txt:土持幸三 構成:編集部

レンズやフィルターは意外に汚れている

最近、中国をはじめ様々なメーカーからレンズが発売されている。また、ニコンやヤノンが新しいレンズマウントのカメラを発表したので、いろんなレンズが店頭やネットに並んでいる。気になるレンズは多いのだが、さすがにすべて購入するわけにはいかない。

しかし、昨今のご時世で家にいることが多くなったので、カメラ用除湿庫の中や機材の整理をしているのだが、その時々の撮影で「使えるのではないか?」と思い購入したレンズや、中古レンズを扱っている店舗やネットオークション等で安売りしているものを衝動的に買ったものなど、多くのレンズを手に取り、清掃することにした。学生時代に購入した古いレンズもアダプター変換を使って使用することもあるので所有するレンズ数は多く、一つずつ丁寧に清掃することで至福の時間を手に入れることができる。意外にレンズは汚れているものだ。

レンズによってフィルターサイズも様々

マウントアダプターを使って古いレンズを使用する

古いレンズによっては最新のカメラにつかない場合も

レンズの汚れといえば川崎の映像授業でこんなことがあった。ある朝の撮影で、どうもモニター画面の左側だけボケている。子供たちに伝えてフォーカスを確認したのだが、ボケている理由がわからなかった。

ちょうど「不思議な神様」が登場するという、ファンタジーなシーンだったので、そのまま撮影を続行したのだが、撮影が終わり後片付けのときに原因がわかった。カメラの担当の子がレンズを触ってカメラバッグにカメラをしまっていたので注意しようと近づいたときに「もしかしたら?」と思い、カメラのレンズを見たらやはり手アブラがビットリと付いていた。レンズの汚れがあそこまで映像に影響するのかと驚いたのだった。

その他に見逃しがちなのがフィルターの汚れでもある。筆者は動画撮影時にレンズプロテクターは付けないがNDフィルターは多くの場面で使用する。ND8が使用頻度は一番高く、ND16、32を使うこともある。標準ズームレンズを使うのであればフィルター径のことを甘えい考えなくてもよいのだが、単焦点のレンズ、特に様々なメーカーのレンズを使うとフィルター径が違うので、筆者はそれに合わせてそれぞれNDフィルター用意している。解決策はいくつかあるのだが、数は膨大になっても各レンズに合わせてNDフィルターを揃えることを選んでいる。

これらのレンズやフィルターを撮影時にはブロアーかレンズクロスできれいにし、自宅等で清掃するときはレンズクリーニングリキッドとレンズクリーニングペーパーを使っている。ティッシュペーパーやタオルはレンズを傷つけるので使用しない。レンズを前から角度を変えて見てみると、指紋などのアブラ汚れやチリなどで汚れているが、専用の道具を使って清掃すると当然だがレンズはとてもキレイになる。オートフォーカスレンズは電子接点が汚れていないかのチェックも必要だ。古いマニュアルレンズはフォーカスリングや絞りがきちんと動くか、粘りは適当かなども確認する。

クリーニング用品は数多くあるので好みのものを見つけて欲しい

時間がある今だからこそ、普段おろそかになりがちな機材のチェックや手入れを行ってみるとよいと思う。レンズのピント調整や膨大にあるカメラの設定、普段使わないからと見過ごしてきた機能なども使ってみようと思う。インターネットの動画配信でまことしやかに言われていることも確かめたい。筆者は古いフィルムカメラも複数所有しているので、まずは父の遺品であるカメラを分解して手入れしようと情報を集めている。

さらにレンズを分解清掃するためのツールを購入した。それほど高額ではないので古いレンズを分解し、レンズ内のゴミやカビの除去、フォーカスリングにグリスを塗って、次回使用するときに気持ちよく使えるよう備えたいと思う。この時間を有効に使う方法はたくさんあると思っている。

WRITER PROFILE

土持幸三

鹿児島県出身。LA市立大卒業・加州立大学ではスピルバーグと同期卒業。帰国後、映画・ドラマの脚本・監督を担当。川崎の小学校で映像講師も務める。