txt:山本遊子 構成:編集部

日本酒ディレクターの田中順子さんを迎えて

「訊かせてよ。」9回目!

年の瀬です。

透き通る和梨や白桃のような香り。米由来の上品で凛とした甘みが金平糖のようにキラキラと口中に踊り、儚く消えていく。しっとりとした旨みに寄り添う酸の、美しい輪郭線が極めてエレガントな印象を描く。ラストは焦点の合った永い余韻。

これは伊勢志摩サミットの時の乾杯酒になったお酒「半蔵 純米大吟醸 雫酒」という日本酒のテイスティングコメントと呼ばれるものだそうです。今回のゲストである日本酒ディレクターの田中順子さんは、このテイスティングコメントを作ることがお仕事なのだそうです。そして日本酒を客観的に“利き”、日本酒の魅力を伝え発信していく、それが「日本酒ディレクター」の仕事なのだそうです。

そんなわけで、今回のゲスト、田中順子さんはまったくもって映像業界の方ではありません!ですが!田中さんはこのコロナ禍にご自身が経営する日本酒バーにライブ配信システムを導入し早々に技術を習得。日本酒講座・プロテイスターによる利き酒テスト・一人晩酌トーク配信など、様々なバリエーションの映像配信で話題を集めています。

配信された映像を再編集し、テロップをつけ、BGMものせて、このコロナ禍にあっというまにそれなりに見れる映像を仕立てることができるようになった田中さん。加えて「日本酒」という強力コンテンツ。なんというか、はっきりいって驚異です!どうしよう!映像業界でくたびれた私!みたいなわりとネガティブな動機から、映像に目覚めたばかりだけども映像が必要で映像制作のび盛りの田中さんをゲストにお呼びしてみました。田中さんならではの切り口で作られた映像は「映像ってこんな使い方があったのか…」と新鮮な驚きを伴うものばかりです。

そして、今回は「聖地会議EXPO2020 ライブ配信会議」というイベントの1プログラムとして配信したものを再編集しています。番組の終わりの方では、今年この「訊かせてよ。」の連載でお世話になった皆様と、ライブ配信界で話題の皆様に「今年をふりかえって」と「来年の抱負」をインタビューしてみました。最後までぜひご覧ください。

2020年ふりかえり

私としては2020年やっと終わるか、長かったな~といった気分が正直なところなのですが、おかげさまでこの「訊かせてよ。」の連載をしていたことで定期的にわくわくして過ごせた1年だったような気もします。映像を続けてさえいればちっぽけな船でも割と沖まで行けるのかも?なんてことを思ったりもして。

来年は船を潜水艦に変えて深く深く潜ってみようか、それとも頑張って大陸をめざそうか、まだ何も決まっていませんが、この連載を見ていただいた皆様、関わってくださった皆様、これから出会えるであろう皆様に感謝の気持ちをこめてこんなティザー映像を作ってみました。

来年も基本は各々で映像の海を泳ぎましょうね。たまに陸に上がって一緒に美味しいお酒でも飲みたいですね。そんなスタンスで「訊かせてよ。」は続けていきます。いつか、この連載を通じて出会った方々とイベントとかできるといいな〜なんて妄想したりもしています。そんなこんなで来年もよろしくお願いします。愛をこめて♡訊!

WRITER PROFILE

山本遊子

フリーランスの映像ディレクター。1999年からテレビ、WEBなど様々なメディアで映像を作り続けている。うぐいすプロ