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[Point of View]Vol.101 音楽収録現場でのAston Microphones導入事例~エフエム東京 レコーディング・スタジオ「Iris」

2020-03-13 掲載

txt:岩沢卓(バッタネイション) 構成:編集部

Aston Microphonesで音楽の収録を~衛星デジタル放送「MUSIC BIRD」

2015年に設立された新進気鋭のマイク・ブランドAston Microphones社。TOKYO FMでは「Aston Spirit」4本、「Aston Origin」2本を導入し、スタジオ録音から外部でのライブ収録まで、実際の番組制作に使用している。

株式会社エフエム東京 執行役員 技術局長 川島修氏

今回は、衛星デジタル放送「MUSIC BIRD」の番組収録にお邪魔し、音楽収録現場での活用方法などについて株式会社エフエム東京 執行役員 技術局長 川島修氏にお話を伺った。

「MUSIC BIRD」の収録風景(画像提供「MUSIC BIRD」)

TOKYO FMグループの株式会社ミュージックバードが運営する「MUSIC BIRD」は、全チャンネルで24bit 48khz放送を行っている衛星デジタル音楽放送。高音質デジタル放送かつ、クラシックやJAZZ、ロック・ポップス、歌謡曲/演歌など、本格派の音楽ファン・オーディオファン向け番組が充実している。

アースギャラリー studio Iris

今回、TOKYO FM内のstudio Irisで行われたウィリアムス浩子Voxによる収録の様子を拝見させてもらった。「MUSIC BIRD」では、月に一度、このstudio Irisでジャズ・ミュージシャンのスタジオ・ライブをハイレゾで収録、放送している。番組は「Tokyo FM Studio Iris ライブ」だ。

「Aston Spirit」はSCHOEPS CMC641との組み合わせで使用されていた

スタジオ内には、ピアノ収録用に設置された「Aston Spirit」加えて、コントラバス用に「Aston Stealth」を使用して収録が行われた。

チューブマイクNEUMANN U67との組み合わせで立てられていた「Aston Stealth」 ピアノは「Aston Spirit」をメインマイクとしてミックスされていた
――既に多くの収録で使用されているとのことですが、どういうシーンで使われることが多いのでしょうか?

川島氏:かなり、いろいろな場面で使っています。スタジオ録音からナレーション録り、外に持ち出してライブハウスなどでの収録に使うこともあります。僕の場合は、ギターやピアノの楽器収録に使うことが多いですね。

形やデザインも特徴的なので、エンジニアやミュージシャンからも注目されることが多いという意味でも、使っていると印象に残りやすいのかもしれませんね。

――今回は、ピアノ用に「Aston Spirit」を立てられていますが、マイクの組み合わせはどのように考えられているのでしょうか?

今回は、「Aston Spirit」と「Schoeps」をメインにしてます。結果的に、「Aston Spirit」を中心にしたミックスに落ち着きました。「Schoeps」みたいな王道マイクと組み合わせて使っても、質感的には負けてないし、太い音だけど抜けがいいというのがありますね。

コンタクトマイクとしてDPA4021もセッティングされていた

僕の場合は、空気感が欲しくて少しオフめにマイクを立てることが多いので、「Aston Spirit」の見た目に近い少し荒削りなガッツリとした太さが、「Schopes」と組み合わせた時に、良い感じで音の輪郭を出してくれていると思います。

空気感という意味では、ギターアンプを録る時には、自分の中でAston Microphonesが定番になっています。ギターアンプのマイキングは、そもそも、歪んでいる音が鳴っているわけで、アコースティック楽器の録音でイメージする「良い音が録れる」というのとちょっと違う感じです。アンプとマイクの間の空気感とか距離のニュアンスが伝えられるという部分でAstonマイクは、気に入っていますね。

スタンドに立てられた「Aston Spirit」
――今回は、コントラバス用に「Aston Stealth」も使用されていましたね

コントラバスの収録用にNEUMANN U67との組み合わせで使いました。リボンマイク風のボイス・パターンが選べて、しかもプリアンプ内蔵でノイズが少ないというのが面白いと思って試してみました。今回のレコーディングでは結果的にはStealthの音は使用しなかったのですが、S/Nが良いリボンマイクというのは使い道が多いでしょうね。

今回、NEUMANNとの組み合わせで試してみたら、ゆったりとしたJAZZのレコーディングということもあり、最終ミックスではStealthを使いませんでしたが、POPS系の楽曲だったらStealthをメインとして使いたくなる感じはありましたね。

あとは、シリーズ全体を通して、コストパフォーマンスが良いから、積極的に試しやすいし、使い所によってはNEUMANNにも決して負けてない印象は持ちました。

Aston Stealthは、4種類のボイス・パターンを切り替え可能
――実際に多くの現場で使用されたAston Microphonesの印象は、どうでしょうか?

とにかく丈夫で安いから、気軽にいろいろな現場に持ち出せるのが良いです。結構オールマイティーに使えるから重宝しています。

弊社の場合はラジオ局なので、声の収録をする際、MCの方からの反応も良いです。とくに女性の話し声など、話し手の声の特性とマッチすると気持ちが良いです。

最近のマイクは小さくて目立たないものが多くなってきているなかで、見た目にも印象的で、テンションが上がる感じがあるのが良いですね。大きいのでセッティングはちょっと大変ですが、音楽は見た目も大事ですので、こういったマイクが増えてくれると嬉しいです。


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[ Writer : 編集部 ]
[ DATE : 2020-03-13 ]
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