2015年に掲載した注目の製品、話題の製品に関する特集やコラム記事をいくつかピックアップ!「普段なかなか記事を読む時間がない!」という読者の方も、再度この年始にPRONEWSアーカイブをじっくり読んでみませんか?まずは映像業界のトレンドとなった注目の製品を取り上げたオススメ記事をご紹介します。

Point of View

2015年秋に日本でのサービスインを予定しているNetflix株式会社が6月18日、青山の自社オフィスにメディアを招いた会社説明会を行った。とくに目新しい発表はなかったが、取材陣はあらためて過去数年間にわたって日本でパートナーシップを推進してきた担当者や経営陣と直接質疑応答し、日本のオフィスを実際に訪れることで、インターネット動画業界の「黒船」がどんな文化を持ち、これからどんなサービスを提供し、日本のユーザーとクリエイターにどう相対していくのかについてより具体的な実感を持つことができる機会になったのではないかと思われる。この記事では説明会の概要と、全体としての雑感をお伝えする。


[DVX Story]

今、ひとつの期待のビデオカメラの発売が待たれている。この春にひときわクリエイターや映像制作者の注目を集めたハンドヘルド型4Kカメラ「AG-DVX200」(以下:DVX200)である。NABshowでパナソニックから突然発表され、赤い衝撃が走った。いま現役でビデオ制作に関わる30代以上にとって、“DVX”の称号は誰もが心揺さぶられるものがあるだろう。


OnGoing Re:View

NX100は今までのNXシリーズに搭載されていたAVCHD、DV方式に加えXAVC S方式が新たに加わった。SDカードに50Mbps 4:2:0 8bitで記録できる。一方X70はHD記録に関しては50Mbps 4:2:2 10bitが選択できる。

今回NX100のレポートにあたり、Sonyさんよりデモ機をお借りしてX70との比較テストを行おうとしたが、X70のデモ機が間に合わないということで今回はNX100の兄貴分であるNX3との比較検証を行うことにした。本来であればX70のXAVC L 4:2:2 10bit記録との比較を行いたかったのだが、残念である。

これらを踏まえてNX100の外観をチェックしてみよう。


稲田出のOverview

2007年にXDCAMのハンディタイプのカメラとしてPMW-EX1が登場して以来この手のハンディカメラが数多く製品化され、現在では放送局でも普通に使われるようになった。特に2014年はカメラのラインナップのほとんどが新製品と入れ替えるような勢いで矢継ぎ早に新製品を投入した年といえよう。ソニーとしては、来るべき4K時代を見据えカメラやレコーダーをXAVC搭載機種に一新するという作戦のようだ。


映像と色域の世界

映像技術の進化は、年々等加速度的に進化を遂げている。中でもアナログであるフィルムからデジタルであるファイルベースへと移行した事は大きな変化であると言える。その変化によって多くの事が様変わりして来た。ちょうど2005年頃から日本でもDI(Digital Intermediate)の普及が加速し、2007年頃にREDのカメラが登場した。さらに2009年には映画「アバター」が公開され、この作品が3D作品であるためDLP上映が必須であったことから、映画館は一気にデジタル化が進んだという。

こうした流れの中、2011年に株式会社ピクチャーエレメントは映画のVFXやDIを中心に行う会社として設立された。今回、同社でDCI対応の4KモニターとしてEIZOのColorEdge CG318-4Kを導入し、DCI規格による4Kテレビ番組制作を行った。次世代放送規格ではRec.709の色域より広いカラースペースとなり、従来の放送よりも色の表現が広がるが、カラーマネージメントの需要性は増し、モニターも高精度なものが要求されることになる。それらを活かす上で、どんなことが重要になってくるのであろうか。株式会社ピクチャーエレメント取締役 DIプロデューサー/カラーグレーダー齋藤精二氏にお話しを伺った。


ATOMOS Review

昨年の11月に発売されたATOMOS社のSHOGUN。再生機能が実装された前回のファームから更にアップデートが行われ、つい先日ファームウェア6.2がリリースされた。前回のファームアップと併せると、再生機能の充実に加え、DNxHRのレコーディングコーデックの追加、4KからのHD-SDIダウンコン機能の追加、LUT搭載やオーディオまわりの機能充実など、かなりのメジャーアップデートとなった。これで本来期待されていた通りの「SHOGUN」が誕生したことになる。


イベント映像演出の世界

株式会社シーマは、1961年に設立、大阪と東京を中心にイベントの映像送出から、展示施設向けの映像音響システムの納入など多岐にわたる分野で業務を展開している。2000年には、京都と広島にも営業所を設立し、スタッフは85名。今回、お話しをお伺いしたのは、常務取締役 石丸隆氏、フィールドエンジニアリンググループ マネージャー 藤井邦善氏、システムインテグレーショングループ セクションマネージャー橋本英昭氏の3名。


VJ再考〜イベント映像演出の世界 特別編

映像を楽器のように演奏する、それがVJ(ビジュアル・ジョッキー)です。世に広まったのは、今から15年以上も前の2000年前後でしょうか?これまで映像制作は、一部の限られた人のみが行ってきたものでした。それが機材や進歩により、自ら映像制作を行い、日夜クラブを発表の場として、活躍したのがVJ達でした。

当時活躍していたVJ達は、その後、映像業界の最前線で活躍されている方も多いといいます。VJが映像を誰でも制作できるように門戸解放した一端であるともと言えます。VJが勃興して15年ほど経った今、その間に何が起き、現在へと至ったのか?“映像というものとは?”と壮大なテーマを掲げ、VJを通して、制作ワークフロー、機材、人など映像演出の世界を考えてみたいと思います。今回はその第一弾です。


映像とその色についての考察

2013年の夏に発売された富士フイルムの「IS-mini」は新しいワークフローを現場にもたらしてくれた。カラーグレーディングが必要な制作環境において飛躍的な効率化を実現させることができる。あらゆるカメラのLog映像に対し、あらゆるLUTを充てることができるこの小さなデバイスは、あまりにも強力で頼もしい一台だ。発売から1年以上が経った今もその人気は衰えるところを知らず、数々の新しいシネマカメラが登場するたびに活躍の場を増やしていると言っていいだろう。堅牢で小型、さらにはアウトプットの信頼性の高さや、さまざまなワークフローへの汎用性も相まって、いまでは色管理を考えるうえではなくてはならない機材となった。


On Avid

2015 NAB SHOWの期間中、ラスベガス市内のシーザーズ・パレス・ホテルにおいて、昨年に引き続いて2回目のコミュニティ・カンファレンスイベント「Avid Connect」が開催され、1,000人を超えるプロ映像制作関係者が集まった。

Avidが掲げる次世代の制作ワークフローの根幹には、IBC 2013で初めて明かされたAvid Everywhere構想がある。顧客がメディア制作から配信、収益化までのすべてのワークフローを柔軟に選択し、セキュアな環境で合理化していくことができる共通サービス基盤となるAvid MediaCentral Platformを構築し、そのプラットフォーム上で、対応するSuite製品Artist Suite、Media Suite、Storage Suiteが互換性をとれるようにしていくというものだ。Avid Connectにおいて、Avid Everywhereは進化し続け、その機能を強化するための新製品投入とバージョンアップが行われてきている。



[年末年始イッキ読み!] Vol.02

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