オーディオモニターAM-3803。3G/HD/SDの各SDI信号に重畳されたエンベデッドオーディオのモニタリングができるオーディオモニター。ARIB TR-B32規格(ITU-R BS.1770規格)に対応したラウドネスメーター機能を搭載しており、液晶表示部には、VU、PEAK表示のほかリサージュやスペアナ、ラウドネスメーターなどの表示が可能

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ラウドネスレベルコントローラーAC-3804。SDIエンベデッドオーディオ信号やAESオーディオ信号のラウドネス値を測定し、ターゲットレベルにラウドネスレベルをコントロールする装置。ARIB-TR-B32親格(ITU-R、BS.a770規格)のラウドネスアルゴリズムに基づきラウドネス値を測定し、音量レベルを制御可能。異常時のアラーム、ラウドネス測定スタート/ストップ、音声モード切リ替えなどの操作が可能

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AM-3803、AM-3805専用モニタリングアプレットAM-3800。AM-3800-Aは3G/HD/SD-SDI信号のエンベデットオーディオのモニタリングを行うことができるほか、5.1chサラウンド音声はダウンミックスした音声のモニタリングが可能。VUメーター、PEAKメーター、音声レベルメーター、位相表示、スペクトラムアナライザー、入力映像表示、dB表示など豊富な表示に対応している

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ラウドネス解析ソフトSP-3802。AM-3805からのラウドネスログを読み込んで解析・表示することができる専用ソフト

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EDIUS 6.0プラグインラウドネスソフトSP-3800。EDIUSの音声シーケンスをラウドネス解析して素早く結果を表示することが可能で、ASTRO LoudnessエクスポーターとASTRO Loudnessアナライザーを連携することで、ラウドネスログの解析と結果の確認を効率よく行うことがでる。解析には音声ファイルを実時間再生する必要がなく、データ長1時間の解析で約5分となっている

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TSマルチプレクサCX-5528A-F。入力TSのPAT/PMT構成に自動追従して、マルチプレクサ内部でPAT/PMTおよびPIDを再構成することで、各TS入力のプログラムを1本のTSにMUXして出力することができるほか、プリセットパターンを最大16個まで登録しておくことが可能。LAN経由でプリセットの切替やTS出力ビットレート変更制御が可能

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生産ライン向けビデオ信号発生器VG-884。HDMIやDisplayPort、VGA、YPbPr、CVBS、YC出力に対応しており、リモートBOXやPCから各種設定やコントロールが可能。一般的なパターンのほか、HDMIやDisplayPortのプロトコルチェックパターンを装備し、CECやHDCPなど生産ラインでの効率化が可能

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プロトコルアナライザーVA-1838。4k、2k、HDMI 300MHzのほか、3DのFramePacking120pにも対応したプロトコルアナライザーで、HDCPやCEC、EDIDの計測にも対応している。VA-1831から引き継いだ優れた操作性とジェネレートモードでのHDMI4kの信号発生器としても使用可能。2012年7月発売予定

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4k対応マルチ6型波形モニターWM-3206(参考出展)。波形、ベクトル、音声レベル、ステイタス、ピクチャーに対応しており、波形、ベクトル、ピクチャーでは同時表示も可能

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オルタステクノロジー4kモニター(協力出展)。独自のHAST技術(Hyper Amorphous Silicon TFT)をベースに、微細加工技術、液晶配向技術、パネル駆動技術を進化させた最適設計により実現したTFTカラー液晶パネルを採用した小型モニター

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字幕文字表示機能搭載ラスタライザHW-7066。字幕のほか、ARIB STD-B29準拠の放送局間制御信号やCMコードの解析表示などアンシラリ表示機能、クリアスクリーンパケット出力監視機能のほか、波形やベクトルの簡易表示も可能

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ロギングアプリケーションSP-7066。HW-7066によりログデータを収得しファイル化することができ、保存期間が過ぎたログファイルの自動削除や複数のログファイルを統合して表示するログビュアー機能によりログ開始日時や終了日時の設定、イベント別フィルタ条件の設定が可能

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ARRI RAWフォーマットに対応した2k非圧縮SSDレコーダーHR-7502。ALC(ARRI Look Creator)によるLook Fileメタデーターを利用することで、撮影からDI、編集まで一貫した色管理が可能。Ver5では60fps対応のARRI RAWハイスピード記録が可能

WRITER PROFILE

稲田出

映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチルカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。