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[DaVinci Resolve短期集中講座]Vol.02 プライマリ、セカンダリでグレーディング

2010-11-12 掲載

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QUALIFIER

yamaqdav0208.png

次はセカンダリ機能の中心であるQUALIFIERです。このタブを選択すると自動的にカーソルがスポイドに変わります。ビューワ内の任意の部分をクリックすると、その色情報を拾って選択範囲に加えられます。被写体の肌色部分を選択したい場合には、その部分をクリックします。

一回のクリックだけでは肌色全体が選択できません。なぜなら肌色とは言っても、たくさんの種類の肌色の近似色で構成されているからです。肌色全体を選択するためには+ボタンを選択し直して、追加の選択を繰り返します。ある程度の指定ができてくると、最後の微妙な追加は+Sボタンの方が効果的です。ソフトネスを利かせての追加ができます。このQUALIFIERはHSL、RGB、LUMの3つのモードがあありますので、色の選択で最も有利なものを選択します。それぞれのタブの下にあるBlurパラメータを使うと、選択範囲がデフォーカスでソフトな輪郭にできます。

yamaqdav0209.png

あらかじめ選択したいエリアを図形選択できるのならば、WINDOWタブが効果的です。ワイプ機能と呼ぶ方が直感的かもしれません。丸や楕円、四角や、多角形、またはカーブを含んだ複数ポイントしていなどで選択範囲を指定できます。この中のどれかひとつしか選択できませんが、ノードで分けることで複数の選択も可能です。ノードの使い方は、別の回に解説します。この他Blur機能で映像に対してのデフォーカスやシャープネスを調整したり、KEY機能を使うことでノードを使った時の選択範囲のゲイン調整ができます。

バージョン機能について

yamaqdav0210.png

次にバージョンについて解説します。カットに対する色調製は、最終的に方向性を決める前にはいろいろ試行錯誤するでしょう。そんなときにバージョンを使うと、いくつかの設定をメモリ内に仕込んでおいて、それを切り替えて比較することができます。それがバージョン機能です。

DaVinci Resolveではバージョン機能はリモートとローカルに分かれます。これまでに各カットに対して色調製を試してきましたが、この設定情報はどこに記憶されているのでしょうか。Master Session以外ではリモートバージョンが使われているので、色のデータはすべてタイムラインのカットの中ではなくて、Media Pool内のマスタークリップに記憶されています。

Media Poolとは一番最初にクリップを読み込む時に使ったところです。Macの中にあるメディアファイルは、かならずMedia Poolに読み込んでから作業に取り掛かります。タイムラインの各カットは、Media Poolのクリップに対するポインターだったのです。リモートバージョンとはタイムラインから見ればリモートの先にあるMedia Poolの中にバージョン情報を残すことを意味します。これに対してローカルバージョンは、タイムライン上の各クリップごとに情報を記憶します。

わざわざリモートバージョンのMedia Poolなんかに情報を残す必要はないのではないかと感じるかもしれません。しかし、EDLからのタイムラインなどで作業する場合には、EDLの別バージョンが届いて更新していくことがあるかもしれません。そんなときにローカルバージョンで色情報を残していると、新しいEDLへは設定情報が反映できません。そんなときのために、Media Poolに設定を残すリモートバージョンがデフォルトで使われています。

今回はノードの解説をあえて外していますので、常に単一ノードでの作業に終始しました。これでも十分に多機能な色調製は可能なので、まずはシンプルに使ってみてDaVinci Resolveの豊富な機能の一端から使い始めてみてください。

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WRITER PROFILE

山本久之 映像エンジニア。フリーランスで映像設備のシステムインテグレーションと、ノンリニア編集に携わる。


[ Writer : 山本久之 ]
[ DATE : 2010-11-12 ]
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