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[岡英史のNewFinder]Vol.39 NAB2014本当の優れモノPXW-X180の登場!

2014-04-22 掲載

4KカメラよりもHDカメラの需要性が問われる2014春

今年のNAB2014は驚きの連続だった。そのことは既にPRONEWSでもお伝え済みだ。現場での衝撃は結構大きく、日々疲労となったが充実感もそれなりだった。今回は例年より開始日が早く、4月に入った時点で直ぐに渡米準備をしないと間に合わないほど。成田出国の午前中まで修正や完パケを仕上げて納品しながら成田空港に向かった。何かを暗示していたのか分からないが、今回良い意味でバタバタしていた。この位バタバタしている中で新製品情報と言うのが全く解らなかったと言うのもあり、SONYがαシリーズの4Kカメラを出すんじゃないの?位の想像しか付かなかったが、実際SONYは、α7Sを始めとした新機種を出して来た。4Kの波に乗って!各社もそうである。

確かに世間的には4Kへ向かってGO!の風向きなのだが、それはやはりトップエンドを見られる世界の住人での話。まだまだHDはおろかSDでのDVD納品と言うのがまかり通っているミドルレンジなら新型のHDカメラも望んでいるはず。

そんな中で会期前日のSONYプレスカンファレンスで発表されたのが新型XDCAMカメラ、PXW-X180である。その実機は会期中アクリルBOXの中に入れられて直接手に取る事が出来なかったが、会期終了後無理なお願いをして実機を触らせて頂くチャンスがあったのでファーストインプレと言うよりもファーストタッチ的な物を羅列してみたい。尚、この時点ではとても市販レベルとは言い切れないβ機なので画質云々と言うのは筆者の個人的な主観であることをご了承頂きたい。

全ての機能が一新したハンドヘルド

NF_vol39_02.jpg 26mmからの25倍レンズ、ズームは機械式ではないが及第点を付けられるレベル(更にチューニング予定との事)

SONYカンファレンスで発表された同機。どちらかと言うと4Kカメラであるα7Sの方がタイムライン上では賑わったかもしれないが、筆者的には断然この機種の方が興味津々。持ってLCDを見た瞬間のイチ個人なカメラマンとしての感想は「これでβ機なの?」と言う位に仕上がっていると感じる事が出来た。この機種のポイントはワイド26mmからの25倍ズーム&可変ND。ワイド26mmと言うのはNX5に純正ワイコンで約25mm弱の画角、それにプラス1mm、つまりNX5よりちょっとだけ後ろに仰け反れば同じ画角を得られると言うこと。

NF_vol39_04.jpg 前後のホールド感は中々良い。LCDの位置は筆者の目には少々近い感じだ

更にNX5+ワイコンよりは重量が軽いと言うのもポイントだろう。もっと解りやすく言うとNX3では2Sしか行けない距離感で3Sが撮れてしまうと言う事だ。勿論この画角を再現するためにレンズ廻りはNX3等と比べると一廻り位は大きく感じる。因みに前玉のフィルター径は82mmとなっている。もう一つの可変NDはプリセット自体3つ設定出来るので通常の使い方と、ND1/4からND1/128まで可変に調整でき、雰囲気としてはアイリス操作に近いと思って良い。

NF_vol39_01.jpg ガンマイクはオプション予定、サイズ感的にはZ100に近い

NDをMAXにすると、シャッター速度やアイリス次第では何とか日食も撮れる感じの雰囲気はあった。気になる暗部のノイズ感はβ機前の筐体と言う事を加味してもかなり素晴らしい。+18dBでも場合によっては常用もありと言うレベルだ。バランス自体はしっかりとグリップの位置に来ているので前後は問題なく、左右に関してはハンドルグリップの所にほぼ来ている。と言うことはハンディでは少し左にロールしてしまうと言うことだが、これは現存している中型ハンドヘルドならしょうがない事だ。大きさ・重量はZ100とほぼ同じような質量なので(約3kg)軽量とは言い難い。

三脚もLibecラインナップから選ぶならRS250よりRS350の方がアクセサリーを考えるとマッチするほうだ。レンズ部分の三環リングは筐体が大きい分それなりの操作性になるが、リング自体の粘りは各々ENGレンズに近い重さがある。個人的には筆者同様に手が小さい方、若しくは女性にはフォーカスリングがちょっと重いかもしれない。ズーム操作しながらのフォーカス操作(特にワイド側)がこの重さだとちょっと厳しいという感じだ。

もちろんAFに頼るならそれでOK!まだまだチューニング前なので動きが散漫だと技術の方が言っていたが、チョット振り回した感じではそんな事はなく、言われれば若干ワブってしまうかも?レベル。

NF_vol39_05.jpg EVFも今回は新開発の高解像度の物を搭載、その視認性はこの時点でも十分OKだ

インテリジェントシューには現状ではワイヤレスとLEDライトがある。ワイヤレスは完全にコードレス(電源供給OK)となり入力等はメニューから操作が可能、LEDライトは流石に電源自体は別バッテリーからの給電になるが、トリガーとの連動はOK、今後明るさに対しての適切な光量と言うのも可能になるらしい。

フォーマットに関しては既に告知済みのSONY初めてのマルチフォーマット収録が可能、XAVC Intra・XAVC Long GOP・MPEG-422HD・MPEG-420HD・AVCHD・DVCAMと各々の撮影スタイルにあったワークフローを選択できる(4:2:2 / 10bit収録可能)。勿論収録方法もリレー・ミラーリング・バックアップと今時の条件は搭載済み、そのメディアもS×Sカードだけではなく、同梱のSDカードアダプターを使用して、SDカードへの記録やXQDカード、MS等への収録も出来る(別売アダプター)。

更に出力端子は全てが(SDI・HDMI・コンポジット)同時出力が可能(収録形態により一部制限あり)、Wi-Fiでのタブレットやスマホによるコントロール※も可能!

※筆者的にはWi-Fiでのコントロールと言うのはサブコン以下の扱いで、出来れば有線コントロールを切に希望したい。
NF_vol39_03.jpg 今回も4chオーディオは見送られた。業務用の2chワイヤレス実用化と共に是非搭載して欲しい機能だ

総括:やはり!いい!

紹介したい新機能はまだたくさんあるが、今回はこの辺までにさせて頂く。一言で表すなら「想像している機能は大体搭載されている」と思って良いだろう。特にNX3が気に入らずにNX5でしのごうと思ってる方、確実に買い直した方が良い機種だ。

NF_vol39_06a.jpg NF_vol39_06b.jpg
大きさの比較として、JVC GZ-N1との対比

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岡英史 バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン


[ Writer : 岡英史 ]
[ DATE : 2014-04-22 ]
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