txt:山下大輔 構成:編集部

みなさん。こんにちは!

シーケンス設定はPremiere Pro(以下:Pr)の重要なポイントですが、その中でもシーケンスの処理がどうなるかは把握しておかないと行けないものです。今回は「リニアカラーで合成」を掘り下げて行きたいと思います。

まず、何が注意点なの?

シーケンスを作成すると、デフォルトで「リニアカラーで合成」の項目にチェックがついています。正直あまり最初は気付かないところでもあり、そのままチェックを入れて編集することが多いです。その場合にどのようなことが発生しやすいかを考えてみると、以下のようになるのかなと思います。

  • ディゾルブのかかり方が違う
  • テキストのソフトエッジ部分が思ったより濃い(PSDファイルなども含めて)

この2つはオフライン編集時にもよく行う工程ですよね。特にディゾルブなどはよく使うので「あれ?なんかイメージと違うなぁ」と感じることも多いです。なぜこのようなことが起こるのか、筆者なりに考えてみました。

何が起こっているのか?

大きく差が出るのが明るさです。下のトラックと上のトラックの合成時に明るさがこの項目のONかOFFで違ってきます。「リニアカラーで合成」にチェック入れるといわゆる「加算処理」に違いが出ると思ってください。上と下の処理によって結果が変わってきます。

また、明るさ自体もそれぞれのフレームで一定に違うのではなくいわゆるガンマカーブのような曲線になってしまい、ディゾルブのかかり方も変わってしまいます。

アルファチャンネル付き素材にも注意

ディゾルブをかけた場合だけではなく、アルファチャンネル付きの素材を上にかけるときにも同様です。アルファ付き素材自体にソフトエッジなどがついている場合は、その部分が下の素材と合成されますが、その時の合成処理にも影響が現れます。

チュックを外した場合だと外部からテロップをもらったときにソフトエッジなどがついている素材は合成され、Photoshop上で作成した時よりも黒ずんでしまうことがあるので十分に注意してください。

上半分が「リニアカラーで合成」をオン、上半分が「リニアカラーで合成」をオフの状態

さて今回のポイントをまとめ!!

■リニアカラーで合成

  • ON=ディゾルブが一定にではなくかかり方にカーブがついてしまう
  • OFF=ソフトエッジなどのついたアルファチャンネル付き素材のエッジが黒ずむ

個人的には、やはりシーケンスのデフォルトとして「リニアカラーの合成」のチェックは外すということが良いのかと思います。白完を作るまではチェックを外し、書き出してその後別の処理をする。手間は多いですが、編集の際にディゾルブは使うことが多いのでチェックを外すのが優先かと思います。うーん。難しい。

今後もアップデートされていく中でこの設定がどうなっていくかモニターして、またお伝えできればと思っています。気長にお待ちください^^;

After NAB Show Tokyo 2018が開催されます

今年も2018年5月23日、24日に東京・秋葉原「UDX」でAfter NAB Show Tokyo 2018が開催されます。今回も筆者はアドビブースにてお手伝いすることになりました。日頃の疑問などブース内にてディスカッションできれば幸いです。直接お話できる機会は非常に貴重な経験なので、皆様のご来場お待ちしています!

WRITER PROFILE

山下大輔

フリーランスの映像講師。Adobe Community Evangelist。アドビ製品でビデオ編集をどのようにやっていくか日々模索中。FacebookではAfter Effects User Groupの管理人として勉強会なども随時行なっている。