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[染瀬直人のVRカメラ最前線]Vol.07 QooCam FUN最速レビュー。カジュアルに360°撮影とVlogを楽しめるお手頃ガジェット

#360° #染瀬直人のVRカメラ最前線 #QooCam #KANDAO

2020-11-18 掲載

txt:染瀬直人 構成:編集部

概要

“Vlog With Fun”のキャッチフレーズの名のもとに登場したKANDAOの新製品「QooCam FUN(以下:FUN)」。スマホに直接プラグインして、360°やVlog撮影、またはライブ配信などを開始し、SNSなどで素早くシェアできるのが魅力である。360°撮影を活かした最新機能を気軽に楽しめるエントリーモデルとなっている。

これまでハイエンドVRカメラObsidianシリーズを始め、コンシューマー向けのQooCamシリーズ、そして、ビジネス向けの360°会議カメラMeetingなど、様々なVRカメラをリリースしてきたKANDAOが、エントリー向けに市場投入した最新の製品がFUNである。

先日、8K VRライブ配信を可能とするQooCam8K Enterpriseが発売になったばかりであるが、同シリーズとしては5番目の製品となる。FUNは360°撮影のみならず、Vlogカメラとしての有用性を強く打ち出しているのが特徴だ。価格は税込18,480円。

FUNをスマホに挿して、撮影やライブ配信を行う

外観

FUNの主なパーツ構成としては、前後に配置された2つのレンズとセンサー、マイク、容量920mAのバッテリーのみである。そのため、大きさはおよそ8×4cmと印鑑ケースほど、重さも66.9gと超軽量だ。スマートフォンに直接装着することで、初めて360°撮影が可能になる。撮影サイズは静止画も動画も最大4K。操作は全てスマホ専用アプリから行う。FUNの内部にはメモリーがないので、撮影された動画や静止画データは、スマートフォン内のストレージに記録されることになる。

FUNの本体 FUNのレンズカバー FUNをスマホに設置するところ FUNのUSB Type-Cの端子 FUNのUSB Type-Cのポートと、その上はマイク 本邦初公開のFUN内部の図面。イメージセンサーは、ソニー1/2.5″ 7.4MPセンサーを搭載

撮影について

FUNをUSB-Cの端子でスマホに設置して電源ボタンをオンにすると、スマホのQooCamアプリが自動的にポップアップされ、撮影や編集ができるようになる。この専用アプリは、QooCamシリーズ共通・共用であるが、カメラのタイプを認識すると、それに相応しいインターフェースに変化する仕様だ。アプリは現在Android版のみがリリースされており、iOSの開発については市場の動向を見ながら検討する模様だ。

これまで、スマホへ直挿しすることによって使用する形態のVRカメラは、Insta360のAirやNano、初代のONEなどがあったが、KandaoのFUNはUSB-Cで接続するところが新しい。スマホの専用アプリからは、360°写真、360°動画やライブ配信、Super Vlogなどの撮影モードの変更、露出の調整、プロジェクション(投影法)の変更とズーム(視野角)の任意指定などができる。プロジェクションや方向、ズームの調整はスマホのパネル上でピンチアンドズームやスワイプで行う。

FUNの電源ボタンと、その下はマイク https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/11/FrontlineVRcamera-vol07-010c011-3.jpg 左がQooCamアプリの撮影画面(Super Vlog)。右がQooCamアプリの撮影画面(動画)
※画像をクリックすると拡大します
https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/11/FrontlineVRcamera-vol07-012-3.jpg 左と中央がQooCamアプリのライブ配信の画面。ライブ配信では、“360Live”と“Vlog Live”が選択できる。右はライブ配信の設定画⾯ 。プラットフォームを選んで、サイズ、ビットレート、エンコーダーの形式を設定していく
※画像をクリックすると拡大します
FacebookでVlog Liveを配信中。Vlog Liveのサイズは、2Kまでである

QooCamアプリによる編集

撮影した動画や静止画のデータは、アプリのアルバムから確認できる。そこから好きな素材を選択して、動画編集をしたり、画像調整をするなど、コンテンツとして仕上げていく作業をスマホ上で手軽に、直感的に進めていくことが可能だ。

動画編集の場合、タイムライン上でキーポイントを打つことにより、画角や方向、プロジェクション(投影法)やスピードの変更などを指定していく。その他、アスペクト比、フィルターによる色調の指定、美顔、音楽(BGM)、トリミングなどを必要に応じて設定する。

また、スマートトラックは被写体を指定することで、自動的に対象を追尾し、常に正面に配置できる機能である。キーポイントを削除する場合はタイムライン上の現在地点でもう一度キーポイントボタンを押せば良い。BGMはアプリ内に18種類と、豊富に用意されているので、内容に合わせて曲が選択できるだろう。

そして、自動編集機能であるSmartClipには、ハイパーラプス、Surrond me、 Super stomp、Beyond Horizon、DollyZoom、Inception、Walking Planet、Hyperspace tunnel、Kaleidoscope、Drone Zooming、Animate Photoのクリエイティブな各種テンプレートが用意されている。アプリに表示されるガイドに沿った撮影をするか、撮影済みのデータを用いて適用すれば、高度な演出を施した遊び心のある動画を、簡単に作成することができる。

作業が終わったら、“平面動画”か“360°動画”を選択して、完了を押すと、すべての設定が反映された動画が書き出されて、共有したり、保存することができる。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/11/FrontlineVRcamera-vol07-013-015.jpg 左はQooCamアプリのアルバム。撮影データのサムネイルは、リトルプラネットの状態となって表示されている。中央はQooCamアプリの写真の画像調整の画面。「プロジェクション」「アスペクト比」「フィルター」「美顔」「静止画を動画に」といった機能が使用できる。右はQooCamアプリの動画編集の画面
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https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/FrontlineVRcamera-vol07-015-2-dai.jpg スマートトラック機能を使用する際には、追尾したい対象に十字マークを合わせ、「はじまる」ボタンを押すと自動的に解析が始まる
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https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/11/2020/11/FrontlineVRcamera-vol07-016-re.png QooCamアプリのVRのプレビュー画面
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https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/11/FrontlineVRcamera-vol07-017.jpg QooCamアプリのBGMのラインナップ。18種類の楽曲が用意されている
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https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/11/FrontlineVRcamera-vol07-018.jpg QooCamアプリの美顔効果。写真にも、動画にも適用でき、“美白”と“なめらか”を選択できる。左から、「なし」「美白」「滑らか」
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https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/11/FrontlineVRcamera-vol07-019-021.jpg 左はQooCamアプリのフィルター。「夕方」「午後」「美しい」「ロマン」「素敵」といった各種色調が用意されている。必要ない場合は、noneのままで良い。中央はQooCamアプリのSmartClipのテンプレート。右は4K動画を書き出しているところ
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Super VLogモード作例。アスペクト比3:4、フィルター:素敵
Super Vlogモード作例。アスペクト比1:1、フィルター:朝
360Photo-anime(”静止画を動画に”)作例 https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2020/11/FrontlineVRcamera-vol07-022-023-2.jpg 左はQooCamアプリから、SNSへ共有先を設定する画面
※画像をクリックすると拡大します

まとめ

FUNのメリットとしては、360°撮影や、今、流行りのVlog撮影を、気軽に始められることにあるだろう。手頃な価格で求めることができ、バッグやポケットに入れても、かさばらずに持ち歩くことが可能だ。Vlog目的でも、360°画角で記録しておけるので、撮影時あるいは編集時に必要な画角を指定することで、アングルの構成において失敗が少ないのも安心である。

歩きながら何かのレポを撮ったり、ペットを追いかけて撮影する場合なども手持ちで動画撮影する際には、Kandaoの強力な手ブレ補正機能であるSuper Steadyが搭載されているから心強い。動画編集の際に、BGMが豊富に選択できることも有難い。フッテージの尺に合わせて適当な長さの音楽を選択しよう。

注意点としては、前述したように、現在はAndroidのスマホしか使用することは出来ないが、その中でも相性があるので購入される場合は、メーカーの情報も事前によく確認していただきたい。今のところ、推奨されているスマホのスペックは以下の通りとなっている。

  1. CPU:Snapdragon 820以上、Snapdragon 670以上、Kirin 960以上、Exynos8890以上
  2. オペレーティングシステム:Android7以降
  3. メモリ:RAM 2G以上、ROM16G以上
  4. スマートフォン:64ビット

私が試してみた中で感じた点としては、片手でスマホを持って、手を伸ばして自撮りする際に、些かシャッターボタンが押しにくいので、セルフタイマー機能があると便利だと思った。早速、Kandao側に要望したところ、それについては現在開発中とのことなので、アップデートに期待したい。また今後の予定としては、11月中旬頃にボディカラーとして黒以外の4色のカラー展開が予定されている。

FUNの今後のカラー展開

KANDAOのコンシューマー製品において、高画質、高解像度を望むならQooCam 8kを選択することになるが、Vlog撮影を気軽に楽しみたい方や、初めて360°撮影を試したい方には、FUNは導入しやすく、入門機として相応しいガジェットであると思う。


WRITER PROFILE

染瀬直人 映像作家、写真家、VRコンテンツ・クリエイター。2014年、ソニーイメージングギャラリー銀座にて、VRコンテンツの作品展「TOKYO VIRTUAL REALITY」を開催。YouTube Space Tokyo 360ビデオインストラクター。Google × YouTube × VR SCOUTの世界的プロジェクト"VR CREATOR LAB”でメンターを、また、デジタルハリウッド大学オンラインスクール「実写VR講座」で講師を勤める。著書に「360度VR動画メイキングワークフロー」(玄光社)など。VRの勉強会「VR未来塾」を主宰。


[ Writer : 染瀬直人 ]
[ DATE : 2020-11-18 ]
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染瀬直人 映像作家、写真家、VRコンテンツ・クリエイター。2014年、ソニーイメージングギャラリー銀座にて、VRコンテンツの作品展「TOKYO VIRTUAL REALITY」を開催。YouTube Space Tokyo 360ビデオインストラクター。Google × YouTube × VR SCOUTの世界的プロジェクト"VR CREATOR LAB”でメンターを、また、デジタルハリウッド大学オンラインスクール「実写VR講座」で講師を勤める。著書に「360度VR動画メイキングワークフロー」(玄光社)など。VRの勉強会「VR未来塾」を主宰。


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