txt:山下大輔 構成:編集部

ケース1 シーケンスに入れたクリップのオーディオが2chあるはずなのに1トラックしかない

みなさん。こんにちは!

今回は約1年間続いた連載の最終回です^^

最終回でお話ししたいのはトラブルシューティングまとめです。これどうなってんだよ?と言うことはわかっていても周りに聞けないこともあると思います。そんな時にお役に立てるといいなぁと思っています。それでは早速いきましょう!

■原因

これは音声のファイル形式の原因が高いです。Premiere Proでは音声を読み込む際にどのように読み込むかを環境設定で選択することができます。FCP7などは基本的に1トラック1モノラルという概念でした。ステレオ素材もステレオペアというリンクがかかった状態でA1A2に配置されていましたよね。

Premiere Proは初期設定では「音声をそのままの形式で使う」設定になっています。2モノラルなら2トラック別々ですが、1ステレオなら1ステレオトラックというようにトラック数が変わってしまうんですね。

これが意外に厄介です。分からずそのまま作業してMAにOMFを持っていくとPro Tools側でトラックを自動分割したりしてしまうので、認識の違いが出てしまうこともあります。とにかく後から修正するのは手間なので最初から1トラック1モノラルの状態にしておきましょう。

■解決策(素材読み込み前)

環境設定のタイムラインで「デフォルトのオーディオトラック」の「ステレオメディア」を「モノラル」にしておく。ステレオファイルになっていても2モノラルにしてくれるこの機能は、「素材を読み込む前の設定」になることに注意してください。

■解決策2(素材読み込み後編集前)

素材を読み込んでしまってからでも変更は可能です。その場合は読み込んだ素材を選択し右クリックして「変更」から「オーディオチャンネル」を開きます。プリセットの「モノラル」に変更すればモノラルトラックに振り分けることができます。

ケース2 透明度のグラデーションをかけたテロップがシーケンスに入れると素材側で見ていた時よりも透明部分が明るくなってしまう

■原因

透明なグラデーション部分に処理がシーケンス設定の「リニアカラーで合成」のチェックによって変わります。

■解決法

シーケンスの設定の「リニアカラーで合成」のチェックを外す。

■注意点

この機能は下の素材と上の素材を合成する際に加算合成を行います。そのため明るくなりすぎる。白飛びしやすくなるので注意した方がいいと思います。

ケース3 レガシータイトルを使っていたら変更したパラメータが反映されなくなった

■原因

これはバグです…。

■解決法

一度再起動をすると改善しますが、その時調整していたパラメータは活かされないまま閉じられてしまいます。

ケース4 クリップを上下キーで移動するときにV1だけのトラックにしかジャンプしない。他のトラックにもジャンプしたいのだが…

■原因

通常の上下キーはアクティブトラック(タイムラインの左「V1」「V2」「V3」などのボタンの色が付いている時)に移動するツールです。なので、移動したいトラックを色をつける状態にすれば動くようになります。

■対処法1

Vトラック全てをアクティブトラックにする。

■対処法2

SHIFT+上下キーを押すと全トラックに動くことができます。

ケース5 クリップを移動する時に勝手にクリップが選択されてしまう

■原因

メニューバーの「再生ヘッド位置を選択」にチェックが入っていると、再生ヘッドに近接するクリップを自動選択してしまう。

■解決策

「再生ヘッド位置を選択」のチェックを外すことで改善します。プロジェクトを立ち上げなおすとチェックが入ったままなこともあるので要注意です。

最後に

まだまだ、トラブルシューティンングはあるのですが、よく引っかかってしまう部分をまとめてみました^^。こういうトラブルは自分だけで対応するには時間がかかりすぎてしまうこともあるので、情報共有は必要だなぁと感じます。FacebookグループですがPremiere Proのコミュニティがあるので、ぜひ参加して活用してみて下さい。

Premiere Proユーザーグループ for FaceBook

Premiere Proのシェアはこれからも業界で広まっていくと思います。次のバージョンもIBCで告知され「Hue vs Hue」やカラーマネジメントの強化など気になる機能が満載です。そのためまだまだ成熟はこれからなソフトでもあるので、トライ&エラーを繰り返すことが重要だと思います。今回の記事が何かのお役に立てると幸いです。

WRITER PROFILE

山下大輔

フリーランスの映像講師。Adobe Community Evangelist。アドビ製品でビデオ編集をどのようにやっていくか日々模索中。FacebookではAfter Effects User Groupの管理人として勉強会なども随時行なっている。