PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > コラム > 岡英史 > [岡英史のNewFinder]Vol.23 アクションカメラ戦国時代にSONYが終止符を打つのか?HDR-AS15登場!

News

[岡英史のNewFinder]Vol.23 アクションカメラ戦国時代にSONYが終止符を打つのか?HDR-AS15登場!

2012-09-26 掲載

アクションカメラマーケットが今熱いぞ!

oka_201209_2_01.jpg oka_201209_2_02.jpg
アクション系カメラの検証と言えば筆者はMTB!

アクション系のカメラの定番と言えば真っ先に思い浮ぶのはGoPro。その勢力は凄まじい!NABShowにおいてもそのブーススペースは毎年大きく派手になっていく。更には映像系だけでは無く他分野の展示会にも最近はガッツリと進出している位だ。そんな絶大な勢力を止めるべく、老舗が送り込んで来たのが JVCのGC-XA1だ。GoProユーザーが「もう少しココが何とかなると良いのに…」と思う部分を殆ど搭載。価格も実質的に設定。本体のスイッチアクションを少なくする代わりにPCやスマートフォンからの接続(Wi-Fi)を利用し設定ミスを極力なくす仕様に仕上げられている。

また、この手のアクションカメラにとって重要であるカメラ映像の位置決めにもスマートフォンを活用する事ができる。例えば自分一人でもヘルメットマウントの映像を確認する事ができる様に。特にアクション系を映像を撮影する人達にはかなりセンセーショナル!少なくとも筆者のMTB仲間の内6名は既にJVCのGC-XA1を入手している。勿論元々はGoProユーザーである。

そんなアクション系の小型カメラに、SONYが宣戦布告?!と言う情報を夏前にUSのサイトから掴んだ。しかしその後は全く情報は無く、諦めていた矢先に、今月中旬にSONYさんから面白いカメラがあるんだけど?と打診があり、てっきりVG30やVG900系の話か?と思ったら、情報が無くなったこのカメラ「HDR-AS15」だったのである!

アクションカメラSONY HDR-AS15登場!アクション&完全防水カメラ

oka_201209_2_03.jpg oka_201209_2_04.jpg
SONYの元祖アクションカメラ「まめカムHD」と比較

HDR-AS15の最初のイメージは、スモール&ビッグ!…一体何言ってるんだ?と思われるかもしれないが、筐体自体は非常に小さい。例えるならJVCのアクションカメラの2/3位の質量イメージ。しかしこのカメラはGoProと同じく本体だけでは取り付けネジ穴等が無い為に今の所は手で持つしかない。基本は純正で付属されているマリンパックに入れる事により色々な場所への取り付けが可能となる。そしてこのマリンパックが只の防水パックとは違い凄まじく作りが良い。性能的には水深70mまでは全く問題が無いと言う。この深さがOKならアマチュアダイバークラスなら全く問題ないはず(因みにJVCは約5m、GoProは公称値よりも浅い水深で水漏れが発生)。妙にこの部分に力が入ったのか、かなり立派な筐体の物に入れなければならないので、実際の運用は大きくなってしまう。最もこの部分は担当者も苦笑しており、今後のアクセサリーで本体を固定する小型の物を作る予定だという。

oka_201209_2_05.jpg oka_201209_2_06.jpg
左:多目的ヘッドバンドでXCヘルメットに装着
右:ハンドルブラケットにはマリンパックと共に装着

今回は既にサンプルとして作られているアクセサリーから、自転車のハンドルマウントと多目的なヘッドバンド型、もう一つはゴーグルのバンドに付ける物の3種類をお借りしている。各々用途は名前の通り。GoProやJVCも同じなのだが自転車用のブラケットは多分アクションと言ってもロードレーサー系をイメージしているのか、MTBでの山道には全く対応できていない。ブラケットをハンドルに噛ませる部分にショック吸収剤を挟み込むタイプの為に、この部分が逆に悪路ではぶれてしまう。この部分を硬質ゴム等に変えるだけでもかなり違うのでMTB系にはお勧めだ。

ゴーグルにセットするタイプは特に明記する程特殊なギミックはない。ココまでの2種類はマリンパックに入れてから取り付けるタイプだが、多目的ヘッドバンド型はカメラ本体を挟み込むように入れるので余計な物が付かない分軽量でコンパクト。ヘッドバンドも調整幅が長くMTB系のヘルメットでも確実に固定することが出来る。

アクションカメラとしての性能

oka_201209_2_07.jpg oka_201209_2_08.jpg

GoProと同じく 筐体には映像モニターは付いていない。LCDには各種設定項目が表示されるだけだ。しかもマリンパックに入れてしまうとスイッチ類は後部のRECトリガーだけになってしまう。このシンプルさが驚異的な水深まで潜れる性能になるが流石に一般的に使うには厳しい。なのでスマートフォンやタブレットからWi-Fi接続で大まかに必要なカメラへの設定が出来る。ここでの設定項目は録画モード(HQ・STD・SLOW・SSLOW・VGA)手振れ補正・画角設定(170°/120°)から選択できる。撮影に関してはコレだけの設定で全く問題はない。また録画モードのSSLOWはスーパースローの略。アングルの170°はGoProの最大画角とほぼ同じだが、その画質は比べるに値しないと言っても過言ではない。

SONYの誇る裏面照射CMOSである「Exmor R」は、暗い所でノイズ感も少なく更に手振れ補正(120°固定)を組み合わせれば今までならブレて何が映っているか解らない様な映像もHDR-AS15ならクリアーに見える。またカメラからWi-Fiで接続された機器まで大凡15m~20mは映像を飛ばすことが出来る。これならSK8やBMXでのパークライドなら完全に網羅できるはずだ。しかし残念ながら水中では本体がほぼ沈んだ時点でWi-Fi接続は切れてしまうので、魚群探知機代わりに使用する事は不可能だ。このくらい離れていても全く問題なくモニタリングが出来る。

総評

oka_201209_2_09.jpg oka_201209_2_10.jpg
左:コンパクトな筐体は吸盤で自動車のボディに付けても問題ない。
右:水中映像はこんな感じにマイクブーム(4m)に先にステーで取り付けた。

後は大まかの部分ではバッテリー継続時間は大体1時間前後、本体下部に今後登場予定のドックやLCDモニターを取り付けることが可能なマルチコネクター付き。またプラグインパワー対応のマイク端子もあるので、インタビュー系のメモ代わりとしての使い道も広がるはずだ(各々マリンパック装着不可)。とにかくこのカメラの一番の特徴は手振れ補正と言える。サンプル映像を見て貰えば一目瞭然だ。

今回まだ最終型とはいえβ機としての機能も残っているので、特にお借りしたタブレットへの映像転送からの再生が若干上手くいかなかった。この先カメラと同時にソフトもバージョンアップをドンドンしていくとの事。

今年は筆者にはJVC vs SONYの図式が感じられる。それはアクションカメラも同じ様な構成になってきた。面白いカメラを作るJVCはともかく、SONYまでこの分野に入ってきたか?と思ったが元々はSD時代からまめカムという商品はあった。今回のカメラはその延長線上に近いカメラがリリースされたが、どうせならSONYのお家芸とも言える様な更なる小型化を次の機種には期待したい。


WRITER PROFILE

岡英史 バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン


[ Writer : 岡英史 ]
[ DATE : 2012-09-26 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する商品

関連のコラム一覧

[岡英史のNewFinder]Vol.75 SachtlerとVintenが同じ脚になる日がきた!?~Flowtech 75レビュー

txt:岡英史 構成:編集部 2つのレジェンド三脚の提案 三脚というとカメラマンの方々は本当にこだわりが深い。面白いことにそれは低予算の自主映画だろうが、ハ... 続きを読む

[岡英史のNewFinder]Vol.74 CP+2018初日見る今年の動向とは?

意外と面白い写真の祭典 毎年2月の行事で数年前は雪で1日開催が中止された位。年々2月前半から後半に移動してきて今年は遂に3月での開催となった。実はこの時期筆者は春の花... 続きを読む

[岡英史のNewFinder]Vol.73 縁の下の力持ち!ビデオカート考察

txt:岡英史 構成:編集部 機材搬入 機材の運搬に何を使ってる? 例えば3カメスイッチャーの現場で必要な物は?と問いかけるとカメラ・三脚・SW・ケーブル・e... 続きを読む

[岡英史のNewFinder]Vol.72 Panasonic AU-EVA1〜また欲しいカメラが登場した

txt:岡英史 構成:編集部 エヴァ初号機発進ー! まさにそう言いたくなる登場だったPanasonicのAU-EVA1。昨年のNABでひっそりと展示ブースに登場... 続きを読む

[岡英史のNewFinder]Vol.71 V-60HDはミドルレンジシグネイチャーモデルだ!

txt:岡英史 構成:編集部 ミドルレンジのためのスイッチャー登場 一昔前に比べるとマルチカメラでスイッチャーを入れることが非常に簡単になり、今までだと、こんな案件でス... 続きを読む

WRITER PROFILE

岡英史 バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン


Writer

編集部
PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートを中心にお届けします。
小寺信良
業界で噂の新製品を、AV WatchやITmediaのコラムでもおなじみの小寺信良氏がレポート。
raitank
アートディレクター。あまたの海外ソースを読み漁ってHDSLRを独学。国内と海外の情報流通の温度差にモーレツな疑問を感じ、最新の情報を自ら日本語で発信するblogを運営中。
ふるいちやすし
自身で脚本、監督、撮影から編集、音楽までもこなすマルチプレーヤー。
岡英史
バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン
江夏由洋
兄弟で株式会社マリモレコーズを設立し、ノンリニアにおける映像技術、映像制作を中心に、最新技術を取り入れたワークフローを提案している。
鍋潤太郎
ロサンゼルスを拠点とするVFXジャーナリスト。
林和哉
映像プロデューサー/ディレクター。入口から出口まで全てのポジションを守備範囲にしている。最新技術が好物で、各種セミナー活動も豊富。
江口靖二
江口靖二事務所主宰。現在デジタルサイネージコンソーシアム常務理事などを兼務。
栁下隆之
写真家アシスタント、現像所勤務を経て、撮影機材全般を扱う輸入販売代理店で17年余り勤務の後に、撮影業界に転身。一眼カメラによる撮影を得意し、代理店時代に手がけたSteadicamや、スタビライザー系の撮影が大好物。
猿田守一
企業用ビデオ、CM、ブライダル、各種ステージ記録など撮影から編集まで地域に根ざした映像制作活動やCATV局などへの技術協力なども行っている。
オースミ ユーカ
映像ディレクター。企画、脚本から演出までジャンルを問わず活動。
土持幸三
1970年生。鹿児島県出身。俳優を経て渡米。LA市立大卒業・加州立大学ではスピルバーグと同期卒業。帰国後、映画・ドラマの脚本・監督を担当。川崎の小学校で映像講師も務める。
鈴木佑介
日本大学芸術学部 映画学科"演技"コース卒の映像作家。 専門分野は「人を描く」事 。 広告の仕事と個人ブランドでのウェディングがメイン。 セミナー講師・映像コンサルタントとしても活動中。
松本敦
映像クリエイター。企業VPからスポーツイベント撮影まで幅広く手がける。アクションカムやドローンなどの特殊ガジェット好き。
宏哉
タイムコード・ラボ代表。Next-Zero.com管理人。バラエティーから報道や空撮まで幅広い番組撮影をこなすTVカメラマンであり、ダンスイベントからe-ラーニング収録まで請け負う街のビデオ屋さん。2017年度の振り幅はイージス艦CICから幼稚園のおゆうぎ会。
手塚一佳
CGムービー制作、ネットワークゲーム制作を得意とするデジタルデザイン会社アイラ・ラボラトリの代表取締役。
山下大輔
フリーランスの映像講師。Adobe Community Evangelist。アドビ製品でビデオ編集をどのようにやっていくか日々模索中。FacebookではAfter Effects User Groupの管理人として勉強会なども随時行なっている。
柏原一仁
日本大学芸術学部写真学科卒、銀一株式会社海外商品部勤務。 銀一が世界中から輸入する写真・映像用品ブランドのマーケティング担当。静止画・動画・音声と様々な技術に翻弄される日々。好きな食べ物はからあげ。
曽我浩太郎
未来予報株式会社 代表取締役・プロジェクトデザイナー。新ビジネスに特化したリサーチ・コンセプトデザイン・コンサルティングを専門に行う。SXSW LLC.公式コンサルタント。著書『10年後の働き方「こんな仕事、聞いたことない!」からイノベーションの予兆をつかむ』が好評発売中。
井上晃
映像制作会社「有限会社マキシメデイア」代表、制作プロデューサー&キャメラマン。Facebookグループ「ATEM Tech Labo」、「Grass Valley EDIUS ユーザーグループ」を主催して、ATEMやEDIUSの布教に、日々勤しんでおるでよ。
石多未知行
クリエイティブディレクター、映像クリエイター、空間演出家。PMAJ代表、東京芸大 非常勤講師。空間演出やプロジェクションマッピングを中心に様々なメディアを使った企画演出を手掛ける。
奥本宏幸
大阪を拠点にしているフリーランスの映像ディレクター。演出・編集・モーショングラフィックをバランス良くこなす。フィンランドサウナが好きです。のびしろラボ管理人。
小林譲
イギリスにて大学卒業後、現地の会社にて映像編集を学ぶ。2006年に帰国。大手ポスプロIMAGICAにてテレビ番組を中心に日本のキャリアをスタート。後にドラマ、音楽系、CM系へと活躍の幅を広げる。2017年に独立。オフラインからアートデザインまで、作品の全体パッケージを監修することも多い。
安藤幸央
無類のデジタルガジェット好きである筆者が、SIGGRAPH ASIAやCESなど海外の注目イベントを紹介。
高野光太郎
Cosaelu株式会社 代表取締役 / 映像ディレクター ミュージックビデオ、番組オープニングタイトル、CM、劇場映画、全てをデスクトップで制作。
ヒマナイヌ
頓知を駆使した創造企業
駿河由知
中央区築地出身。マルチカメラ収録&配信ユニット「LiveNinja」メンバー。2006年より株式会社スタートライン設立。外務省、国連機関、国際NGOなどの国際会議やシンポジウム、企業イベントなどのライブ配信を担当
山本久之
映像エンジニア。フリーランスで映像設備のシステムインテグレーションと、ノンリニア編集に携わる。
ベン マツナガ
未来シネマ/ディレクター。ハリウッドでの大型映像制作、短編時代劇の自主映画制作を経て、現在は、映像を通じて人と人をつなぐことをテーマに様々な映像制作に取り組んでいる
河尻亨一
1974年大阪生まれ。雑誌「広告批評」を経て現在は実験型の編集レーベル「銀河ライター」を主宰、企業コンテンツの企画制作なども行う。デザイナー石岡瑛子の伝記「TIMELESS」(http://eiko-timeless.com/)をウェブ連載中。
茂出木謙太郎
株式会社キッズプレート代表。「楽しいInternetコンテンツ」をテーマに活動。現在VRの可能性をまさぐり中。CG-ARTS協会会員
稲田出
映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチルカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。
黒田伴比古
報道・ドキュメンタリーエディターでありながら、放送機器に造詣が深く、放送局のシステム構築などにも携わるマルチプレーヤー。
ヒラタモトヨシ
ファッションとテクノロジーを繋ぎイノヴェーションを生み出す事をライフワークとし、WEB/ライブメディア/高精細映像表現を追求。
猪蔵
いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野の雑誌編集者。
須藤高宏
東京・国分寺市に於いて録音スタジオ「マイクロサウンド」を運営し各種録音編集に携わる傍ら最近では各種イベント配信音声を担当。
林永子
2005年よりサロンイベント「スナック永子」を開催。通称「永子ママ」
ViewingLab
未来の映像体験を考える有志の研究会。映画配給会社、映像作家、TV局員と会員は多岐に渡る
石川幸宏
映像専門雑誌DVJ編集長を経て、リアルイベントを中心とした「DVJ BUZZ TV」編成局長として活躍中。
山下香欧
米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。
岡田智博
クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。
萩原正喜
米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。
坪井昭久
映像ディレクター。代表作はDNP(大日本印刷)コンセプト映像、よしもとディレクターズ100など。3D映像のノンリニア編集講師などを勤める。
しらいあきひこ
カメラメーカー、ゲーム開発などの経験を持つ工学博士が最先端のVR技術を紹介。
秋山謙一
映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。
今間俊博
アナログ時代の事例を通じ、教育関連の最新動向を探る。
金田浩樹
映画・テレビの映像制作を中心に、USTやニコ生等、ライブメディア各分野を横断して活動中。ジャンルや固定概念にとらわれない構成力と発想に定評あり。
伊藤裕美
オフィスH(あっしゅ)代表。下北沢トリウッドでアニメーション特集上映を毎年主催している。
UserReport
業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。
System5 Labs
SYSTEM5スタッフが販売会社ならではの視点で執筆します。

トップ > コラム > 岡英史 > [岡英史のNewFinder]Vol.23 アクションカメラ戦国時代にSONYが終止符を打つのか?HDR-AS15登場!