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[岡英史のNewFinder]Vol.61 今すぐ手に入れたいレンズ登場!CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S

2016-11-04 掲載

txt:岡英史 構成:編集部

EFマウントシネマズームレンズ

oka_61_cn-e_39_b

以前少しだけ触った感触のファーストインプレッションを書いたが、今回は発売前の製品版モデルに限りなく近い機種をInterBEE前のクソ忙しい時期にお借りする事が出来た。

今回は現場投入しての試用レポート、メインのボディはEOS C100 Mark IIという鉄板な組合せで運用する事が出来た。まずは結果から言おう。最高だ!このレンズ、筆者の撮影環境だともうこれしかないと言い切ってしまおう。もちろん購入予定機材としてリストに入れた!

oka_cn-e_18b AF・AEに対応、手振れ補正も内蔵

何が良いのか?第一に上げられるのがコストパフォーマンスだ。大判センサーレンズで、しかも電動サーボ内蔵で予価70万円は、業務レンジにドンぴしゃな価格設定だ。次にこのレンズ、いかにもCanonのENGレンズっぽいシャープなエッジを残してくれている。つまりピントが掴みやすいと言う事だ。おっと、このレンズはシネマレンズじゃないのか?確かに型番から見てもシネマ用途なのかも知れない。断言しても良いが、これはENGレンズと思って付き合った方が良い。安いシネマレンズと思って購入を考えている方、一度デモ機等で触ってからの購入がおすすめ。ENG用途で考えている方は予算があるなら今すぐ予約をおすすめする。

oka_61_cn-e_16 グリップ(リモコン)は別売りとなる

EFマウントの選択

oka_61_cn-e_40_b

最初の大判センサーカメラのEOS C300の登場後、今までは2/3inchのENGカメラが使われていた場面で、深度コントロールが思うように出来るためスーパー35センサーサイズに変わっていったが、その際問題になるのはレンズだ。PLマウントはシネマの本流の方々に任せるとして、業務レンジではやはりEFレンズを選ぶ。

EFレンズは多種多様なのでその撮影用途に沿って選べばいいが、少なくとも標準ズーム的な物は意外と持っていたりすることも、シネマEOSシリーズが一気にブレイクした理由の一つだろう。特に、少しでも写真好きなら24-70/f2.8 Lレンズを意外と持っていたりする。このレンズ、明るくて良いのだが、ズーム比率がビデオ的要素で使うなら約3倍はさすがに厳しい。では次に選ぶのは24-105/f4 Lレンズと言う事になる。このレンズなら約5倍のズーム比なので、少しの工夫でENGレンズ並に動く事が出来る。ではこのレンズでOKなのかと言えば、答えはNOだ。

ある日、C100のWeb用映像制作時に、Lレンズの設計・製作チームの方とお話しできる機会があり、その中でどういうレンズでどんな価格帯なら欲しいのか?と言う質問に2つの回答をぶつけてみた。

35mm換算で

  1. 24-150/f2.8:価格120万円
  2. 24-120/f4.0:価格70万円

上記の2機種をリクエストしてみた。

正直、1.は前玉径も200mmを越すような大型のレンズになるのは目に見えている。それだけ大玉ならこの価格帯に入るのは不可能。2.は現存している24-105/f4を少し改造すれば出来るはずと読んでのリクエストだった。そして出来上がってきたのは今回の18-80/T4.4と言うレンズだ。F・Z・Eに各々リングギアが付き、しかもENGレンズのようなリモコングリップと電動ズームまで搭載された。

oka_61_cn-e_44 レンズの大きさは70-200/f2.8の望遠レンズとほぼ同じ

救世主登場

このレンズを一言で表すならこの言葉がピッタリかも知れない。このレンズの特長は、EFマウントを通してカメラボディから色々な操作が出来る。C300 Mark IIやC100 Mark IIを母艦にすると、レンズの全ての機能をコントロールできる本体の十字キーでズーム操作も可能。シネマEOSらしくどの様なポジションでも収録が可能になる。そしてそのコントロール性はLANC互換リモートを通して色々なカメラでもその動作を確認できた。

Canon EOS 7D
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EOSムービーの一番の弱点はズーム操作だ。そもそもスチルレンズはズーム中の画を撮るようには出来ていない。それでも慣れていけばそれなりのズームが出来るが、超スロー等はRIGでも組み込まない限り不可能。このレンズはボディ側から電源を供給し電動ズームが効く。この効果は試せば解るが非常に大きい。

JVC GY-LS300CH
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このカメラのマウントは、EFではなくM4/3マウント。これをMetabonesのSpeed BoosterをかませてEFマウントに変換しているが、これもマルチ接点がしっかりしているために本体からのコントロールが可能。勿論電動ズームもSBを介して給電されているためにOKだ。このポジションを見れば何となくわかるが、EVFを付ければショルダーカメラとして成立する。

Sony NEX-EA50
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シネマEOSシリーズよりも前に発売になっているEA50。VFが最初からカメラ左側にオフセットしており、スコープもついている為、なかなか撮影ポジションは良い。しかし標準の電動ズームレンズではテレ側にレンズが延びるのでバランスが崩れる。またグリップが本体からレンズ側にシフトするために腕のストレスが軽減される。また、SBを介して居るがコントロールは問題ない。

Blackmagic URSA Mini
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今回一番驚いたのはこのカメラだ。EFマウントを装備しているとは言え予想以上にレンズをコントロール出来た。ワンプッシュAE/AFもしっかり機能する。勿論LANCズームコントローラーを取り付けるとズームリモコンがしっかり使える。このカメラは担ぐとアイリスがやりにくいのだが、CN-Eはレンズ側で全てをマニュアルコントロール出来るのでその不便な部分を解消できる。今回の動作TESTで一番好印象の組合せだ。

Canon C100 Mark II
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最後にC100 Mark IIをEVFを付けてENG仕様に組み立ててみた。三脚に載せて操作するにはモニター面はカメラ後部より左側にオフセットしていた方が絶対に操作性は良い。C100 Mark IIもこのスタイルにすると操作感は更に向上する。さらに、ボディのLANC互換にズームデマンドを付ければパン棒握りながらズームワークが可能になる。

総評

oka_61cn-e_17b 電動ズームBOX後端、リモート端子の横に12V入力端子がある

前記したがCN-E18-80は、今まで使いにくかったレンズワークを一気に解消するレンズと言える。そのためにFIXで繋ぐ事しか出来なかったカメラでレンズワークができ、今まで以上の自然なワークが可能になった。EFマウント信号に準拠していればボディは関係ない。しかしアイリスはメカニカルではなくフライバイワイヤーと同じで給電されないと動かない。そのためC500やF55などのPLマウントでは、12Vをレンズに直接入力しなければならない。逆に言えばそれが出来るなら、このレンズはEFマウントなら何でもOKと言う事だ。

oka_61_cn-e_36 上がEF-S 15-85mm、下がCN-E18-80mm。画角の差はこの位のイメージだ

またT4.4と言う明るさを懸念する方も居ると思うが、実際に現場で使ってもこのレンズが暗いと言うイメージは無い。イメージ的にはLレンズのf4通しと思って貰えば良いだろう。またその画質も結構しゃっきりとしてエッジも掴みやすく当にENGにはピッタリ。なので柔らかいイメージを考えての使用はそれなりに工夫が必要だという事を覚えておけば良いだろう。


WRITER PROFILE

岡英史 バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン


[ Writer : 岡英史 ]
[ DATE : 2016-11-04 ]
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