[爺の嫌がらせ]Vol.03 軽くて、丈夫、ブレない、万能の三脚、なんてない
2019-08-23 掲載

はじめに
PRONEWSの編集部に聞いてみました。
この記事を読むのはどんな方々?
「いわゆる、ビデオグラファーの皆さんですね。撮影から編集まで一人でこなすことが多くなっているそうです」
「すると、大画面の動画は撮影しない?」
「様々だと思います。主にテレビ、PV、CM、Webが多いかと」
とすると、スタジオ撮影が主で、屋外で極端な条件の撮影はしないかもしれません。そうかといって、どんな困難な依頼でもメシを食うためには断れませんね。
では、そんな場合どうなるか、三脚(ヘッドを含む)を基本にシミュレーションしてみましょう



三脚のイメージ
カメラ雑誌には三脚の記事や広告が載っていますが、ほとんどが写真用です。
「わが社の三脚は小型軽量で丈夫、ブレません」
また、各社三脚の比較では「カーボン脚で軽量だがブレない」という記事もあります。
爺は「本当かね」と疑ってしまいます。
50インチ程度までのテレビの小画面ならブレが目立たなくても、劇場で幅10mを超える大画面では、見ていられない動画がよくあります。
16mmフィルムトライアルルームにやって来る方々に、必ず質問します。
「三脚はどんなのを使っていますか?」
すると、「持っていません」がフツーで、「写真用を動画用にも使っています」が次。
「動画用を持っています」は、ほとんどいません。
ま、きちんとした動画用の三脚を持っているなら、トライアルは必要ないわけですが。
動画用の三脚
このレポートでは、写真用ではなく、動画用の三脚を取り上げます。
最新の三脚は現場でも見るチャンスがありますから、クラシックな木製三脚をベースに解説します。
「手持ちで機動性に富んだ撮影で構成したい」という希望もあるでしょうが、ジンバルやステディカムを使って、ブレが抑えられた手持ちならまだしも、60分以上のドキュメンタリーや劇映画を、全て手持ち画面で構成すれば、大画面の上映に耐えられません。
手持ちでブレたアクションシーンも結構ですが、穏やかな落ち着いたシーンがあってこそアクションシーンが生きるわけで、お客様が納得しなければ、お金の取れる動画にはなりません。
では、本題。


レンズ交換は常識なのに
テレビ取材では、ズーム1本で済ますこともあり、持ち運びしやすい比較的軽量な三脚を使っていますね。テレ端からズームバックしようとして、電動ズームレバーに手を添えただけでファインダー像が揺れ、ファインダーに眼を付けると、呼吸で揺れませんか。
2/3インチ業務用HDカメラで、120mmを超えると微妙な揺れが気になって、無意識にブレが目立たないところまでズームを引いてから、ズームバックしていませんか。
その三脚は、「望遠レンズに対してブレを抑える性能が十分でない」ということです。
今、アナタが使っているカメラは何ですか?
小型で軽い動画専用カメラ?DSLR?REDやALEXAだ、というアナタもいるかもしれません。
2/3インチセンサーのテレビ用HD動画カメラは高倍率ズーム1本で撮影できても、フルサイズセンサーの動画カメラでは、単焦点のプライムレンズを交換して撮影しなければなりません。中でもPLマウントのレンズは重さ2kgを超えるのが珍しくありません。
そして、ミラーレスフルサイズカメラでは、マウントアダプターを介して、あらゆるマウントの超ワイドから超望遠まで、ほとんど無限にレンズ交換できます。
最近では、オールドレンズを動画に使うのも流行しているようで、写真用と動画用レンズの境界がなくなりつつあるのも、使えるレンズが急増している原因です。
その辺の事情は、PRONEWS読者ならジョーシキ。
動画カメラは、DSLRから動画専用のハイエンド機まで重さも大きさも千差万別で、4Kはおろか8Kがフツーになりつつあります。
4Kあれば、幅20mの大スクリーンに上映しても、良い画質が保てることは実証されていますから、プロの動画カメラマンを「自称」するなら、小画面だけでなく大画面の上映も考えなくては商売になりません。その場合、観客が目眩を起こすほど画面が揺れたら、技量以前に信用を失います。
重いレンズを支え、大画面でも良好な画質を保つためには、良質な三脚が必須なんです。


「俺には関係ないね」というカメラマンや、スマホでしか動画配信をしない場合は、ここで止めといてください。
撮影ジャンル
アナタは何を撮影するカメラマンですか?
劇映画、ドキュメンタリー、ネイチャー、動物などなど、ジャンルは無数です。
監督が、突然、思い付いて一言、
「海の水平線から昇る太陽のクローズアップが欲しいなあ。タイトルバックに使いたいね」
こんなカットは、どのジャンルでもイメージできますね。
とりあえず、時間と費用は置いといて、
「太陽のクローズアップだって? 何mmのレンズ???」と、アナタは思います。
どうしたって、超望遠レンズを使わざるを得ません。
「太陽の大きさが、縦幅いっぱいになってれば、文句ないだろ」と思ったアナタ、フルサイズセンサーの縦の長さは24mmです。
「そんじゃあ何mmのレンズ使うの?」と聞かれて即答できれば、基礎知識は十分。
太陽や月の直径は、焦点距離の100分の1に写りますから、直径24mmの太陽なら、2400mmが必要です。



写真、動画提供 大迫秀仁・東京藝術大学大学院映像研究科
「なに、2400mm?そんな望遠は持ってない」
これが当たり前。
「じゃあレンタルしかないね」と、レンタル会社へ電話します。
「2400mm貸してください」
「ありません。1000mmが最望遠です」が回答。
「しょうがない、APS-Cセンサーのカメラを使って、直径10mmの太陽で我慢すっか」と、監督に相談すると、
ワガママにも「嫌だ、絶対フルサイズで行きたい」
監督だってワケがわかっていないにも関わらず、言ったことは曲げたくないことがよくあります。
爺は、太陽の黒点をビスタビジョンフィルムカメラ(フルサイズ相当)で撮影するために、ニッコール800mmに2倍のテレコンを2個装着して、3200mmで撮影したことがあります。カメラボディとレンズを乗せたサポーターを支えるヘビー級の三脚と、レンズ本体のブレを抑える小型三脚を、先端に取り付けて併用しました。
「テレコン2個をかますと、ボケボケで使いものにならないのでは」と考えるのは、これもジョーシキですが、太陽ならレンズの絞りだけでは足りません。ニッコール800mmはF8が開放です。テレコン1個でF16、2個でF32が開放です。
太陽以上に明るい被写体はありませんから、こんな絞りでは全く足りません。そこでレンズをF32まで絞ります。すると、F128相当です。まだ足りないので、濃いNDゼラチンフィルターを併用して、ようやく太陽の黒点が写ります。ニッコール800mmにはフィルタースロットがありますが、スロットに装填できるND400のような専用フィルターはありません。1カット撮影すると、ゼラチンフィルターは熱でベコベコになりますから、時間と費用もバカになりません。
これ以上の超望遠レンズでは、クーデ型天体望遠鏡で月のクレーターのクローズアップを撮影した経験があります。天体望遠鏡の本体は赤道儀で月を追尾して動きますが、接眼部は固定されていて、ビスタビジョンカメラのレンズマウントの内部に接眼部を合わせることで撮影できたので、超大型の三脚は使っていません。
超望遠にはどんな三脚を使うか
3200mmは置いといて、レンタルできる最望遠、1000mm+2倍テレコンで、何とか2000mmレンズを確保できました。
監督も「そこまでしかないんなら、しょーがないか」と妥協。
やれやれと一安心。
そこで、「自分が持っている慣れた三脚で撮影したいな」と、短絡。
「ダメです」断言します。
例えば、アナタが所有する業務用ビデオカメラ用三脚に、2000mmを装着したカメラを乗せてみましょう。画面は揺れっぱなしで見ていられません。ファインダーを覗くと、心臓の鼓動で画が揺れます。
被写体を画面に入れようとしても、どこを見ているか見当もつきません。
「こりゃダメだ。三脚もレンタルしよう」と、また電話します。
「2000mmでも使える三脚を貸してください」
「一度、チェックにお出で下さい」ということで、またレンタル会社に出かけて行くと、
「これです」
アナタは、その三脚を見たとたんにブッ飛びます。
「こんなにでかいんですか?重さは?」
「脚とヘッドで30kgくらいでしょうか。この三脚と、レンズの先端を支えるために、もう1本三脚が要ると思いますが」


「やめた方がいいかも」と思っても、後には引けません。
さて、何とかレンズと三脚を揃えてロケに行きます。
海です。無風なんてことはほとんどありません。
夜明けにぶっつけ本番、は無理なので、昼間、水平線近くを航行する船でサイズを確認するのが、手順です。
助監督が呑気に「左手のあそこに船がいます」
「なんだって、どこにいる?ちょっと待ってね」
と、探している内に時間が過ぎて行きます。
助監督がまた一言ツブヤキます。
「そんなに時間が掛かったら、太陽が上がっちゃうよ」
ファインダー、モニターを見ると、既に画面は揺れています。レンズとボディに当たる風が、三脚を含めたシステム全体を揺らします。
監督が無責任にも、
「そんなに揺れたら画にならねえよ」
「お前が言ったんだろ!」と思っても、口には出せません。
風除けを立てるか、どっかホテルの一室でも借りて風の無い室内から撮影するか、何か対策をしないと、どうにもなりません。時間と予算がドンドン膨らんで行きます。
この実例は、市川崑監督「東京オリンピック」の冒頭、太陽のクローズアップカット。
トップカットは、既に空に昇った太陽ですが、雲一つない水平線から昇ってくるカットが後ろに使われていて、長いカットを二つに割ったことが判ります。
雲のない水平線は極めてレアなので、撮影スタッフは、銚子、犬吠埼の「ぎょうけい(暁鶏)館」という旅館の窓から、1か月近く粘って「キヤノン1000mm F11にリアアナモブロックを取り付けて、合成焦点距離2000mm F16」で撮影したそうです。
三脚の性能
超望遠レンズの撮影はひとまず置いといて、8K超高精細映像で画面が揺れたらブチ壊しですね。お客さんは日常見るテレビではない、大型で非常に美しい映像を期待して、劇場まで足を運んで料金を払います。
もうお判りのように、カメラが小型化しても、超高精細画質を確保するためには、「脚が肝心」。
カメラメーカーはここには目をつぶって、「手振れ補正機能がある」としか言いません。
それに乗って「カメラが軽いんだから、三脚も軽くていいよね」と思っているアナタ、一度、高価で精度の高い、大型の三脚を触ってみてください。


16mmフィルムトライアルルームに初めてやってくる方々に、爺が普通に使っている三脚を操作してもらうと、「今まで使っていた三脚は何だったんだ」という感想が全て。
値段を聞いてまたビックリ。
「高価な三脚はその価値がある」ってことですが、「知らぬが仏」。
良い動画用三脚の条件は、
- レバーを締めれば、そのポジションで止まること
固定レバーの締め方で画面が動くようでは、狙った画面になりません。- 固定レバーを外すと、パンやティルトがスムーズに動くこと
- レベル(水準器)が付いていること
ボールヘッドでも、平面のミッチェルヘッドでも、「レベルを出す」のが助手の第一の仕事。爺の助手時代も、ボーっとしていると、「レベル!!」とカメラマンから声が飛んできたもんです。- 脚の伸縮がスムーズで2段
3段に伸びるプロ向けの動画用大型三脚はほとんどありません。多段、コンパクトにしようとして、細い脚を組み込むと、使い物になりません。写真用の多段三脚を細い方から伸ばすバカ(あえて言います)がいますが、揺れを助長するだけです。- 太く、重い方が安定する
65mmフィルムカメラでは重さ50kg以上のカメラもありますし、望遠レンズの撮影では、既述の通りです。ARRIFLEX35用オリジナルヘッド。おそらく1960年代の製品。パンのベースはグリス、ティルトは銀色のプレートを挟む力加減で調整。このヘッドを操る技術は職人芸
動画用三脚にはレベルが必須
左は16mm用MILLERオイルヘッド。内部に粘性の高いオイルを封入してパン、ティルトをスムーズにした最初の製品
動画用三脚は大小がセットになっている。クラシック三脚はヒッコリーの木製。亜麻仁油を塗って防水、防汚の手入れが欠かせない
国産ギアヘッド。グリスとオイルヘッドの中間期にギアヘッドもあったが、右手と左手の動作が違い、慣れるのが大変で普及しなかった。爺の会社でもスタジオのクローズアップ撮影専用だった
大型三脚を使う
小型軽量カメラなら三脚に乗せたまま、カメラマンが自分で「ヒョイ」とポジションを変え、ズームレンズでサイズを合わせて撮影できます。
大型の8Kカメラで望遠レンズを使えば、必然的に大型重量級の三脚が必要になるのは、もうご理解いただけたでしょう。
重くて大型の三脚を使う場合、アダやオロソカにポジションを替えられません。
「ここにカメラを持って来て」と助手に頼むと、まず三脚を据え、カメラを乗せ、レンズを装着します。
カメラマンがファインダーを覗いて、「ちょっと違うなあ。レンズを○○mmに交換して」。 また覗いて、「どうもポジションが良くないなあ。あそこへ移動しよう」と、50mほど動きます。その度に、セッティングのやり直しです。総重量50kgのシステムを、あっちへフラフラ、こっちへフラフラしているうちに、助手の体力が無くなります。
太陽の位置が変わってしまい、雲も張り出してきます。
「今日はダメだねぇ」
アナタがダメなんですよ。
爺が撮影現場で見ていると、デジタルカメラ、ズームレンズに慣れたカメラマンは「一発でポジションと使う単焦点レンズを決めるのが、最も苦手」のようです。

段取りが全ての始まり
監督も同じです。
「思い付きで言うんじゃない。最初からシナリオに書いとけ!!!」
と、プロデューサーを怒らせる前に(爺の会社員時代によく見かけた光景です)、予算の裏付けと準備が必要です。
「監督の何気ない一言が、とんでもないオオゴトになる」前に、きちんと撮影計画を立てないと、思うような画は撮れません。
結論は、
「使うカメラの大きさと重さ、使うレンズ、使う環境、によって、三脚も交換する必要がある」ってことで、「それを決めるのはシナリオと画面設計」。
爺は思います。
万能の三脚はありませんし、小型軽量でブレない、なんていう便利な三脚はあるはずがありません。レンズと同じように、三脚にも投資を惜しんではなりません。
「レンズは交換するのに、三脚を交換しないのは何故?」
■お詫びと訂正(2019年11月5日)
2019年8月23日掲載の爺の嫌がらせ Vol.03「軽くて、丈夫、ブレない、万能の三脚、なんてない」の稿で、記述の間違いがありました。
「市川崑監督「東京オリンピック」の冒頭、太陽のクローズアップカットを600mm+リアアナモフィックレンズを使い、1200mmで撮影した」、と記述しましたが、爺の記憶違いでした。
16mmトライアルルームのメンバー、原さんから、「キャノンとナックの共同制作による2000mm F16、と資料にある」と、ご指摘をいただきました。
調べたところ、公益財団法人日本オリンピック委員会、市川崑監督が語る名作「東京オリンピック」の、使用されたカメラとレンズの資料に、1200mm3本、1600mm2本、2000mm1本と掲載されていますが、アナモレンズという表記はありません。
また、株式会社毎日映画社のネット資料には、「エントランスに展示されたアリフレックス35カメラに装着された1200mmレンズの写真」が載っています。このレンズには、「ナック、アナモフィック」の表記が見えます。
その当時のキャノンRレンズ(現在のEOS Rではありません)の資料には、1958年600mm F5.6、1960年1000mm F11が載っています。800mmはありません。
これを受けて、ナックOBの平岡さんにお聞きしたところ、「キャノン1000mmにリアアナモブロックを取り付けて、2000mmを制作した」と、お答えをいただきました。
平岡さんは、「市川崑監督から、競技場の中には限定されたカメラマンしか入れないので、どうしても超望遠シネスコレンズが必要、という注文があったので何種類か作った。1962年くらいからマスターレンズを選定して、設計を始めたが、コンピュータは無い時代なので、設計図を書いては、手磨きで試作を繰り返した。朝から晩までやっていたので、灰皿がタバコの吸い殻で山になっていた」と、記憶しておられました。
キャノンR1000mmはF11です。すると、リアアナモブロックを取り付けると、合成F値がF22でなければなりません。資料のF16は正しいのか、悩むところです。
「600mm F5.6+リアアナモを制作したことはありますか」という質問には、「そのタイプも作った記憶がある」ということでした。この場合には、1200mm F11になります。
推測すれば、太陽のクローズアップは2000mm F22で撮影され、競技場の中、例えば陸上100mm決勝のシーンでは1200mm F11を使った、と考えられます。
当時の映画フィルムは、コダック製ではISO 50のタングステンフィルムしかありませんでしたから、2000mm F22では、屋外のピーカンでなければ撮影困難です。
資料は、1000mm F11と600mm F5.6のデータを取り違えているのでしょうか。また、2000mm F16というレンズが無いとすれば、当時の記述も間違っていたのでしょうか。ご存知の方からご教示いただければ幸いです。
爺も、混同して記述してしまったもので、お詫びして、訂正いたします。
■お詫びと訂正(2019年11月8日)
1000mm F11+リアアナモの場合、2000mm F16かF22か、という疑問が解消しないので、更に調べてみました。
以前、デジタルコンテンツ協会の事業で、メガビジョンシステムの光学設計を担当された「柴田隆則」(しばた・たかのり)先生に見解をお聞きしたところ、「2分の1リアアナモレンズの場合、横方向は2分の1ですが、縦方向はそのままで、圧縮面積は2分の1です。従って理論的には、露出倍数は2倍で1絞り落ちるだけですが、光学的損失を考えると露出倍数2.5~3倍くらいが妥当でしょう。1000mmくらいの超望遠になれば、そうシビアではないので、光学測定器で実絞りを測ってF16なら、それが正しい、と言って差し支えないですね」ということでした。
爺は思い込みで書いて来ましたが、最初の記事が正しいことが判明しましたので、再びお詫びして訂正します。
WRITER PROFILE
荒木泰晴
東京綜合写真専門学校報道写真科卒業後、日本シネセル株式会社撮影部に入社。1983年につくば国際科学技術博覧会のためにプロデューサー就任。以来、大型特殊映像の制作に従事。現在、バンリ映像代表、16mmフィルムトライアルルーム代表。フィルム映画撮影機材を動態保存し、アマチュアに16mmフィルム撮影を無償で教えている。
[ Writer :
荒木泰晴
]
[ DATE : 2019-08-23 ]
[ TAG : 爺の嫌がらせ]
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WRITER PROFILE
荒木泰晴
東京綜合写真専門学校報道写真科卒業後、日本シネセル株式会社撮影部に入社。1983年につくば国際科学技術博覧会のためにプロデューサー就任。以来、大型特殊映像の制作に従事。現在、バンリ映像代表、16mmフィルムトライアルルーム代表。フィルム映画撮影機材を動態保存し、アマチュアに16mmフィルム撮影を無償で教えている。
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荒木泰晴 東京綜合写真専門学校報道写真科卒業後、日本シネセル株式会社撮影部に入社。1983年につくば国際科学技術博覧会のためにプロデューサー就任。以来、大型特殊映像の制作に従事。現在、バンリ映像代表、16mmフィルムトライアルルーム代表。フィルム映画撮影機材を動態保存し、アマチュアに16mmフィルム撮影を無償で教えている。 |
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栁下隆之 写真家アシスタント、現像所勤務を経て、撮影機材全般を扱う輸入販売代理店で17年余り勤務の後に、撮影業界に転身。一眼カメラによる撮影を得意し、代理店時代に手がけたSteadicamや、スタビライザー系の撮影が大好物。 |
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長谷川朋子 テレビ業界ジャーナリスト、コラムニスト コンテンツビジネスの仕組みについて独自の視点で解説した執筆記事多数。最も得意とする分野は海外流通事情。カンヌのTV見本市MIP現地取材を約10年にわたって重ね、この分野におけるオーソリティとして活動中。 |
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高信行秀 ターミガンデザインズ代表。メーカーや代理店などの依頼でトレーニングや技術解説、マニュアルなどのドキュメント作成など、テクニカルに関しての裏方を務める。知られていない製品の魅力を伝えることが好きで、色々と仕掛けることを趣味にする。 |
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山下大輔 フリーランスの映像講師。Adobe Community Evangelist。アドビ製品でビデオ編集をどのようにやっていくか日々模索中。FacebookではAfter Effects User Groupの管理人として勉強会なども随時行なっている。 |
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山本加奈 山本加奈 KANA YAMAMOTO デジタル・フィルム・フェスティバルRESFESTのディレクターを経てウェブマガジンwhite-screen.jpの編集長を務める。2017年11月より映像表現カルチャーを紹介するNEWREELを創設。伊藤ガビン氏とともに編集長を務める。他、海外のクリイティブイベントのプロデュースやインタビューを通して才能の発掘や、業界の意識改革に貢献する。2018年は Motion Plus Design(パリ)のTokyo meet up総合司会や、ILMのDoug Chiangを迎えたTHU(ポルトガル)の東京ギャザリングをプロデュース。 |
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柏原一仁 リリーヒルワークス代表。銀一株式会社にて映像機器・写真用品のセールス・マーケティングを経て独立。好きな食べ物はからあげ。 |
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曽我浩太郎 未来予報株式会社 代表取締役・プロジェクトデザイナー。新ビジネスに特化したリサーチ・コンセプトデザイン・コンサルティングを専門に行う。2019年6月SXSW Japan Officeを設立。著書『10年後の働き方「こんな仕事、聞いたことない!」からイノベーションの予兆をつかむ』が好評発売中。 |
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井上晃 映像制作会社「有限会社マキシメデイア」代表、制作プロデューサー&キャメラマン。Facebookグループ「ATEM Tech Labo」、「Grass Valley EDIUS ユーザーグループ」を主催して、ATEMやEDIUSの布教に、日々勤しんでおるでよ。 |
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石多未知行 クリエイティブディレクター、映像クリエイター、空間演出家。PMAJ代表、東京芸大 非常勤講師。空間演出やプロジェクションマッピングを中心に様々なメディアを使った企画演出を手掛ける。 |
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奥本宏幸 大阪を拠点にしているフリーランスの映像ディレクター。演出・編集・モーショングラフィックをバランス良くこなす。フィンランドサウナが好きです。のびしろラボ管理人。 |
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小林譲 イギリスにて大学卒業後、現地の会社にて映像編集を学ぶ。2006年に帰国。大手ポスプロIMAGICAにてテレビ番組を中心に日本のキャリアをスタート。後にドラマ、音楽系、CM系へと活躍の幅を広げる。2017年に独立。オフラインからアートデザインまで、作品の全体パッケージを監修することも多い。 |
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小林基己 MVの撮影監督としてキャリアをスタートし、スピッツ、ウルフルズ、椎名林檎、リップスライム、SEKAI NO OWARI、欅坂46、などを手掛ける。映画「夜のピクニック」「パンドラの匣」他、ドラマ「素敵な選TAXI」他、2017年NHK紅白歌合戦のグランドオープニングの撮影などジャンルを超えて活躍。noteで不定期にコラム掲載。 |
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染瀬直人 映像作家、写真家、VRコンテンツ・クリエイター。2014年、ソニーイメージングギャラリー銀座にて、VRコンテンツの作品展「TOKYO VIRTUAL REALITY」を開催。YouTube Space Tokyo 360ビデオインストラクター。Google × YouTube × VR SCOUTの世界的プロジェクト"VR CREATOR LAB”でメンターを、また、デジタルハリウッド大学オンラインスクール「実写VR講座」で講師を勤める。著書に「360度VR動画メイキングワークフロー」(玄光社)など。VRの勉強会「VR未来塾」を主宰。 |
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安藤幸央 無類のデジタルガジェット好きである筆者が、SIGGRAPH ASIAやCESなど海外の注目イベントを紹介。 |
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高野光太郎 Cosaelu株式会社 代表取締役 / 映像ディレクター ミュージックビデオ、番組オープニングタイトル、CM、劇場映画、全てをデスクトップで制作。 |
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ヒマナイヌ 頓知を駆使した創造企業 |
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駿河由知 中央区築地出身。マルチカメラ収録&配信ユニット「LiveNinja」メンバー。2006年より株式会社スタートライン設立。外務省、国連機関、国際NGOなどの国際会議やシンポジウム、企業イベントなどのライブ配信を担当 |
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山本久之 映像エンジニア。フリーランスで映像設備のシステムインテグレーションと、ノンリニア編集に携わる。 |
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ベン マツナガ 未来シネマ/ディレクター。ハリウッドでの大型映像制作、短編時代劇の自主映画制作を経て、現在は、映像を通じて人と人をつなぐことをテーマに様々な映像制作に取り組んでいる |
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河尻亨一 1974年大阪生まれ。雑誌「広告批評」を経て現在は実験型の編集レーベル「銀河ライター」を主宰、企業コンテンツの企画制作なども行う。デザイナー石岡瑛子の伝記「TIMELESS」(http://eiko-timeless.com/)をウェブ連載中。 |
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茂出木謙太郎 株式会社キッズプレート代表。「楽しいInternetコンテンツ」をテーマに活動。現在VRの可能性をまさぐり中。CG-ARTS協会会員 |
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稲田出 映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチルカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。 |
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小池拓 (有)PST 代表取締役。1994年より Avid、Autodesk、Apple、Adobeなどの映像系ソフトのデモ、トレーニンングを行っている。 |
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黒田伴比古 報道・ドキュメンタリーエディターでありながら、放送機器に造詣が深く、放送局のシステム構築などにも携わるマルチプレーヤー。 |
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ヒラタモトヨシ ファッションとテクノロジーを繋ぎイノヴェーションを生み出す事をライフワークとし、WEB/ライブメディア/高精細映像表現を追求。 |
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猪蔵 いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野の雑誌編集者。 |
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須藤高宏 東京・国分寺市に於いて録音スタジオ「マイクロサウンド」を運営し各種録音編集に携わる傍ら最近では各種イベント配信音声を担当。 |
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林永子 映像制作会社勤務を経て、2002年よりMVライターとして独立。映像サロン『スナック永子』主催。日本初監督別MVストリーミングサイト『TOKYO VIDEO MAGAZINE VIS』の編集長。2016年初エッセイ集『女の解体』を上梓。 |
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ViewingLab 未来の映像体験を考える有志の研究会。映画配給会社、映像作家、TV局員と会員は多岐に渡る |
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石川幸宏 20年以上にわたり映像系ジャーナリスト/アドバイザー/プランナーとして活動、2016年よりHOT SHOTを創刊、同編集長としても活動中。 |
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山下香欧 米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。 |
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岡田智博 クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。 |
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萩原正喜 米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。 |
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坪井昭久 映像ディレクター。代表作はDNP(大日本印刷)コンセプト映像、よしもとディレクターズ100など。3D映像のノンリニア編集講師などを勤める。 |
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しらいあきひこ カメラメーカー、ゲーム開発などの経験を持つ工学博士が最先端のVR技術を紹介。 |
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秋山謙一 映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。 |
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今間俊博 アナログ時代の事例を通じ、教育関連の最新動向を探る。 |
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金田浩樹 映画・テレビの映像制作を中心に、USTやニコ生等、ライブメディア各分野を横断して活動中。ジャンルや固定概念にとらわれない構成力と発想に定評あり。 |
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伊藤裕美 オフィスH(あっしゅ)代表。下北沢トリウッドでアニメーション特集上映を毎年主催している。 |
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UserReport 業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。 |
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System5 Labs SYSTEM5スタッフが販売会社ならではの視点で執筆します。 |
