txt:茂出木謙太郎 構成:編集部

出演者全員VTuber!!

10月17日に生放送された!アベマTVの「にじさんじのくじじゅうじ」は、なんと出演者がVTuberだけのTV番組だ。MCはタレントのタイムマシーン3号のお二人が行うが、お二人もまた受肉されてVR空間に登場している。

この二ヶ月ほどは、「にじさんじのくじじゅうじ」の技術担当として毎日がVTuberのシステム検証と構築とテストの連続でした。ご存知(かどうかわからないけど)「にじさんじ」に所属しているライバーみなさんは、これまでは3Dの肉体を持っていなかった人も多く、まず3Dのモデルをどう動かすかということから問題は始まった。VIVEとIKINEMAを使うのか、はたまたPERCEPTION NEURON 2.0を使うのか。VICONやOptiTrackの可能性はあるのか?そしてこれらをどのように同じVR空間内で遊んでいくのか?モデルフォーマットは?耐えられるポリゴン数は?一箇所に入れる人数は?カメラワークはどうするのか?

クオリティのことを考えると、アバターのポリゴン数を10万以上にはしたいので、既存のプラットフォームではちょっと物足りない。バーチャルキャストはポリゴン数の上限がないけど、同時に部屋に入れる人数が6人であることを考えると、MCと出演者、更にカメラマンを入れると12人のキャパシティが最低でも必要だ。

これはもう、オリジナルの撮影用プラットフォームを作るべきなのかなぁと、悩んでいた矢先にバーチャルキャストがエンタープライズパッケージサービスを発表。早速に直談判してすぐにエンタープライズパッケージを使えるようにしていただいた。つまり、バーチャルキャストのエンタープライズパッケージをいち早く採用した配信になっているということも、とても特徴的なのだ。

さて、プラットフォームも決まり、まずはこのシステムを使ってテクリハを行ったのだけど、バーチャルのカメラを、実際のカメラマンが使いこなす様子はまさに職人芸。生まれて初めてOculus Riftをつけてバーチャル空間に入っているのに、動きはちゃんとプロカメラマンなのだから。「重さゼロ、手応えゼロのカメラは腰痛に悩むカメラマンにはいいかもねぇ」なんて冗談を言いながら、軽快にカメラを操っていた。本番でもこのプロの技が生かされているに違いない。

ところで、MCのタイムマシーン3号のお二人を受肉させるにはどうしたらいいだろう?ということでお二人にはVカツを使っていただいた。作業の様子は番組内で紹介されたとおりで、山本さんも、関さんも大いに楽しんでキャラクターを作ってくださった。特に関さんにはこの機会にぜひともバ美肉体験をしていただこうと言うことで、かなりフェチ心をくすぐるできになったと思う。

とにかく、大騒ぎの二ヶ月が、あっという間に過ぎてしまったのだ。まぁこれからは毎週生放送という宿命を背負って生きていくわけだけども。ぜひとも毎週水曜日の9時はAbemaTVの「にじさんじのくじじゅうじ」を御覧ください。チャンネルはこちら

WRITER PROFILE

茂出木謙太郎

株式会社キッズプレート代表。「楽しいInternetコンテンツ」をテーマに活動。現在VRの可能性をまさぐり中。CG-ARTS協会会員