txt:岡英史 構成:編集部

関西地区初の大規模放送機器展とは?

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日本全国では、結構な数の放送機器イベントが行われている。おなじみのInterBEEやQBEE(九州放送機器展)等はその最たるものだろう。意外にも関西地区は小規模な放送機器の展示会はあるものの、映像関係だけではなく音関係やケーブルなど細かいガジェットまでも含めた総合的な展示会は存在していなかった。そんな中でテレビ大阪が中心となり、関西初の放送機器展が大阪・南港地区のATCホールで開催された。大阪モータショーで使われる会場の近くである。新大阪から地下鉄等を乗り継ぎ40~50分の距離と場所柄の感覚は、関東で言えば、国際展示場に近いかもしれない。

会場到着時は若干霧雨が落ちつつあるが、余り良い天気とは言えない状態。そのためか開場からお昼前まで来場者は非常に少なく、中にいる関係者スタッフの方がはるかに多い状態。しかし、午後から天気も回復し、午前中とは違い会場内は来場者によって埋め尽くされ、予定していたブースレポートが出来なくなるほどに…。地元パナソニック陣営の力が入っているのは当然として、キヤノンと朋栄が同じように大きく出展していた。丁度この3社が入り口付近に3並びで配置されているので、来場者数の増加に伴って奥に配置されていたブースに行くのが大変な感じさえした。レイアウトのイメージはInterBEEよりもQBEEに近い。第1回目ではあるが盛況な関西放送機器展からお送りする!

Panasonic

関西と言えばPanasonicのお膝元。スタジオ4Kカメラ&スイッチャーをメインに展示。NABでも話題になったVARICAM LTは手に取って確認ができる。

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Canon

CanonはNABで発表されたCN-E18-80mm T4.4 L IS KAS Sの実機を展示。まだ世界に1台、2台しかないとも言われているレンズ。非常にコンパクトで使い勝手が良い。この辺は別記事で。

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朋栄

朋栄はNABでの展示されたものを中心にソリューションの提唱。NABでは展示が大きすぎてイマイチピンとこなかったが、クロマキー時に合成する影の生成技術をコンパクトに展示しており、非常に解り易い。

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D-STORM

D-STORMはAJAブースとの共同での展示。NABで発表されたタブレットを使ってのペイント合成とIP接続が凄いことになっていた。

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銀一

銀一・ATOMOS・RODEの混成ブースはいまや地方展示会ではお馴染みのスタイル。とは言えThinTankPhotoのビデオバック(銀一)や新しいキャリブレーション(ATOMOS)等、新製品の展示が目立つ。

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マンフロット

マンフロットも同じく新製品のビデオバックの展示。CINEMA EOS等の最近の背の高いカメラに合わせ従来よりバックの高さを大きくしたのが特徴。またLEDライトもワイヤレスコントロール(BT接続)出来る新製品を展示。

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ランサーリンク

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世界中どこの展示会でもたった一人で1コマを借り切ってプレゼンしてる孤高メーカーのランサーリンク。勿論今回も一人!(トイレとかどうするんだろう…)

総評

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ちなみに今回の取材カメラはJVC GY-HM660を使用。関西地区なので赤いヤツを持って来ようと思ったが別件で使われてしまった

会場の広さはInterBEEでの2ホール弱と言うところ。1日歩き終わってみると脚が結構疲れている。各ブースもスタート直後の人の少なさに少々トーンダウンも隠せなかったようだが、それを忘れるかのように午後からの人の多さで完全に活気を戻した感じあった。

今回は第1回目と言うこともあり、SonyとJVCの出展はなかった。この時期Sonyは関西地区でも独自に展示会を行っているので、今年は日時調整が出来なかったのかも知れないが、やはりこのような大きなイベントでのSony vs Panasonicのガチ対決はユーザーとしても見たいところ。来年がどうなるか予想がつかないが、できれば関西地区の大きな放送機器イベントとして開催して欲しい。

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セミナーとしては数少ないが、集客力はしっかりと席も埋まっている感じを受けた

WRITER PROFILE

岡英史

モータースポーツを経てビデオグラファーへと転身。ミドルレンジをキーワードに舞台撮影及びVP製作、最近ではLIVE収録やフォトグラファーの顔も持つ。