txt:岩沢卓(バッタネイション) 構成:編集部

日本語を学びたい外国人向けのeラーニングコンテンツを制作・配信

様々なeラーニングコンテンツを長年に渡って制作販売を行なっているアテイン株式会社。自社内にスタジオと編集環境を持ち、シナリオ制作から映像収録、ナレーション収録、編集まで全ての工程を自社内で完結、コンテンツ配信サービスの構築なども行なっている。

現在は、YouTubeLiveやUdemyなどの外部サービスも活用したコンテンツ発信も行なっており、V-60HDを用いたマルチカメラでのコンテンツ制作についてお話を伺った。

V-60HDを使用することでコンテンツ制作がリアルタイムで完了するようになった

――どういった動画コンテンツを制作されているのですか?

大部氏:現在は、日本語能力試験用のコンテンツなど、日本語を学びたい外国人向けの映像やオンラインテストなどの制作を主に行なっています。

アテイン株式会社 大部氏

――V-60HDを導入することで制作方法に変化はありましたか?

大部氏:今年の7月ごろに導入し、使用しています。それまではスイッチャーは使用せずに編集作業を行なっていました。マルチカメラでの運用ができるようになったことで、生放送をしながらコンテンツ制作が完了するようになり、制作スピードが格段にアップしました。

安藤氏:それまでは、講師自身がスマホで撮影していて、ホワイトボードやPC画面などを写したい際には、手持ちでスマホを操作していました。スイッチャーを導入することでPC画面の取り込みも簡単になりましたし、動画のクオリティーも安定させることが出来ていますね。講師の方々からも、“授業に集中できて嬉しい”という声をもらっています。

アテイン株式会社 安藤氏

――スイッチャーの導入が初ということでしたが、V-60HDを選ばれた理由は?

大部氏:入出力の端子と映像フォーマットの種類が豊富ということが、選択の決め手でした。映像関係の知り合いに相談したときに、V-60HDをオススメされたことも大きいですね。

ロゴやグラフィックの合成もV-60HD上で行なっている

――操作面で悩まれたことなどは、ありますか?

大部氏:直感的で特に悩むことなく導入することが出来ました。クロマキーを使用したショルダーロゴの表示なども、簡単に出来てクオリティーアップに繋がっています。

グリーンバック収録にも対応したスタジオを完備

――今後、行なっていきたいことなどはありますか?

大部氏:V-60HDには、音声ミキサーも付いていますし、対談形式の番組づくりなどにも挑戦していきたいですね。

安藤氏:弊社では、プロンプターの事業も行っているのですが、そういった式典・スピーチの登壇者向けの映像送出にもスイッチャーを用いることで、よりスマートな演出が可能になるのではと考えています。

大部氏:グリーンバックの設備もありますので、リアルタイムでの背景合成なども行うことで、より映像のクオリティーアップをしていきたいと考えています。

WRITER PROFILE

岩沢卓

岩沢卓

空間から映像まで、幅広いクリエイティブ制作を手がける兄弟ユニット「岩沢兄弟」の弟。 デジタル・アナログを繋ぐコミュニケーションデザイン・プランニングを行う。