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[Report NOW!]アストロデザインプライベートショー2016〜HDRやIP対応製品から8K放送に向けた製品までを一斉展示

2016-06-21 掲載

txt:稲田出 構成:編集部

4K/8K製品の宝庫、アストロデザインプライベートショーが今年も開催!

6月16、17日の2日間、東京・大田区南雪谷にあるアストロデザイン本社において「アストロデザインプライベートショー2016」が開催された。同社は早くから4K/8Kレコーダーやカメラ、測定機器などを手がけており、今年も多くの4K/8K機器の新製品が披露されたが、その多くはHDR対応となり、IP関連の測定機材や同社が得意とするコンバーターなどが出展された。8K対応のカメラは池上通信機や日立国際など、カメラメーカーの老舗からも発表になっているが、周辺機器も含めて幅広く対応しているところが同社の特徴的なところと言えるだろう。特に早期からNHKと共同で開発をスタートしており、8Kのリーディングカンパニーといえるだろう。

今年はBSを使った8K実験放送やIPTV、ケーブルテレビなどによる実験的取り組みが開始される年となっており、NHKを中心とした8K放送に向けての取り組みが盛んになっている。すでに8K対応の中継車や伝送実験が各所で行われており、2020年のオリンピックという大イベントに向けて様々な取り組みが始まっている。

アストロデザインではすでに小型8Kカメラを発売しているが、今回新たに開発された8Kカメラシステムや、120Hz対応のフルスペック55型液晶モニター、8Kフルピクセルモノクロモニター、8KフルスペックSSDレコーダーのほか、フルHD解像度のビューファインダー、HDMIテスター、MMTファイル編集ソリューション、4K画像からHD画像を切り出すことができる装置などが披露された。

なお、5月から8K映像制作環境として、実際に各種機材を利用することができる「8K Suite」専用展示スペースが本社内にオープンされており、98型8Kモニターのほか、カメラやレコーダーなどの映像制作機器を用意し、映像制作環境として活用できるようになっている。

ASTRO2016show_04458 8KカメラシステムAH-4801-B/AC-4802。15488×8776の133MピクセルのCMOSセンサーを採用しており、ARIB STD-B58対応の8K映像出力が可能。カメラヘッド、コントロールユニット、マスターコントローラーの3つのユニットで構成されており、カメラヘッドとカメラコントロールユニットは光ケーブルにより最大1kmまで対応している。また、レンズの色収差補正機能やHDR撮影に対応している。なお、将来的に120pフルスペック8Kへの対応も予定されている ASTRO2016show_04418 フルスペック8K対応カラーグレーディング装置VP-8427。色調整は12軸補正および3D-LUTに対応しており、傷補正や色収差にも対応。8Kから4KおよびHDへのエリア切り出しやダウンコンバート出力が可能 ASTRO2016show_04463 VP-8427はPCを接続してGUIで各種設定を行うことができる ASTRO2016show_04509 55型フルスペック8K SHV液晶モニターDM-3815。U-SDI、SNAP12形式の信号のほか、3G/HD-SDI入力により8K映像を表示可能。ガンマ、コントラスト、ブライトネスといった映像調整が可能で、専用リモートコントローラーによるユーザーからの映像調整に対応している。モニター解像度7680×4320ピクセルで、コントラスト比は1200:1以上、フルスペック8K SHV(120Hz)表示が可能。会場では8KレコーダーHR-7518からU-SDI×1本で接続し、フルスペック8K SHVでデモを行っていた ASTRO2016show_04382 フルスペック8K SHV SSDレコーダーHR-7518。非圧縮およびGrass Valley HQX Codecによる圧縮記録に対応しており、モジュール拡張により8K RGB4:4:4 120pの記録が可能。SSDデュアルスロットを搭載しており、収録中のメディア交換ができ、リレー録画が可能 ASTRO2016show_04388 HR-7518のSSD記録媒体 ASTRO2016show_04348 ディスプレイ測定・キャリブレーション装置。デジタルビデオ信号発生器VG-876とSpectraCal社のCalMAN Studioを接続することで、HDR検査の自動化が可能となるというもの。HDMIのほか、3G-SDI、DisplayPort、DVI、LVDSなどにも対応可能なほか、同期ユニットを使用することで8K120Hzまで信号を出力できる ASTRO2016show_04358 GUI設定画面は日本語もサポートしている。最新のHDMI規格をサポートし、HDR評価パターンの出力が可能。CalMAN StudioとメーターをUSB接続し、HDRモニターの前に置き、自動でHDRの検査を行える ASTRO2016show_04364 HDMI2.0/HDCP2.2対応HDMIテスターVA-1844。最新の映像伝送規格であるHDMI2.0/HDCP2.2に対応したテスターで、4K60p YCbCr4:4:4を、スルーさせてDDC/CEC信号の解析が可能。HDMI信号を受信機として受信し、プロトコルの解析ができUSBフラッシュメモリーにLog保存ができる ASTRO2016show_DSC04362 PCを接続して各種設定を行うことも可能 ASTRO2016show_04476 ステレオコンポーザーVC-7063を利用したサージカルビューアー。顕微鏡下で行われるような手術にをフルHD有機ELパネルを搭載したステレオビューファインダーで確認できる。信州大学 医学部・医学系研究科脳神経外科や東京女子医科大学 先端生命医科学研究所などでその有効性を検証。専用支持アームや映像プロセッサーなどがオプションとして用意されている ASTRO2016show_04440 ASTRO2016show_04437 4K-HD低遅延切り出し/回転装置GP-4020-A。日本テレビと共同開発された製品で、4K範囲の中の任意に選択した場所をHDサイズに拡大もしくは縮小して出力可能なほか、切り出す範囲は最大4ヶ所選択できる。また、切り出した映像を回転させることができ、回転速度の変更や低遅延という特徴があり生放送の運用にも使用可能 ASTRO2016show_04366 試作品の8Kフルピクセルモノクロモニター。現場などでフォーカス確認などでの利用を想定しているという ASTRO2016show_04367 インターフェースは試作品のためITで使われている光ケーブルを採用 ASTRO2016show_04478 厚さ1mmのシート型ディスプレイ(参考出品)。フルスペック8Kを8KインターフェースコンバーターDP-3818で4画面に表示。NHKやLGとの共同開発となっており、デジタルサイネージなどへの利用を想定しているという

WRITER PROFILE

稲田出 映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチルカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。


[ Writer : 稲田出 ]
[ DATE : 2016-06-21 ]
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